帝師
帝師(ていし)とは、漢字文化圏における称号の一つ。原義としては「帝王の老師」であるが、特に元代においては仏教界を統べるチベット仏教サキャ派僧の称号として用いられた。
大元ウルスの帝師
編集- ドグン・チューギェン・パクパ(Gro-mgon chos-rgyal 'phags-pa)
- リンチェン・ギェンツェン(Rin-chen rgyal-mtshan)
- ダルマパーラ・ラクシタ(Dharmapala rakshita)
- イェシェー・リンチェン(Ye-shes rin-chen)
- タクパ・オーセル(Grags-pa 'od-zer)
- ジャムヤン・リンチェン・ギェンツェン(Jam-dbyangs rin-chen rgyal-mtshan)
- サンギェパル(Sangs-rgyas-dpal)
- クンガ・ロドゥ・ギェンツェン・パルサンポ(Kun-dga' blo-gros rgyal-mtshan dpal-bzang-po)
- クンガ・レクペー・ジュンネー・ギェンツェン・パルサンポ(Kun-dga' legs-pa'i 'byung-gnas rgyal-mtshan dpal-bzang-po)
- リンチェン・タシー(Rin-chen bkra-shis)
- クンガ・ギェンツェン・パルサンポ(Kun-dga' rgyal-mtshan dpal-bzang-po)
- ソナム・ロドゥ(bSod-nams blo-gros)
- ナムギェン・パルサンポ(rNam-rgyal dpal-bzang-po)[1]
明代の帝師
編集清代の帝師
編集脚注
編集参考文献
編集- 乙坂智子「サキャパの権力構造 : チベットに対する元朝の支配力の評価をめぐって」『史峯』第3巻、筑波大学、1989年、21-46頁、ISSN 09151419、NAID 110000510231。
- 中村淳「元代法旨に見える歴代帝師の居所 : 大都の花園大寺と大護国仁王寺」『待兼山論叢・史学篇』第27号、大阪大学大学院文学研究科、1993年、57-82頁、ISSN 0387-4818、NAID 120005463035。
- 中村淳「モンゴル時代の帝師・国師に関する覚書」『内陸アジア諸言語資料の解読によるモンゴルの都市発展と交通に関する総合研究 <科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書>』、2008年
- 稻葉正就「元の帝師について -オラーン史 (Hu lan Deb gter) を史料として-」『印度學佛教學研究』第8巻第1号、日本印度学仏教学会、1960年、26-32頁、doi:10.4259/ibk.8.26、ISSN 0019-4344、NAID 130004028242。
- 稲葉正就「元の帝師に関する研究 : 系統と年次を中心として」『大谷大學研究年報』第17号、大谷学会、1965年6月、79-156頁、NAID 120006374687。