岸良一
岸 良一(きし りょういち、1890年(明治23年)5月2日[1] - 1962年(昭和37年)1月21日[2])は、日本の農林官僚。参議院議員(緑風会)。
経歴
編集東京府出身。1915年(大正4年)、東京帝国大学農科大学を卒業し、一年志願兵として軍務についた[1]。1917年(大正6年)に農商務省に入り[1]、畜産試験場技手・農商務技手となり、1918年(大正7年)から緬羊研究のためにイギリス・アメリカ合衆国に留学した[3]。帰国後、農商務技師、農林技師となり、畜産局で鶏卵増産奨励運動の事務にあたった[1]。1932年(昭和7年)、関東軍特務部員となり、1934年(昭和9年)には満洲国実業部林務司長に就任した[3]。その後、農林省で林野局長、畜産局長、農務局長を歴任し、1942年(昭和17年)に馬政局長官となった[3]。
退官後は満洲国林産公社理事長、日本畜産協会会長、全国耕地協会会長、畜産技術連盟会長、日本緬羊協会会長、全国酪農業協同組合連合会会長、農林資源調査所理事長などを務めた[4]。
1953年(昭和28年)、第3回参議院議員通常選挙に出馬し、当選を果たした[4]。
脚注
編集- ^ a b c d 大衆人事録 1930.
- ^ 戦前期官僚制研究会編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』東京大学出版会、1981年、88頁。
- ^ a b c 日本官界名鑑 1942.
- ^ a b 議会制度七十年史 1960.
参考文献
編集- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第3版』帝国秘密探偵社、1930年。
- 日本官界情報社編『日本官界名鑑 昭和十七年版』日本官界情報社、1942年。
- 衆議院・参議院編『議会制度七十年史 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1960年。