平成15年台風第18号
平成15年台風第18号(へいせい15ねんたいふうだい18ごう、アジア名:パーマァ〔Parma、命名国:マカオ、意味:マカオ料理の名前〕)は、2003年(平成15年)10月に発生し、台風17号と相互作用を起こして太平洋上に完璧なループを描いた台風。極めて珍しく前例のない進路を取ったことが最大の特徴であり、複数の記録となった。
台風第18号(Parma、パーマァ) | |
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カテゴリー4の スーパー・タイフーン (SSHWS) | |
台風第18号(10月24日) | |
発生期間 |
2003年10月21日 9:00 ~10月31日 21:00 |
寿命 | 10日12時間 |
最低気圧 | 930 hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 50 m/s (95 knot) |
最大風速 (米海軍解析) | 130 knot |
被害総額 | - |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
概要
編集台風18号は10月21日に、日本のはるか南で発生した。その西には台風17号が控えており、相互作用が発生した。台風はそのまま北東へ進み、衰弱して温帯低気圧化するのではと予想されたが、突然南下をはじめ、偏東風に乗って西へ進み再発達。一時は中心気圧975hPa、最大風速30m/s(60kt)まで衰えていた勢力は中心気圧935hPa、最大風速45m/s(90kt)にまで盛り返した。再び同じルートを北東へ進み、その後、温帯低気圧に変わった。最盛期時の勢力は、中心気圧930hPa、最大風速は50m/s(95kt)だった。この台風は、太平洋高気圧の縁を一週間程かけて一周したために、こうした異例の進路を辿ったものである。そして、この複雑な進路のために、この台風の南下幅は緯度にして8.9度と、1951年の統計開始以降で第1位となったほか、総移動距離も史上3位の長さとなった。
このような台風は過去数十年間一度も発生しておらず、太平洋上で1周した台風として、日本に全く被害を与えなかったにもかかわらず、有名な台風となった。
順位 | 名称 | 国際名 | 年 | 南下幅 (緯度) |
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1 | 平成15年台風第18号 | Parma | 2003年 | 8.9 |
2 | 平成29年台風第5号 | Noru | 2017年 | 8.2 |
3 | 平成5年台風第27号 | Manny | 1993年 | 7.5 |
平成16年台風第25号 | Muifa | 2004年 | ||
5 | 昭和61年台風第14号 | Wayne | 1986年 | 6.9 |
6 | 平成12年台風第15号 | Bopha | 2000年 | 6.7 |
7 | 平成3年台風第20号 | Nat | 1991年 | 6.6 |
8 | 平成8年台風第25号 | Ernie | 1996年 | 6.4 |
9 | 平成30年台風第12号 | Jongdari | 2018年 | 6.3 |
10 | 昭和39年台風第14号 | Kathy | 1964年 | 6.2 |
昭和52年台風第12号 | Dinath | 1977年 | ||
昭和59年台風第25号 | Bill | 1984年 | ||
令和4年台風第11号 | Hinnamnor | 2022年 |