小樽市内テレビ・ラジオ中継局
概要
編集小樽市の中心部をカバーするため手宮2丁目の手宮公園内に設置された。札幌親局に属する中継局という扱いのため、道内他主要都市とは異なりアナログでも音声多重放送が実施されていた。ここでは小樽市内にある小樽桂岡・小樽見晴(以上NHK札幌放送局と民放)・小樽朝里・小樽奥沢・北小樽・小樽塩谷・小樽長橋(以上NHK札幌放送局のみ)の7中継局、コミュニティFMであるFMおたるの小樽送信所及びオタモイ・桂岡・張碓の3中継局についても記述する。
小樽中継局
編集地上デジタルテレビジョン放送送信設備
編集ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 |
32 | 50W | 280W | 北海道 | 約51,000世帯 | 2007年 11月1日 |
2 | NHK 札幌教育 |
29 | 350W | 全国 | 2007年 10月1日 | ||
3 | NHK 札幌総合 |
31 | 石狩・空知 (滝川市以南)・後志 | ||||
5 | STV 札幌テレビ放送 |
33 | 280W | 北海道 | 2007年 11月1日 | ||
6 | HTB 北海道テレビ放送 |
20 | |||||
7 | TVh テレビ北海道 |
30 | |||||
8 | UHB 北海道文化放送 |
22 |
- NHK・民放共、2007年(平成19年)7月26日に予備免許が交付され、NHKで8月20日から試験電波が発射、9月26日に本免許が交付、10月1日から本放送開始で、民放で10月3日に試験電波が発射、11月1日に本免許が交付され、同日から本放送開始。
- 放送エリアは、小樽市の一部地域。
地上アナログテレビジョン放送送信設備
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | NHK 札幌教育 |
映像75W/ 音声18.5W |
映像330W/ 音声81W |
全国 | 不明 | 垂直偏波 | 1962年 6月1日[1] |
4 | HTB 北海道テレビ放送 |
映像310W/ 音声77W |
北海道 | 1968年 12月15日[2] | |||
7 | STV 札幌テレビ放送 |
映像310W/ 音声78W |
1961年 4月29日[3] | ||||
9 | HBC 北海道放送 |
映像310W/ 音声75W |
1961年 5月16日[3] | ||||
11 | NHK 札幌総合 |
映像310W/ 音声77W |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
1960年 12月23日[1] | |||
24 | TVh テレビ北海道 |
映像500W/ 音声125W |
映像3.5kW/ 音声860W |
北海道 | 水平偏波 | 1989年 10月1日 | |
26 | UHB 北海道文化放送 |
1972年 4月1日[2] |
- NHK総合は北海道内で小樽中継局だけが唯一の11ch。
- 同じように、HBCは小樽中継局だけが唯一の9ch。
- HTBは、親局がUHFで送信されていたにもかかわらず、小樽ではVHFで送信されていた。
- 同じ後志管内では岩内で、その他の道内では定山渓・上川・枝幸・浦河・中標津・羅臼・北桧山もVHF送信。VHF波によるHTBのアナログ中継局は小樽が初の設置となった(HTBのアナログ中継局全体でも初の設置であった)。
- なお、ANNフルネット局で4chを使用していたのは、当中継局以外でかつ道外では名古屋テレビ放送鳥羽中継局(三重県)及び瀬戸内海放送塩江中継局(香川県)のみ。
FMラジオ放送送信設備
編集周波数 (MHz) |
放送局名 | コールサイン | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
76.3 | FMおたる | JOZZ1AG-FM | 20W | 42W | 小樽市 | 40,719世帯 | 垂直偏波 | 1996年 7月27日 |
79.5 | NORTH WAVE | なし(中継局) | 100W | 110W | 北海道 | 不明 | 1993年 8月1日 | |
81.9 | AIR-G' | 1983年 12月1日 | ||||||
84.5 | NHK 札幌FM |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
1969年 10月15日[4] |
- FMおたるは小樽市全世帯65,110世帯のうち、62.5%をカバー。
マルチメディア放送
編集周波数 | 放送局名 | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
未定 | モバキャス (NOTTV) |
未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
- 時期未定ながら開局予定としていたが[5]、モバキャスのサービス終了で計画は白紙になった。
備考
編集空中線と局舎について
編集- アナログテレビの映像出力はVHF75W、UHF500Wであり、VHF75Wは道内では小樽中継局と北見中継局(北見市)以外に存在しない。
- デジタルテレビの送信出力は50W(デジタル放送では、映像と音声の映像は同じ信号でまとめて送られる)。
- 偏波面は、アナログVHFとFMラジオが「垂直偏波」、アナログUHF・デジタルテレビが「水平偏波」。
- NHK札幌放送局はFM(民放のAIR-G'・NORTH WAVEも含む)中継局と局舎を併設。
- HBCはアナログテレビで単独使用。アナログ中継局は1957年(昭和32年)開局時の「HBCテレビ」ロゴをアクリル板で表記していたが、デジタル中継局は2001年(平成13年)からのロゴを表記。
- STVはアナログテレビでFMおたる送信所・局舎を併設。ロゴは、アナログ中継局が1959年(昭和34年)開局時のもの、デジタル中継局が2000年(平成12年)から2014年(平成26年)までのものを使用。
- HTB・UHB・TVhはアナログテレビで送信施設を3局で共同使用。
- デジタルテレビ中継局は、以下の通り。
- 空中線は全局共同使用で、NHK札幌放送局アナログテレビ(FM放送併設)空中線とSTVアナログテレビ空中線の中間に設置。
- 局舎はNHK札幌放送局がアナログテレビ・FM(民放2局を含む)共用局舎に併設、民放5局はSTVアナログテレビ局舎の隣に新設。
- そのため、STV以外の民放各局のアナログ空中線・局舎のみ、2011年(平成23年)7月24日の停波をもって運用を終了した。STVアナログテレビ空中線・局舎についてはSTVロゴを消去した上で、FMおたる単独の送信所として存続されている。
その他
編集小樽桂岡中継局と小樽見晴中継局
編集小樽桂岡中継局
編集地上デジタルテレビジョン放送送信設備
編集ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 |
44 | 10mW | 35mW | 北海道 | 約1,900世帯 | 2010年 9月30日 |
2 | NHK 札幌教育 |
38 | 全国 | ||||
3 | NHK 札幌総合 |
42 | 石狩・空知 (滝川市以南)・後志 | ||||
5 | STV 札幌テレビ放送 |
46 | 北海道 | ||||
6 | HTB 北海道テレビ放送 |
48 | |||||
7 | TVh テレビ北海道 |
40 | |||||
8 | UHB 北海道文化放送 |
50 |
地上アナログテレビジョン放送送信設備
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
37 | HBC 北海道放送 |
映像100mW/ 音声25mW |
映像480mW/ 音声120mW |
北海道 | 約2,700世帯 | 水平偏波 |
39 | NHK 札幌総合 |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) | ||||
41 | UHB 北海道文化放送 |
北海道 | ||||
43 | HTB 北海道テレビ放送 | |||||
45 | STV 札幌テレビ放送 | |||||
47 | NHK 札幌教育 |
全国 | ||||
52 | TVh テレビ北海道 |
北海道 |
小樽見晴中継局
編集地上デジタルテレビジョン放送送信設備
編集ID | 放送局名 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 |
42 | 10mW | 47mW | 北海道 | 約1,100世帯 | 2010年 9月30日 |
2 | NHK 札幌教育 |
38 | 全国 | ||||
3 | NHK 札幌総合 |
44 | 石狩・空知 (滝川市以南)・後志 | ||||
5 | STV 札幌テレビ放送 |
46 | 北海道 | ||||
6 | HTB 北海道テレビ放送 |
48 | |||||
7 | TVh テレビ北海道 |
40 | |||||
8 | UHB 北海道文化放送 |
50 |
地上アナログテレビジョン放送送信設備
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
49 | TVh テレビ北海道 |
映像100mW/ 音声25mW |
映像580mW/ 音声145mW |
北海道 | 不明 | 水平偏波 |
51 | HBC 北海道放送 | |||||
53 | NHK 札幌総合 |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) | ||||
55 | UHB 北海道文化放送 |
北海道 | ||||
57 | HTB 北海道テレビ放送 | |||||
59 | STV 札幌テレビ放送 | |||||
61 | NHK 札幌教育 |
全国 |
備考
編集- どちらの中継局も札幌送信所と小樽中継局が受信がしにくい、またはできないことに伴って開局したミニサテライト局。
- このうち小樽桂岡については、TVhはかつて33chで放送されていたが、小樽デジタル中継局で使用されることに伴い、アナアナ変換で52chに変更された。
- 地上デジタル放送(地デジ)は、両中継局共、2010年(平成22年)5月27日はNHKに、9月10日は民放にそれぞれ予備免許が交付、NHK・民放共9月14日から試験電波が発射され、9月30日に本免許が交付、同日から本放送開始。当初、民放は札幌市の小規模局は全て開局させるのにもかかわらず、札幌市に非常に近い両中継局では自力建設困難となっていた。
- 小樽見晴については当初、小樽中継局などでカバーできることから置局不要と判断されたため、2011年(平成23年)のアナログテレビ放送終了とともに廃局となる予定になっていた。しかし、2008年(平成20年)12月になってカバーできないことが分かり、2010年(平成22年)9月に開局する予定で作業が進められることになり、9月30日の開局にこぎつけた。
NHK小樽市内単独中継局
編集小樽朝里中継局
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
49 | NHK 札幌教育 |
映像3W/ 音声750mW |
映像26W/ 音声6.4W |
全国 | 約-世帯 | 水平偏波 |
51 | NHK 札幌総合 |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
小樽奥沢中継局
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
49 | NHK 札幌教育 |
映像3W/ 音声750mW |
映像21W/ 音声5.2W |
全国 | 約-世帯 | 水平偏波 |
51 | NHK 札幌総合 |
映像20W/ 音声5.1W |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
北小樽中継局
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
50 | NHK 札幌教育 |
映像1W/ 音声250mW |
映像1.55W/ 音声390mW |
全国 | 不明 | 水平偏波 |
52 | NHK 札幌総合 |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
小樽塩谷中継局
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
9 | NHK 札幌総合 |
映像1W/ 音声250mW |
映像890mW/ 音声220mW |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
不明 | 水平偏波 |
11 | NHK 札幌教育 |
全国 |
小樽長橋中継局
編集チャンネル | 放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|
37 | NHK 札幌教育 |
映像500mW/ 音声125mW |
映像1.1W/ 音声270mW |
全国 | 不明 | 水平偏波 |
39 | NHK 札幌総合 |
石狩・空知 (滝川市以南)・後志 (黒松内町以外) |
備考
編集FMおたる中継局
編集オタモイ中継局
編集周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
76.3 | FMおたる | 20W | 小樽市 | 垂直偏波 | 2021年 12月1日 |
桂岡中継局
編集周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
76.3 | FMおたる | 20W | 小樽市 | 垂直偏波 | 2021年 12月1日 |
張碓中継局
編集周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
偏波面 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
76.3 | FMおたる | 5W | 小樽市 | 垂直偏波 | 2021年 12月1日 |
備考
編集放送エリア
編集- NHKと民放
- NHK小樽市内単独中継局(民放は小樽中継局を受信している。但し、小樽塩谷中継局では余市中継局を受信。)
- 小樽朝里中継局…小樽市桜周辺。
- 小樽奥沢中継局…小樽市奥沢、天神周辺。
- 北小樽中継局…小樽市赤岩。
- 小樽塩谷中継局…小樽市塩谷。
- 小樽長橋中継局…小樽市石山町周辺。
- FMおたる
- 小樽送信所…小樽市の大半。
- オタモイ中継局…小樽市オタモイ、塩谷の一部。
- 桂岡中継局…小樽市桂岡町、銭函の一部。
- 張碓中継局…小樽市張碓町、春香町の一部。
脚注・出典
編集- ^ a b 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'75』日本放送出版協会、1975年、304頁。
- ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、494頁。
- ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、493頁。
- ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'75』日本放送出版協会、1975年、317頁。
- ^ 携帯端末向けマルチメディア放送局の予備免許- 北海道管内初の携帯端末向けマルチメディア放送サービスの開始に向けて - - 総務省北海道総合通信局(2012年9月25日プレスリリース)
- ^ “総務常任委員会会議録” (PDF). 小樽市. 2021年11月18日閲覧。
- ^ 『小樽市でコミュニティFMの難聴解消 - 株式会社エフエム小樽放送局の中継局に免許 -』(プレスリリース)北海道総合通信局、2021年11月29日 。2021年11月30日閲覧。