常葉大学短期大学部
静岡県静岡市の短期大学
(常葉学園短期大学から転送)
常葉大学短期大学部(とこはだいがくたんきだいがくぶ、英語: Tokoha University Junior College)は、静岡県静岡市駿河区弥生町6-1に本部を置く日本の私立大学。1946年創立、1966年大学設置。大学の略称は常葉短大。
常葉大学短期大学部 | |
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大学設置 | 1966年 |
創立 | 1946年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人常葉大学 |
本部所在地 | 静岡県静岡市駿河区弥生町6-1 |
キャンパス | 草薙キャンパス |
学部 |
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研究科 |
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ウェブサイト |
tokoha-jc |
概観
編集大学全体
編集常葉大学短期大学部は、学校法人常葉大学により運営されている日本の私立短期大学で、静岡県静岡市駿河区と葵区内にキャンパスがある。学科体制は現在3学科(元々は5学科)。専攻科には2専攻(もと4専攻)がある。かつては菊川市に美術・デザイン科のキャンパスがあった。 県内では「トコタン」と呼ばれている。
建学の精神(校訓・理念・学是)
編集- 常葉大学短期大学部の教育理念:万葉集の歌にある「橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜ふれどいや常葉の樹」を教育理念とされている。常葉大学の由来ともなっている。
- 常葉大学短期大学部における建学の精神:「順境に奢らず、逆境にめげず、常に良き自己実現のために、生涯にわたって真摯な努力を続ける」こととしている。
教育および研究
編集- 常葉大学短期大学部には、附属幼稚園がある。音楽科においては例年、「モスクワ国立音楽院&常葉学園短期大学教授によるセミナー」が行われている。また、教養教育科目では「英語圏の文化・言葉」ほか中国・フランス・ドイツ・イタリア・ブラジルの各国の「文化・言葉」を学ぶ科目もある。
学風および特色
編集- 常葉大学短期大学部は、常葉大学と合同キャンパスとなっている。
沿革
編集- 1946年 静岡女子高等学院を創立。
- 1966年 常葉女子短期大学(とこはじょしたんきだいがく)として開学。国文科・保育科を置く。木宮泰彦が初代学長に就任。
- 1968年 音楽科を増設する。
- 1970年 専攻科保育専攻・音楽専攻を置く。
- 1972年 英文科、美術・デザイン科を置く。
- 1978年 常葉学園短期大学と改称。美術・デザイン科のみ男子学生を募集。
- 1992年 専攻科が大学評価・学位授与機構に認定される。
- 1995年 学科名の変更が行なわれる。
- 国文科→国語国文科
- 英文科→英語英文科
- 専攻科に美術・デザイン専攻を設置。
- 1996年 音楽科に男子学生を募集。
- 2001年 国語国文科を日本語日本文学科に改組。
- 2013年 常葉学園短期大学を常葉大学短期大学部に名称変更。
- 2017年 英語英文科学生募集停止。
- 2018年 日本語日本文学科と保育科が常葉大学静岡草薙キャンパスに、音楽科が静岡瀬名キャンパスにそれぞれ移転。
基礎データ
編集所在地
編集- 草薙キャンパス(静岡市駿河区弥生町6-1)
- 短大瀬名校舎(静岡市葵区瀬名2-2-1)
過去にあったキャンパス
編集- 菊川キャンパス(静岡県小笠郡菊川町(現・菊川市)半済1550)現.常葉大学附属菊川高等学校敷地内
象徴
編集- カレッジマークは葉っぱの形を輪郭に、その中央部に「Tokoha」の「T」が記されたものとなっている。
教育および研究
編集組織
編集学科
編集- 日本語日本文学科
- 保育科
- 音楽科
過去にあった学科
編集- 美術・デザイン科:「美術」・「デザイン」の各コースがあった。募集は2001年度までで、翌年度より常葉学園大学(現・常葉大学)造形学部に移行される。
- 英語英文科:「観光ビジネス」・「幼児英語」・「編入・留学」のコースが設置されていた。2017年募集停止。
専攻科
編集- 保育専攻:大学評価・学位授与機構認定。
- 音楽専攻:大学評価・学位授与機構認定。
過去に設置されていた課程
- 美術デザイン専攻
- 国語国文専攻
取得資格について
編集
- 学芸員が専攻科国語専攻・美術デザイン専攻にて設置されていた。
附属機関
編集- こども綜合研究センター
- ライフデザインセンター
研究
編集- 日本語日本文学科学生の勉学成果をまとめた雑誌『常葉国文』や『国文瀬名』が発行されている。
学生生活
編集部活動・クラブ活動・サークル活動
編集- 常葉大学短期大学部のクラブ活動一覧(一部)
学園祭
編集- 常葉大学短期大学部の学園祭は「橘香祭(きっかさい)」と呼ばれ毎年11月に行われていたが、現在は四年制大学と合同で「心薙祭(こなぎさい)」として行われている。
大学関係者と組織
編集大学関係者組織
編集- 同窓会組織があり、2008年度で第40回目を迎えている。同窓会組織により『しとらすGreen』と称した雑誌が発行されている
大学関係者一覧
編集プロジェクト:大学/人物一覧記事についての編集方針(ガイドライン)「記載する人物」により、単独記事のない人物(赤リンクまたはリンクなし)は掲載禁止となっています。記事のある人物のみ追加してください。(2022年1月) |
- 斎藤達雄:音楽科の創設に尽力、のち学長を務めた。
出身者
編集施設
編集草薙キャンパス
編集- 使用学科:日本語日本文学科・保育科
- 使用専攻科:保育専攻
- 使用附属施設:なし
- 交通アクセス:JR東海道本線草薙駅北口より徒歩10分
静岡瀬名キャンパス
編集- 使用学科:音楽科
- 使用専攻科:音楽専攻
- 使用附属施設:なし
- 交通アクセス:JR東海道本線静岡駅下車。同駅よりしずてつジャストラインバスで「常葉短大入口」または「東部団地」バス停留所下車。
- JR東海道本線草薙駅より同交通機関で「草薙瀬名新田線」で「常葉短大入口」バス停で下車する方法もある。
- 設備:
旧菊川キャンパス
編集- 使用学科:美術・デザイン科
- 使用専攻科:美術デザイン専攻
対外関係
編集他大学との協定
編集関連施設・学校など
編集大学・大学院
専門学校
- 常葉大学医療専門学校
- 常葉大学静岡リハビリテーション専門学校
高等学校
中学校
小学校
幼稚園
- 常葉大学短期大学部附属とこは幼稚園
- 常葉大学短期大学部附属たちばな幼稚園
その他施設
- 常葉美術館
- 常葉スイミングスクール
過去にあった姉妹校
編集- 常葉学園富士短期大学:1999年度をもって学生募集を終了、2001年廃止。現在の常葉大学富士キャンパス
社会との関わり
編集- 保育や子育てに関する地域貢献
- こども総合研究センターにて、保育や子育てに関する講座を開いたりしている。
- 補助金の不正受給
- 2002年度から2004年度にかけて、教授と助手の2名で行うべき授業を助手1名のみに担当させていた[1]。助手が単独で授業を行うのは学校教育法により禁じられているが、それを無視して助手1名での授業を強行していた[1][2]。また、教授が事実上この授業を担当していなかったにもかかわらず、常葉学園短期大学ではその分も含めて「私立大学等経常費補助金」を申請していた[1][2]。
- 学内で時間割作成を担当していた准教授が不審に思い、当時の学生らにアンケート調査を行ったところ、この教授から授業を受けた学生が誰もいなかったために発覚した[2]。この准教授は2013年3月に静岡地方検察庁に刑事告訴したものの、同年6月に公訴時効を迎えてしまったため、翌年4月に静岡県庁舎にて記者会見を行い、この問題を公表した[2]。
- この教授は「補助金の申請は私学事業団と相談して決めていたから問題ない」[1]と主張している。しかし、内部告発があったこともあり、常葉学園短期大学に公益通報調査委員会が設置される事態となった[1][2]。補助金の不正受給問題について、文部科学省私学助成課は「補助金の不正が明らかになった場合は、個別の事案に応じて判断することになる」[1]と説明したうえで、常葉大学短期大学部について「今後は補助金全体の2割か5割、あるいは全額がストップになる可能性もある」[1]と指摘している。
- 教育職員免許状必須科目を無資格者が担当
- 助手が1名のみで担当していた授業の中には、教育職員免許状取得にあたっての必須科目が含まれていた[1]。助手1名のみで担当した必須科目の履修者は、3年間でのべ600名近くに達している[1]。助手単独での授業は学校教育法で認められていないことから、このような無資格者による必須科目を履修して教育職員免許状を取得した場合に問題はないのかという指摘がなされた[1]。この点については、文部科学省大学振興課も「場合によっては、卒業生はもう一回、学び直す可能性が出てきます」[1]と指摘している。教育職員免許状の問題について、常葉学園本部は公益通報調査委員会の調査報告を待ち、そのうえで「対応が必要であれば検討することになります」[1]と説明している。
卒業後の進路について
編集- これまで、常葉学園大学への編入学者や常葉学園短期大学専攻科への進学者が多い傾向。