小玉紫泉
人物
編集大阪府に生まれる。自らデザインした洋服を売るのが夢であったが、西陣への移住を機に西陣織の世界に入る。
2年の爪掻き本つづれ織の修行を経て独立(小玉紫泉つづれ織工房)、作家の道へすすむ。17年間の独自研究を重ね、立体感をもたせた独創的な作風を確立した[1]。1987年には西陣織工業組合帯地部会長賞を受賞し、その後も多くの賞を受賞。1997年度に伝統工芸士に認定、2016年には京の名工、2022年には現代の名工として表彰されている。
西陣爪掻本綴織の帯だけでなく、名画や風景を織った額作品やタペストリーなどを製作。仏国パリ市にて展示会や着物ショーの開催[2]、米国ハワイ州にて講演するなど国際的な活動も行っている。
2019年株式会社織匠小玉を設立。
主な役職歴として以下がある。
- 西陣織工業組合理事:2004年 - 2007年、2016年 - 2022年3月
- 伝統工芸士・女性の会会長:2015年 - 2018年
- 京都綴会会長:2018年 - 2020年、2022年 - 現在
主な賞歴
編集- 1994年 本つづれ秀作発表会通産省生活局長賞・技術賞・伊勢丹賞「月影」
- 1995年 本つづれ秀作発表会通産省生活局長賞・技術賞「動」
- 2006年 西陣織大会文部科学大臣賞「すかし窓 透月」
- 2007年 西陣織大会文部科学大臣賞「絽つづれ 夏風船」
- 2009年 西陣織大会文部科学大臣賞「絽つづれ 爽」
- 2019年 西陣織大会近畿経済産業局長賞「枝垂れ桜」
- 2019年 京都綴会秀作展西陣織工業組合理事長賞 織額「暁のアンコールワット」
- 2020年 京都綴会秀作展京都市長賞「宇宙船より」
掲載雑誌・書籍
編集主な出演番組
編集脚注
編集- ^ “IIST WORLD FORUM No0173-0698-j オリジナリティで伝統産業にブランド力を-京都西陣織 小玉紫泉つづれ織工房 小玉 紫泉 氏インタビュー-”. www.cfiec.jp. 2020年9月29日閲覧。
- ^ “西陣織伝統工芸士、パリでのショー実現させた“亡夫との約束” | 女性自身”. WEB女性自身. 2020年9月29日閲覧。