平成23年台風第8号
平成23年台風第8号(へいせい23ねんたいふうだい8ごう、アジア名:ノックテン)は2011年7月に発生した台風である。
台風第8号(Nock-ten、ノックテン) | |
---|---|
カテゴリー1の タイフーン (SSHWS) | |
台風第8号 | |
発生期間 | 2011年7月26日 9:00 - 7月31日 9:00 |
寿命 | 5日0時間 |
最低気圧 | 984hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 25m/s (50kt) |
最大風速 (米海軍解析) | 65kts |
死傷者数 | 死者128人・行方不明者10人 |
被害地域 | フィリピン、華南、ベトナム |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
概要
編集2011年7月25日3時、フィリピンの東(北緯12度41分・東経128度6分)で熱帯低気圧が発生し[1]、26日9時に台風となって[2]、アジア名「ノックテン(Nock-ten)」と命名された[1]。命名国はラオスで、鳥を意味する。また、フィリピン大気地球物理天文局はこの台風について、フィリピン名「フアニン(Juaning)」と命名している。台風に発達した翌日の27日に、フィリピンのルソン島に上陸し、同日の21時に抜けて、29日に海南省を通過。30日にはベトナムに再上陸した[1]。その後、31日9時にタイとラオスの国境付近で熱帯低気圧に変わり、同日15時に大陸の低圧部に吸収されて消滅した[1]。
影響・被害
編集ルソン島では26日、台風に伴う暴風雨に見舞われ南部のアルバイ州で10万戸以上、南カマリネス州で約3万人が避難した[3]。27日までにフィリピン当局がまとめたところによると、35人が死亡、25人が行方不明となっている。またアルバイ州などで70万人以上が被災した[4]。最終的に、フィリピンでの合計死者数は75人となった。29日、海南省北東部に台風が上陸したことにより、同省では死者2人のほか、75万人に被害が及んだ。経済的損失は、およそ3億7700万元であった[5]。またベトナムでも3人が亡くなっている[6]。ベトナムやフィリピンなど、台風の影響を受けた地域での死者の総計は100人を超えた[7]。
脚注
編集- ^ a b c d “台風1108号(1108 NOCK-TEN)位置表” (PDF). 気象庁. 2017年11月12日閲覧。
- ^ “台風8号が発生”. 時事通信 (2011年7月26日). 2011年7月27日閲覧。
- ^ “比、台風8号で10人死亡”. 産経新聞 (2011年7月26日). 2011年7月26日閲覧。
- ^ “比、台風8号の死者35人に上る”. 産経新聞 (2011年7月28日). 2011年7月31日閲覧。
- ^ “海南省、台風8号による被害75万人以上”. 中国国際放送局 (2011年7月31日). 2011年7月31日閲覧。
- ^ “Ba người chết trong bão số 3” ( ). tuoitre.vn (2011年7月31日). 2011年7月31日閲覧。
- ^ “2011年(平成23年)の台風に関する情報のまとめ”. デジタル台風. 2017年11月12日閲覧。
外部リンク
編集- デジタル台風:台風201108号(NOCK-TEN)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
- ウィキメディア・コモンズには、平成23年台風第8号に関するカテゴリがあります。