布川駅

かつて日本の北海道網走郡津別町に所在した日本国有鉄道の鉄道駅

布川駅(ぬのかわえき)は、北海道網走支庁網走郡津別町にあった日本国有鉄道(国鉄)相生線廃駅)である。事務管理コードは▲122606[2]

布川駅
ぬのかわ
Nunokawa
開拓仮乗降場 (2.0 km)
(4.5 km) 北見相生
所在地 北海道網走郡津別町字布川
北緯43度35分2.1秒 東経143度58分30.7秒 / 北緯43.583917度 東経143.975194度 / 43.583917; 143.975194座標: 北緯43度35分2.1秒 東経143度58分30.7秒 / 北緯43.583917度 東経143.975194度 / 43.583917; 143.975194
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 相生線
キロ程 32.3 km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1947年昭和22年)9月20日[1]
廃止年月日 1985年昭和60年)4月1日[1]
備考 相生線廃線に伴い廃駅
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1977年の布川駅と周囲約500m範囲。下が北見相生方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

歴史

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本岐駅 - 北見相生駅間が12 kmと長距離であるため、布川地区の住民の陳情により開設された[3]。一部の普通列車は通過した(1985年(昭和60年)3月14日改定の時刻で上下共に1本[4])。

駅名の由来

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地名より。もともと当地は「三基線」「相生」「下相生」「元相生」と呼ばれていたが、1937年(昭和12年)の字名改正で坂東正隆という人物が「布川」と命名した[8]

命名の理由としては、付近を流れる現在のドードロマップ川(「ドロドロマップ[9]」「トートロマップ[6]」とも)の「プ」から「布(ぷ→ぬの)」、網走川上流を表す「川」からとされている[8][6]。また「『布』は純白で凹凸のないものであるから、争いのない平和な部落を念願して」の命名とも言われている[8][6]

なお「ドードロマップ」はアイヌ語の「トゥウトゥㇽオマㇷ゚(tu-utur-oma-p)」(山の走り根・の間・にある〔に入る〕・もの〔川〕)に由来する名称である[9]

駅跡

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牧草地となっている。

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の西側(北見相生方面に向かって右手側)に存在した[10]無人駅となっていた。

利用状況

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利用状況の推移については以下の通り。年間の値のみ判明している年度の1日平均は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 27 [11]

駅周辺

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隣の駅

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日本国有鉄道
相生線
本岐駅 - <大昭仮乗降場> - <開拓仮乗降場> - 布川駅 - 北見相生駅

脚注

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  3. ^ a b c 津別町史』津別町、1954年、609頁。doi:10.11501/3017371https://doi.org/10.11501/30173712022年6月12日閲覧 
  4. ^ 書籍『廃線終着駅を訊ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦JTBパブリッシング2010年4月発行)47ページより。
  5. ^ 津別町史』津別町、1971年、844頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  6. ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、218頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ 津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  8. ^ a b c 津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  9. ^ a b 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 213. ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)159ページより。
  11. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、903頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 

関連項目

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