小笠原諸島西方沖地震 (2015年)
小笠原諸島西方沖地震(おがさわらしょとうせいほうおきじしん)は、2015年5月30日20時23分に発生したM8.1の大地震である。震源の深さは682kmと非常に深く[3]、日本付近で発生した深発地震としては観測史上最大の規模である。
小笠原諸島西方沖地震 | |
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震源の位置(USGS) | |
地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 2015年5月30日 |
発生時刻 | 20時23分02.28秒 (JST)[1] |
震央 | 日本 小笠原諸島西方沖 |
座標 | 北緯27度51.6分 東経140度40.9分 / 北緯27.8600度 東経140.6817度座標: 北緯27度51.6分 東経140度40.9分 / 北緯27.8600度 東経140.6817度[2] |
震源の深さ | 682 [3] km |
規模 | M8.1(Mw7.9) |
最大震度 | 震度5強:東京都小笠原村・神奈川県二宮町 |
地震の種類 | 深発地震(正断層型) |
被害 | |
死傷者数 | 負傷者13人[4] |
出典:特に注記がない場合は気象庁による。 | |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
小笠原諸島と神奈川県の一部で最大震度5強の揺れを観測したほか、深発地震に伴う異常震域によって日本の47都道府県すべてで震度1以上の揺れを観測した[5]。
概要
編集この地震は、2015年5月30日20時23分02.2秒に小笠原諸島西方沖(北緯27度51.6分 東経140度40.9分 / 北緯27.8600度 東経140.6817度)の深さ682 kmを震源として発生した[6]。地震の規模を示すマグニチュードは、気象庁マグニチュードでMj8.1、モーメントマグニチュードでMw7.9であった[1]。津波は発生しなかった。発震機構は東西方向に張力軸を持つ型であり[7][8][9]、地震を起こした断層の大きさは40km×40kmで、最大のずれは約6mである[10]。
小笠原諸島西方沖では太平洋プレートが伊豆・小笠原海溝からマントル深部にほぼ垂直方向に沈み込んでおり、そのプレート(スラブ[注 1])が深いところで破断したことにより発生した深発地震であった[11]。発生場所は、上部マントルと下部マントルの境界付近と推定されている[12]。国立研究開発法人海洋研究開発機構は、本地震について「上部マントルの底付近で横たわるスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆」であったと発表している[13][14]。
深発地震であったことから明瞭な異常震域が出現し、地盤が弱いとされている地域で強い揺れを観測した。小笠原諸島の母島と神奈川県二宮町で震度5強を観測したほか、埼玉県の鴻巣市・春日部市・宮代町で震度5弱を、関東地方の広い範囲で震度4を観測し、北海道から沖縄県にかけての47都道府県全てで震度1以上の揺れを観測した[15][16][17]。全国47都道府県全てで震度1以上が観測されたのは、気象庁が1885年に震度の観測を開始して以来、初めてのことである[18][19][20][21]。但し、1996年以降の計測震度とそれ以前の体感震度による観測を同列の連続した統計としては扱えないこと、更に、1996年以降は震度観測点が大きく増加していること[22][23]に留意する必要がある。
また日本以外では、台湾の花蓮県、台東県、基隆市、彰化県、雲林県、韓国南部の全羅南道でも揺れを観測している[24]。
本地震は、フィリピン海プレートの下に沈み込む太平洋プレートの内部で発生した[7][8][25]。震源から出た揺れは、太平洋プレートおよびフィリピン海プレートを伝って減衰しないまま広範囲に伝搬し、その影響で日本列島全域で有感となったものと考えられている[5][25]。このあたりの地震は逆断層型である場合が多いが、この地震は珍しく正断層型であった[10]。
地震発生当初の速報値では、規模はM8.5で震源の深さは590kmと発表されていたが[注 2]、剛性の高いプレート内を地震波が伝播したためにいわゆる異常震域となって過大評価されていたため、翌日に精査した暫定値ではM8.1、震源の深さ682kmと更新された。2016年3月22日公開の地震月報(カタログ編)による確定値は、M8.1で震源の深さ681kmとなっている[3]。
この地震の震源の深さは、日本の地震観測史上最深、また1900年以降発生のM7.8以上の世界中の地震の中でも最深と、極めて稀な例であった[11][29][30]。ただし、Mw 8.0以上の場合はコロンビア地震の644.8kmが最深であり、300km以上の深さの地震としては、1906年以降5番目の大きさであった[20]。この深さでM8クラスの巨大な地震が発生するのは非常に珍しいことである[10]。
断層破断が原因で発生することが多い通常の地震とは違い、超高圧・超高温で断層の破壊は起きにくいとされる超深部で本件のような大規模な地震が発生したメカニズムは、2017年の東北大学大学院の調査では、沈下・断裂による太平洋プレートの歪みの蓄積、プレート内部での鉱物の状態・構造変化(相転移)、マントルによるプレート加熱など、複合的な要因によるものと推測された[11]。
なお、5月30日21時46分には、この地震の余震とみられるM3.6の地震が発生している。この余震は、震源の深さが698kmと本震よりもさらに深く、気象庁震源カタログによれば、日本で発生した地震としては観測史上最も震源が深い地震となった[31]。通常、深い地震の場合は余震があまり発生しないことが多いが、この地震は深発地震にしては珍しく多数の余震を伴った[10]。最大余震は、6月3日6時4分に発生したM5.6の地震(最大震度1)である[8]。
2021年6月26日に学術誌「Geophysical Research Letters」に掲載された論文では、防災科学技術研究所の高感度地震観測網(Hi-net)によって観測されたデータの解析により、この地震の余震のひとつが深さ751kmで発生し、さらなる研究が必要なものの観測史上世界最深の地震が発生した可能性があることが発表されている[32]。
ちなみに、世界で過去に発生した深発地震の中で最も震源が深い地震は、地震カタログによっても異なるが、USGSのカタログではフィジー付近で深さ700kmを超える地震が記録されている[33]。
順位 | 名称 | 発生日(JST) | 規模(Mj) |
---|---|---|---|
1 | 東北地方太平洋沖地震 | 2011年3月11日 | 8.4 (Mw9.0) |
2 | オホーツク海深発地震 | 2013年5月24日 | 8.3 |
3 | 千島列島沖地震 | 2007年1月13日 | 8.2 |
北海道東方沖地震 | 1994年10月4日 | ||
十勝沖地震 | 1952年3月4日 | ||
明治三陸地震 | 1896年6月15日 | ||
7 | 小笠原諸島西方沖地震 | 2015年5月30日 | 8.1 |
択捉島沖地震 | 1963年10月13日 | ||
択捉島沖地震 | 1958年11月7日 | ||
昭和三陸地震 | 1933年3月3日 | ||
規模は宇津ほか(2010)・気象庁による |
各地の震度
編集震度4以上の揺れを観測した地点は以下の通り[6]。
震度 | 都道府県 | 観測地点 |
---|---|---|
5強 | 東京都 | 小笠原村母島 |
神奈川県 | 二宮町中里 | |
5弱 | 埼玉県 | 鴻巣市中央、春日部市谷原新田、宮代町笠原 |
4 | 茨城県 | 常陸太田市金井町、笠間市中央、茨城町小堤、古河市下大野、石岡市柿岡、取手市井野・藤代、河内町源清田、境町旭町、坂東市岩井・馬立、稲敷市役所・結佐、筑西市舟生、常総市新石下・水海道諏訪町、つくばみらい市福田・加藤 |
栃木県 | 栃木市藤岡町藤岡・岩舟町静、佐野市田沼町・亀井町、野木町丸林、高根沢町石末 | |
群馬県 | 館林市美園町、明和町新里、大泉町日の出、邑楽町中野 | |
埼玉県 | 熊谷市大里・妻沼、行田市本丸・南河原、加須市三俣・騎西・北川辺・大利根、鴻巣市吹上富士見、久喜市下早見・青葉・菖蒲・栗橋・鷲宮、吉見町下細谷、川口市中青木分室・青木・三ツ和、春日部市粕壁、草加市高砂、蕨市中央、戸田市上戸田、志木市中宗岡、八潮市中央、富士見市鶴馬、三郷市中央、蓮田市黒浜、幸手市東、鶴ヶ島市三ツ木、吉川市吉川、伊奈町中央、三芳町藤久保、川島町平沼、杉戸町清地、松伏町松伏、さいたま市大宮区天沼町・大宮区大門・見沼区堀崎・中央区下落合・桜区道場・南区別所・緑区中尾、白岡市千駄野 | |
千葉県 | 長生村本郷、白子町関、長柄町桜谷、千葉市中央区中央港・中央区都町・美浜区ひび野、市川市八幡、船橋市湊町、野田市鶴奉・東宝珠花、柏市旭町・柏、市原市姉崎、流山市平和台、浦安市日の出・猫実、館山市長須賀・北条、木更津市役所、鴨川市八色・横渚、君津市久留里市場・久保、鋸南町下佐久間、いすみ市岬町長者・国府台、南房総市上堀・富浦町青木・岩糸・谷向・千倉町瀬戸 | |
東京都 | 千代田区大手町・富士見・麹町、中央区築地・日本橋兜町・勝どき、港区海岸・芝公園・白金・南青山、文京区大塚、墨田区東向島、江東区青海・越中島・東陽・森下・亀戸・塩浜、品川区北品川、東京国際空港、大田区本羽田、渋谷区本町、豊島区南池袋、北区西ヶ原・赤羽南、荒川区荒川・東尾久、板橋区高島平・板橋・相生町、練馬区豊玉北・光が丘・東大泉、足立区中央本町・伊興・神明南・千住中居町、葛飾区立石・金町、江戸川区中央・船堀、青ヶ島村、小笠原村父島西町・父島三日月山 | |
神奈川県 | 横浜市西区みなとみらい・西区浜松町・中区山手町・中区山下町・中区山吹町・中区日本大通・保土ケ谷区上菅田町・港北区大倉山・港北区日吉本町・戸塚区鳥が丘・泉区和泉町、川崎市川崎区千鳥町、平塚市浅間町、藤沢市大庭・打戻・辻堂東海岸、茅ヶ崎市茅ヶ崎、海老名市大谷、綾瀬市深谷、寒川町宮山、小田原市荻窪、厚木市中町・寿町・下津古久、大井町金子 | |
山梨県 | 忍野村忍草 | |
長野県 | 佐久市中込 | |
静岡県 | 伊豆の国市四日町 |
被害
編集この地震による大きな人的・物的被害はなかったが、震度4から5強を観測した首都圏を中心に、エレベーターの停止や鉄道など公共交通機関のダイヤの乱れなどが相次いだ[19]。
揺れによる転倒や火傷などにより、東京・神奈川・埼玉の3都県で計13人がけがをした[12]。東京都足立区や埼玉県ふじみ野市などでは、合わせて約600世帯で一時停電が発生した[12]。
国土交通省のまとめでは、首都圏で合わせて1万9千台のエレベーターが地震後に緊急停止し、そのうち14台で利用者の閉じ込めが発生したが、いずれも約1時間で救出された。この結果と、今後首都直下で予想される地震でも閉じ込めが予想されることから、国交省と日本エレベーター協会などは6月2日に会合を行い、復旧作業を担う人材確保や、エレベーター内での飲料水や簡易トイレの備蓄を進める方針とした[34][35]。
緊急地震速報
編集気象庁は、地震波検知から3.4秒後の20時24分26.1秒に緊急地震速報(予報)を発表した[36]。ただし、緊急地震速報(警報)については、深発地震では正確な震度の予測が困難であることから、当時の運用では発表していない[9]。
長周期地震動
編集階級 | 地域 |
---|---|
2 | 埼玉県北部 千葉県北西部 東京都23区 八丈島 小笠原 神奈川県東部 長野県中部 |
1 | 宮城県北部 秋田県内陸南部 山形県庄内 山形県村山 福島県中通り 茨城県南部 栃木県南部 群馬県北部 群馬県南部 埼玉県南部 埼玉県秩父 千葉県北東部 千葉県南部 東京都多摩東部 神津島 新島 神奈川県西部 新潟県中越 新潟県下越 福井県嶺北 山梨県東部・富士五湖 長野県北部 静岡県伊豆 静岡県東部 大阪府北部 大阪府南部 佐賀県南部 |
政府・各省庁等の対応
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 気象庁 地震月報(カタログ編)|気象庁2016年3月28日閲覧
- ^ “平成27年5月30日20時24分頃の小笠原諸島西方沖の地震の震源要素について” (PDF). 気象庁 (2015年5月31日). 2015年5月31日閲覧。
- ^ a b c 気象庁 地震月報(カタログ編)|気象庁2016年3月28日閲覧
- ^ 「小笠原諸島西方沖を震源とする地震による被害状況等について 6月2日12:00現在」、内閣府、2015年6月21日閲覧
- ^ a b 小笠原諸島西方沖の地震 (47都道府県すべてで震度1以上を観測) - NHK災害アーカイブス
- ^ a b “震度データベース検索”. 気象庁. 2022年2月8日閲覧。
- ^ a b 2015年5月30日 小笠原諸島西方沖の地震 (PDF)
- ^ a b c “5月30日 小笠原諸島西方沖の地震(1) 地震活動”. www.jishin.go.jp. 2024年8月21日閲覧。
- ^ a b c “平成27年5月30日20時24分頃の小笠原諸島西方沖の地震について”. www.jma.go.jp. 気象庁 (PDF). 2024年8月23日閲覧。
- ^ a b c d “地球の科学 2015年5月30日の地震”. www.s-yamaga.jp. 2024年8月2日閲覧。
- ^ a b c “2015 年小笠原深発大地震を解剖する ー謎が多い深発地震の発生メカニズム解明に向けてー”. 2020年7月16日閲覧。
- ^ a b c “小笠原諸島西方沖地震 (2015年)”. 時事用語事典 情報・知識&オピニオン (イミダス). 2020年7月16日閲覧。
- ^ “上部マントルの底付近で横たわるスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆 (2015年5月30日小笠原諸島西方沖深発地震が示唆すること)” (2017年2月23日). 2024年8月23日閲覧。
- ^ 上部マントルの底付近で横たわるスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆 (2015年5月30日小笠原諸島⻄方沖深発地震が示唆すること) (PDF) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2016年12月8日)
- ^ “2015年5月30日 小笠原諸島西方沖の地震による波動伝播アニメーション”. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “列島全域グラリ 「深発地震」のメカニズム”. 日本経済新聞 電子版. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “震源は最深クラスの682km、M8.1に修正 : 科学”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2015年5月31日). オリジナルの2015年6月2日時点におけるアーカイブ。 2020年3月25日閲覧。
- ^ “小笠原沖地震、M8.1に修正 震源さらに深く682キロ”. 日本経済新聞 電子版. 2020年7月16日閲覧。
- ^ a b “小笠原諸島西方沖の地震(2015年5月30日)”. Yahoo!天気・災害. 災害カレンダー. 2020年7月16日閲覧。
- ^ a b “2015年の小笠原諸島西方沖の地震は観測史上最深の「超深発地震」だった”. 防災ログ (2020年6月7日). 2020年7月16日閲覧。
- ^ “全国47都道府県全てで震度1以上を観測した地震はありますか?”. www.jma.go.jp. 気象庁. 2024年9月1日閲覧。
- ^ “地震の基礎知識・大きな地震と小さな地震”. 防災科学技術研究所 (2016年). 2018年6月26日閲覧。
- ^ “「大阪で観測史上初の震度6弱」は誇張しすぎ? 気がかりな震度インフレ”. 福和伸夫 (2018年). 2019年6月28日閲覧。
- ^ “小笠原で地震 関東は震度5強 47都道府県、韓国でも揺れ観測”. NEWS SALT. (2015年6月1日) 2020年3月25日閲覧。
- ^ a b ““異常震域”とは?深発地震で起きる現象のメカニズムと過去事例は?”. www3.nhk.or.jp. NHK. 2023年5月16日閲覧。
- ^ “震源深く、ゆっくりした揺れ プレート先端が破壊か”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2015年5月30日). オリジナルの2015年10月20日時点におけるアーカイブ。 2020年3月25日閲覧。
- ^ “小笠原沖でM8.5 深い震源、最大クラス”. TOKYO Web. (2015年5月31日). オリジナルの2015年6月2日時点におけるアーカイブ。 2020年3月25日閲覧。
- ^ “小笠原沖M8.5「東日本大震災と違う仕組み」”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2015年5月31日). オリジナルの2015年6月6日時点におけるアーカイブ。 2020年3月25日閲覧。
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- ^ “【小笠原で震度5強】震源を682キロに修正、気象庁「M8クラスで世界最深の地震」”. 産経ニュース (産経デジタル). (2015年5月31日) 2020年3月25日閲覧。
- ^ “日本で一番深い地震は何ですか?”. www.jma.go.jp. 気象庁. 2021年4月20日閲覧。
- ^ “2015年に小笠原沖で起きた余震、深さ751キロで世界最深だった”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2024年8月24日閲覧。
- ^ “世界で一番深い地震は何ですか?”. www.jma.go.jp. 気象庁. 2021年4月20日閲覧。
- ^ “エレベーターに飲料水備蓄へ 閉じ込め対策”. 47NEWS. 共同通信 (株式会社全国新聞ネット). (2015年6月2日). オリジナルの2015年6月21日時点におけるアーカイブ。 2020年3月25日閲覧。
- ^ “エレベーター首都圏中心に1.9万台停止 小笠原沖地震”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年6月2日) 2020年3月25日閲覧。
- ^ “緊急地震速報(予報)の内容”. 気象庁 (2015年5月30日). 2015年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月29日閲覧。
- ^ “長周期地震動に関する情報(試行)”. www.data.jma.go.jp. 気象庁. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “小笠原諸島西方沖を震源とする地震による被害状況等について”. 内閣府. 2020年7月16日閲覧。
外部リンク
編集- 防災科学技術研究所により、地表観測点で観測された強震動の伝播の様子が動画で公開されている。
- 古村孝志「2015年5月30日小笠原諸島西方沖深発地震と異常震域の謎」(PDF)『地震ジャーナル』第66号、地震予知総合研究振興会、2018年12月、40-50頁、ISSN 0912-5779、NAID 40021766065。
- 久保久彦, 鈴木亘, 㓛刀卓, 青井真「小笠原諸島周辺の深発地震による地震動の距離減衰特性」『日本地震工学会論文集』第17巻第4号、日本地震工学会、2017年、4_13-4_29、doi:10.5610/jaee.17.4_13。
- 小笠原諸島西方沖の地震 (47都道府県すべてで震度1以上を観測) - NHK災害アーカイブス