寛永風雲録 (テレビドラマ)

寛永風雲録 激突!知恵伊豆対由比正雪』(かんえいふううんろく げきとつ ちえいずたいゆいしょうせつ)は、1991年(平成3年)1月2日日本テレビ系で放映された新春時代劇スペシャルである。

寛永風雲録
ジャンル 時代劇
原作 柴田錬三郎徳川三国志 文春文庫」より
企画 須永元(日本テレビ
松岡明
脚本 杉山義法
監督 齋藤光正
出演者 里見浩太朗
榎木孝明
多岐川裕美
清水美砂
美保純
火野正平
石橋蓮司
辻萬長
下川辰平
大山克巳
今福将雄
風間杜夫
阿波地大輔
一条かおり
井上高志
泉好太郎
石倉英彦
稲田龍雄
遠藤征慈
岡田和範
小笠原良知
大矢敬典
奥久俊樹
岡崎賢司
勝部演之
勝見卓也
河本忠夫
勝見和也
川鶴晃裕
小谷浩三
小林勝彦
小山花子
小坂和之
里矢絵子
崎津隆介
笹木俊志
谷口香
高橋弘志
高峰圭二
谷口孝史
中野誠也
中本隆
西田健
西尾塁
西村陽一
西岡ちあき
浜田晃
浜田雄史
波多野博
平田桃介
三谷昇
藤沢徹夫
峰蘭太郎
三浦稔子
森山陽介
渡辺秀年
和田昌也
竜雷太
木之元亮
伊吹剛
川合伸旺
亀石征一郎
中尾彬
峰岸徹
夏八木勲
若林豪
西郷輝彦
ナレーター 辻萬長
音楽 菊池俊輔
時代設定 江戸時代
製作
プロデューサー 内堀雄三
山田勝
制作 日本テレビ
ユニオン映画
放送
放送チャンネル日本テレビ系列
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1991年1月2日
放送時間火曜 20:04 - 23:22
放送枠新春時代劇スペシャル
放送分198分
回数1
テンプレートを表示

1985年から放映が始まった同局の年末時代劇スペシャルシリーズで第1弾『忠臣蔵』から第4弾『五稜郭』にいたるまで里見浩太朗は一貫して主演・準主演として出演していた。しかし、第5弾『奇兵隊』(1989年)では松平健を主演とし、里見がキャストから外れたため、里見出演の時代劇を心待ちにするファンのためという意味も込めて数日後の新春特番として『樅ノ木は残った』が1990年に放送された。翌年度の年末時代劇第6弾『勝海舟』でも田村正和を主演とし、再び里見がキャスティングされなかったため、前年度と同様に新春時代劇スペシャルとして放送されたのがこの作品である。

同名の小説『寛永風雲録』(南原幹雄)ではなく、柴田錬三郎の『徳川三国志』を原作としている。ただし、ドラマのストーリーは完全に独自と言っていいほど翻案・脚色されている。時は三代将軍徳川家光の治世・寛永年間および慶安事件という、それまでの時代劇ではそれほどメジャーでない時代を舞台とし、しかも主人公に有能ながらも地味な印象のある松平伊豆守信綱をあえて据えながら、由比正雪宮本武蔵柳生十兵衛大久保彦左衛門荒木又右衛門幡随院長兵衛といった講談や史劇に登場するヒーローたちが縦横無尽に活躍する、新春にふさわしい痛快時代劇となった。

寛永慶安年間を舞台とした作品のため、当時一貫して江戸〜幕末の時代を舞台としていた同局年末・新春の両時代劇シリーズのうち、江戸時代としては最も初期の時代を舞台とした作品となっている。

あらすじ

編集

江戸の町に突如として現れた牢人・由比民部之介正雪。実は彼は幕府転覆を企み、将軍の座をねらう紀州徳川家当主徳川頼宣および、その配下の根来忍者・幻幽斎などの支援を受けて江戸へ送り込まれた男であった。一方、老中・松平信綱から若い時に見物したという巌流島での宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の話を聞いて興奮した将軍・徳川家光は、今の世にいる剣豪・武芸者を集めて「寛永御前試合」を開催するよう、大久保彦左衛門に命ずる。彦左衛門は信綱と相談して名だたる剣豪・兵法者をリストアップするが、信綱はその中にある由比正雪の名に不審を抱く。

自分の手駒となる優秀な浪人を集める正雪は、町奴幡随院長兵衛の仲介により、槍の名手丸橋忠弥と知り合う。ひょんなことから丸橋と知り合った信綱は、正雪を警戒するよう注意するが、丸橋は正雪に取り込まれてしまう。正雪と頼宣は、やがて家光体制に不満を抱く駿河大納言忠長改易された大名の浪人たち、さらには国海軍の遺臣まで巻き込み、信綱に揺さぶりをかける。そして家光の死後、ついに正雪と丸橋は幕府転覆の兵を挙げようとするが……。

スタッフ

編集

キャスト

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集