寛永

日本の元号 (1624–1645)

寛永 (かんえい、正体字:寛󠄁永)は、日本元号の一つ。元和の後、正保の前。1624年から1644年までの期間を指す。この時代の天皇後水尾天皇明正天皇後光明天皇江戸幕府将軍は徳川家光

改元

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出典

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毛詩朱氏注』の「広、長」から。

「寛容で広い世の中がいつまでも続くようにしてほしい」という意味である

寛永年間の出来事

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誕生

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死去

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西暦との対照表

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※は小の月を示す。

寛永元年(甲子 一月※ 二月 三月※ 四月 五月 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月※
グレゴリオ暦 1624/2/19 3/19 4/18 5/17 6/16 7/16 8/14 9/13 10/12 11/11 12/11 1625/1/9
ユリウス暦 1624/2/9 3/9 4/8 5/7 6/6 7/6 8/4 9/3 10/2 11/1 12/1 12/30
寛永二年(乙丑 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月 九月※ 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1625/2/7 3/9 4/7 5/7 6/5 7/5 8/3 9/2 10/2 10/31 11/30 12/30
ユリウス暦 1625/1/28 2/27 3/28 4/27 5/26 6/25 7/24 8/23 9/22 10/21 11/20 12/20
寛永三年(丙寅 一月 二月※ 三月※ 四月 閏四月※ 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1626/1/28 2/27 3/28 4/26 5/26 6/24 7/23 8/22 9/21 10/20 11/19 12/19 1627/1/18
ユリウス暦 1626/1/18 2/17 3/18 4/16 5/16 6/14 7/13 8/12 9/11 10/10 11/9 12/9 1627/1/8
寛永四年(丁卯 一月 二月※ 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1627/2/16 3/18 4/16 5/15 6/14 7/13 8/11 9/10 10/9 11/8 12/8 1628/1/7
ユリウス暦 1627/2/6 3/8 4/6 5/5 6/4 7/3 8/1 8/31 9/29 10/29 11/28 12/28
寛永五年(戊辰 一月 二月 三月※ 四月※ 五月 六月※ 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1628/2/5 3/6 4/5 5/4 6/2 7/2 7/31 8/29 9/28 10/27 11/26 12/26
ユリウス暦 1628/1/26 2/25 3/26 4/24 5/23 6/22 7/21 8/19 9/18 10/17 11/16 12/16
寛永六年(己巳 一月※ 二月 閏二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1629/1/25 2/23 3/25 4/23 5/23 6/21 7/21 8/19 9/17 10/17 11/15 12/15 1630/1/14
ユリウス暦 1629/1/15 2/13 3/15 4/13 5/13 6/11 7/11 8/9 9/7 10/7 11/5 12/5 1630/1/4
寛永七年(庚午 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1630/2/12 3/14 4/13 5/12 6/11 7/10 8/9 9/7 10/6 11/5 12/4 1631/1/3
ユリウス暦 1630/2/2 3/4 4/3 5/2 6/1 6/30 7/30 8/28 9/26 10/26 11/24 12/24
寛永八年(辛未 一月 二月 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月※ 十月 閏十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1631/2/1 3/3 4/2 5/2 5/31 6/30 7/29 8/28 9/26 10/25 11/24 12/23 1632/1/22
ユリウス暦 1631/1/22 2/21 3/23 4/22 5/21 6/20 7/19 8/18 9/16 10/15 11/14 12/13 1632/1/12
寛永九年(壬申 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1632/2/20 3/21 4/20 5/19 6/18 7/17 8/16 9/14 10/14 11/12 12/12 1633/1/10
ユリウス暦 1632/2/10 3/11 4/10 5/9 6/8 7/7 8/6 9/4 10/4 11/2 12/2 12/31
寛永十年(癸酉 一月※ 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1633/2/9 3/10 4/9 5/8 6/7 7/6 8/5 9/4 10/3 11/2 12/1 12/31
ユリウス暦 1633/1/30 2/28 3/30 4/28 5/28 6/26 7/26 8/25 9/23 10/23 11/21 12/21
寛永十一年(甲戌 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 閏七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1634/1/29 2/28 3/29 4/28 5/27 6/26 7/25 8/24 9/22 10/22 11/21 12/20 1635/1/19
ユリウス暦 1634/1/19 2/18 3/19 4/18 5/17 6/16 7/15 8/14 9/12 10/12 11/11 12/10 1635/1/9
寛永十二年(乙亥 一月※ 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1635/2/18 3/19 4/17 5/17 6/15 7/14 8/13 9/12 10/11 11/10 12/10 1636/1/8
ユリウス暦 1635/2/8 3/9 4/7 5/7 6/5 7/4 8/3 9/2 10/1 10/31 11/30 12/29
寛永十三年(丙子 一月 二月※ 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1636/2/7 3/8 4/6 5/5 6/4 7/3 8/1 8/31 9/29 10/29 11/28 12/28
ユリウス暦 1636/1/28 2/27 3/27 4/25 5/25 6/23 7/22 8/21 9/19 10/19 11/18 12/18
寛永十四年(丁丑 一月 二月 三月※ 閏三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1637/1/26 2/25 3/27 4/25 5/24 6/23 7/22 8/20 9/19 10/18 11/17 12/17 1638/1/15
ユリウス暦 1637/1/16 2/15 3/17 4/15 5/14 6/13 7/12 8/10 9/9 10/8 11/7 12/7 1638/1/5
寛永十五年(戊寅 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1638/2/14 3/16 4/14 5/14 6/12 7/12 8/10 9/8 10/8 11/6 12/6 1639/1/4
ユリウス暦 1638/2/4 3/6 4/4 5/4 6/2 7/2 7/31 8/29 9/28 10/27 11/26 12/25
寛永十六年(己卯 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月※ 九月 十月※ 十一月 閏十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1639/2/3 3/5 4/4 5/3 6/2 7/1 7/31 8/29 9/27 10/27 11/25 12/25 1640/1/23
ユリウス暦 1639/1/24 2/23 3/25 4/23 5/23 6/21 7/21 8/19 9/17 10/17 11/15 12/15 1640/1/13
寛永十七年(庚辰 一月 二月※ 三月 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1640/2/22 3/23 4/21 5/21 6/20 7/19 8/17 9/16 10/15 11/14 12/13 1641/1/12
ユリウス暦 1640/2/12 3/13 4/11 5/11 6/10 7/9 8/7 9/6 10/5 11/4 12/3 1641/1/2
寛永十八年(辛巳 一月 二月※ 三月 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1641/2/10 3/12 4/10 5/10 6/9 7/8 8/7 9/5 10/5 11/3 12/3 1642/1/1
ユリウス暦 1641/1/31 3/2 3/31 4/30 5/30 6/28 7/28 8/26 9/25 10/24 11/23 12/22
寛永十九年(壬午 一月※ 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 閏九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1642/1/31 3/1 3/31 4/29 5/29 6/27 7/27 8/26 9/24 10/24 11/22 12/22 1643/1/20
ユリウス暦 1642/1/21 2/19 3/21 4/19 5/19 6/17 7/17 8/16 9/14 10/14 11/12 12/12 1643/1/10
寛永二十年(癸未 一月※ 二月 三月※ 四月※ 五月 六月 七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1643/2/19 3/20 4/19 5/18 6/16 7/16 8/15 9/13 10/13 11/12 12/11 1644/1/10
ユリウス暦 1643/2/9 3/10 4/9 5/8 6/6 7/6 8/5 9/3 10/3 11/2 12/1 12/31
寛永二十一年(甲申 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月※ 八月 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1644/2/8 3/9 4/7 5/7 6/5 7/4 8/3 9/1 10/1 10/31 11/30 12/29
ユリウス暦 1644/1/29 2/28 3/28 4/27 5/26 6/24 7/24 8/22 9/21 10/21 11/20 12/19

脚注

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注釈

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  1. ^ 家光の将軍就任に伴う代始改元説は山田忠雄[1]所功[2]が唱え、佐藤均はあくまでも甲子革令の復活を意図したものとする[3]久保貴子は江戸幕府が「朝儀復興」を掲げている以上、甲子革令の復活を意図したものと見るべきとした上で、代始改元については江戸幕府の内部でそうした思惑はあったとしても統一した見解になっていたかまでは不明としている[4]
  2. ^ 寛永から正保への改元が行われたのはグレゴリオ暦1645年1月13日であり、和暦が新年を迎えないうちに西暦だけが新年を迎えている期間であった。正保元年は西暦1645年1月13日から同1月27日までの短い期間であるため、和暦と西暦を一対一で対応させようとする場合、寛永21年=正保元年=西暦1644年、正保2年=西暦1645年となって実際とはずれが生じる。

出典

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  1. ^ 山田忠雄「近世の元号雑感」『歴史評論』349、1979年の説。
  2. ^ 所功『年号の歴史』雄山閣、1988年の説。
  3. ^ 佐藤均「江戸時代の辛酉改元・甲子改元について」『国士舘大学教養論集』26、1988年の説。
  4. ^ 久保貴子『近世の朝廷運営』岩田書院、1998年(P61.)の説。
  5. ^ 久保貴子『近世の朝廷運営』岩田書院、1998年、P62.

関連項目

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