山科盆地(やましなぼんち)は、京都市山科区および伏見区醍醐地区を主範囲とする盆地京都盆地をすぐ西に持ち、双子の盆地のような関係にある。盆地の東側の一部(追分髭茶屋追分以東)は滋賀県大津市に属する。

山科盆地の地形図
西から望む山科盆地

概要

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東は音羽山などに、北は比叡山に、西は京都東山に接し、南は山科川を軸にして宇治市六地蔵方面へ開けている。

近年は、各方面の山の麓にいたるまで住宅開発が進んだ。東海道新幹線名神高速道路はこの盆地を東西に貫通して走る。山科から南の醍醐・石田方面へは、京都市営地下鉄東西線京都外環状線が南北軸となっている。

京都盆地とは隔たれた地形の為、生駒山からの在阪局の電波が全般的に届きにくく、山科区内では京都山科テレビ中継局でカバーされている。

京阪四宮駅以東は古くから山城国と近江国の国境であり、現在も旧東海道沿いを中心に府県境が走る。ここだけ近江国(滋賀県)が山科盆地に張り出している理由として、山の裏側にある三井寺(園城寺)の荘園であったからという説がある[1]

外部リンク

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座標: 北緯34度59分0秒 東経135度49分0秒 / 北緯34.98333度 東経135.81667度 / 34.98333; 135.81667

  1. ^ 『ふらり珍地名の旅』ちくま文庫、2023年、16頁。