屋島寺
屋島寺(やしまじ)は、屋島の南嶺山上(香川県高松市屋島東町)にある真言宗御室派の寺院。南面山(なんめんざん)、千光院(せんこういん)と号す。本尊は千手観音菩薩。四国八十八箇所第八十四番札所。
屋島寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 香川県高松市屋島東町字屋島峯1808番地 |
位置 | 北緯34度21分28.5秒 東経134度6分4.5秒 / 北緯34.357917度 東経134.101250度座標: 北緯34度21分28.5秒 東経134度6分4.5秒 / 北緯34.357917度 東経134.101250度 |
山号 | 南面山 |
院号 | 千光院 |
宗派 | 真言宗御室派 |
寺格 | 準大本山 |
本尊 | 十一面千手観世音菩薩 |
創建年 | (伝)天平勝宝6年(754年) |
開基 | (伝)鑑真 |
正式名 | 南面山 千光院 屋島寺 |
札所等 | 四国八十八箇所84番 |
文化財 | 本堂、木造千手観音坐像、梵鐘(国の重要文化財) |
法人番号 | 4470005000449 |
歴史
編集律宗の開祖である鑑真が天平勝宝6年(754年)朝廷に招かれ奈良に向かう途中に当地を訪れて開創し、そののち弟子で東大寺戒壇院の恵雲がお堂を建立し屋島寺と称し初代住職になったという。ここから1 kmほど北の北嶺山上に屋島寺前身とされる千間堂遺跡がある。その後の時代の古代山城屋嶋城の閉鎖に伴い、南嶺の屋嶋城本部跡地に屋島寺を創設したとされる。すなわち弘仁6年(815年)嵯峨天皇の勅願を受けた空海は、お堂を北嶺から南嶺に移し、千手観音像を安置し本尊とした。天暦年間(947年 – 957年)明達が四天王像と、現在の本尊となる十一面千手観音坐像を安置した。
明徳2年(1391年)の西大寺末寺帳に屋島寺と屋島普賢寺の名があり、当時は奈良・西大寺(真言律宗)の末寺であったことがわかる。高松藩主生駒一正は慶長6年(1601年)に屋島寺の寺領25石を安堵。近世を通じ、当寺は高松藩の保護下にあった。現在も国有林部分を除いて、屋島山上の敷地のほとんどは屋島寺の所有である。
江戸時代初期まで本土と離れた島であったが、寛永14年(1637年)高松藩主・生駒高俊により陸続きとなった。その後、藩主・松平頼重が旧跡を惜しんで、正保4年(1647年)本土との間に水路(相引川)が復元された。
伽藍
編集- 山門(仁王門):二王像が安置。
- 四天門:向かって前に増長天・持国天、後に多聞天・広目天の四天王像(東大寺型)が安置。
- 東大門:駐車場からの入口。
- 本堂:昭和時代に宝物館ができて本尊を遷座したとき、レプリカの前仏を造り本堂には前仏がいるが見ることはできない。
- 大師堂:大師像を拝顔できる。
- 三体堂:鑑真が祀られていて拝顔できる。
- 千体堂:中央に千手観音、その背後に千体仏。
- 熊野権現社
- 蓑山大明神(石祠):祭神は日本三大名狸に数えられる屋島太三郎狸、蓑笠をつけた老人の姿で現れて弘法大師を案内したとされる。大きな夫婦狸が両側に立ち赤い鳥居が並ぶ中にある。
- 屋島稲荷(石):上記祠の背後に赤い鳥居が連なる先にあり、朝日明神と彫られた石を祀る。
- 宝物館:有料で拝観可能、本尊など多くの仏像が安置されている。
- 鐘楼堂
- 本坊
- 御成門
- 庭園:宝物館の中からガラス越しに眺めることができる。白い凝灰岩が露出してるため雪の庭という。
- 瑠璃宝の池(血の池):弘法大師がお経と宝珠を納めて池にしたとの伝説がある。その後、源平合戦の武士たちが血の付いた刀を洗ったことから血の池と呼ばれるようになった。
- 可正桜:寛文5年(1665年)に高松藩士松平半左衛門が植えた7株のうち枯れずに残った1株を移したもの。
- 源平屋嶋合戦八百年祭供養碑:寿永4年(1185年)早春に繰り広げられた合戦の戦没者を800年後の昭和60年に弔ったもの。
- 句碑:芭蕉「夏艸やつはものどもの夢の跡」が四天門の右前にあり、その前に「濱風尓(に)かしげ傾(かし)げて遍ろ笠」がある。梶原芭臣「松に月古き景色を時雨け里」と刻まれた球石を龍が銜える石碑が本坊の右前にある。
歩き遍路は山門を通り、四天門を通って正面に本堂、本堂の手前を右に進むと右手に納経所、正面に大師堂がある。車遍路は東大門から入って行くことになり、千体堂、三体堂、大師堂の順になる。
- 宿坊:なし
- 駐車場:山上大駐車場あり(後述)
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大師堂
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三体堂
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御成門
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雪の庭
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源平屋嶋合戦八百年祭供養碑
- 遍路登山道にある霊跡
- 加持水(かじすい):登山途中に喉が渇いた空海が衆生も渇くだろうと加持祈祷で清水を湧かせたと云われる伝説。
遍照院の堂から約500 m直進すると右側に駐車スペースが数台分あり、歩き始めてすぐに加持水があり、中程に不喰梨、そして畳石があり、全行程約30分整備された遊歩道を登ると山門に達する。
文化財
編集- 重要文化財
交通アクセス
編集- 鉄道
- バス
- ことでんバス 屋島山上行きシャトルバスで「屋島山上」下車 (0.2 km)
- JR屋島駅あるいは琴電屋島駅から、1時間に1本屋島山上行きシャトルバスが出ている。料金は100円。[8]
- 道路
- 屋島スカイウェイ(時間:午前6時30分〜午後10時00分)、自動車道路だが、自転車も歩行者も通行可能
- 通行料は無料だが、屋島山上の駐車料は普通車で300円であるが、20分以内は無料。駐車場から東大門まで約2分。
- 一般道:香川県道14号屋島公園線、屋島寺まであと約30分は徒歩(車の最終地点に数台の駐車スペース)
周辺の番外霊場
編集前後の札所
編集脚注
編集参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 第84番札所 南面山 千光院 屋島寺(四国八十八ヶ所霊場会公式)
- 422803840 屋島寺 - オープンストリートマップ