富士駐屯地
静岡県にある陸上自衛隊の駐屯地
富士駐屯地(ふじちゅうとんち、JGSDF Camp Fuji)は静岡県駿東郡小山町須走481-27[1]に所在し、陸上自衛隊富士学校等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。
富士駐屯地 | |
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位置 | |
所在地 | 静岡県駿東郡小山町須走 |
座標 | 北緯35度21分20秒 東経138度51分35秒 / 北緯35.35556度 東経138.85972度座標: 北緯35度21分20秒 東経138度51分35秒 / 北緯35.35556度 東経138.85972度 |
概要 | |
駐屯地司令 | 陸上自衛隊富士学校長 兼務 |
主要部隊 |
富士学校 富士教導団本部 開発実験団本部ほか |
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開設年 | 1954年 |
概要
編集富士駐屯地司令は富士学校長が兼務。なお、本駐屯地には会計隊および駐屯地業務隊が存在せず、富士学校がそれらの業務を行う。最寄の演習場は東富士演習場(陸上自衛隊富士学校管理部演習場管理課が管理)と北富士演習場である。
施設全域を含め一般には「富士学校」と呼ばれることが多い(駐屯地入口付近の信号の案内標識も「富士学校入口」)。
沿革
編集保安隊
- 1954年(昭和29年)6月1日:臨時富士部隊本部が編成。
保安隊富士駐屯地
陸上自衛隊富士駐屯地
- 1954年(昭和29年)
- 陸上自衛隊富士学校が新設され開校[3]。
- 第102特車大隊が新編(3個戦車中隊基幹)。
- 9月25日:
- 10月:富士学校自動車教習所が開設される[4]。
- 1955年(昭和30年)
- 2月11日:第305武器野整備中隊が霞ヶ浦駐屯地から移駐。
- 6月20日:富士学校に富士学校航空班を新編。
- 1956年(昭和31年)1月25日:第13普通科連隊第3大隊を基幹として普通科教導連隊が富士駐屯地で編成完結。
- 1957年(昭和32年)
- 1958年(昭和33年)3月25日:第2特科群本部および本部中隊が南仙台駐屯地に移駐。
- 1959年(昭和34年):偵察教導中隊が新編。
- 1960年(昭和35年)
- 1月14日:第104地区警務隊、第307基地通信隊が編成完結。
- 3月24日:富士学校航空班が滝ヶ原分屯地に移駐。
- 4月11日:滝ヶ原分屯地が開設。普通科教導連隊が滝ヶ原分屯地へ移駐。滝ヶ原分屯地司令に職務指定。
- 1961年(昭和36年)
- 8月17日:富士教導隊(滝ヶ原分屯地)が新編。
- 第108特科大隊が特科教導隊に改編され富士教導隊に隷属となる。
- 第102特車大隊が特車教導隊に改編され富士教導隊に隷属となる。
- 偵察教導中隊が偵察教導隊に改編され富士教導隊に隷属となる。
- 第110施設大隊が富士駐屯地で新編され富士教導隊に隷属となる。
- 12月:静岡県公安委員会指定自動車教習所として指定を受け滝ヶ原分屯地に移転[4]。
- 1962年(昭和37年)1月18日:特車教導隊を戦車教導隊に改称。
- 1964年(昭和39年)3月24日:第305武器野整備中隊が第308武器野整備中隊に改称。
- 1965年(昭和40年)
- 7月26日:富士教導隊が滝ヶ原分屯地から移駐。
- 8月3日:富士教導隊が廃止され、富士教導団に改編。
- 1972年(昭和47年)7月:第110施設大隊が滝ヶ原分屯地へ移駐。
- 1974年(昭和49年)4月11日:滝ヶ原分屯地が駐屯地に昇格。
- 1975年(昭和50年)12月16日:陸上自衛隊富士地区病院が開設[5]。
- 1988年(昭和63年)4月8日:陸上自衛隊富士地区病院が自衛隊富士病院に改称[6]。
- 2008年(平成20年)3月26日:警務隊の改編により、第104地区警務隊が第128地区警務隊に改称。
- 2001年(平成13年)3月27日:装備開発実験隊を母体として開発実験団、装備実験隊を新編。
- 2002年(平成14年)3月27日:東部方面後方支援隊を新編。
- 第308武器野整備中隊(東部方面武器隊隷下)を母体に第105全般支援大隊、富士教育直接支援大隊を新編。
- 東部方面輸送隊の隷下部隊として第102輸送業務隊第3端末地業務班を新編。
- 2018年(平成30年)3月27日:機関開設・部隊改編等。
- 陸上自衛隊小平学校の一部が移転し、陸上自衛隊情報学校として開設。
- 陸上自衛隊研究本部の廃止に伴い、陸上自衛隊開発実験団が陸上自衛隊教育訓練研究本部隷下に配属替え。
- 東部方面輸送隊第102輸送業務隊第3端末地業務班を陸上自衛隊中央輸送隊第3方面分遣隊第3端末地業務班に改編。
- 2019年(平成31年)3月26日:部隊新・改編。
駐屯部隊・機関
編集防衛大臣直轄部隊・機関
編集- 陸上自衛隊富士学校
- 陸上自衛隊情報学校
- 情報教導隊
- 陸上自衛隊教育訓練研究本部
- 陸上自衛隊開発実験団
- 陸上自衛隊開発実験団本部
- 装備実験隊
- 陸上自衛隊開発実験団
- 警務隊
- 自衛隊富士病院(共同機関、陸上幕僚長を通じて指揮監督を受ける。)
- 陸上自衛隊中央輸送隊
- 第3方面分遣隊
- 第3端末地業務班
- 第3方面分遣隊
東部方面隊隷下部隊・機関
編集- 東部方面後方支援隊
- 第105全般支援大隊:東富士演習場使用部隊の支援等
- 富士教育直接支援大隊:富士学校などを支援
- 東部方面システム通信群
- 第105基地システム通信大隊
- 第305基地システム通信中隊
- 富士派遣隊
- 第305基地システム通信中隊
- 第105基地システム通信大隊
- 関東補給処
- 富士弾薬出張所
最寄の幹線交通
編集脚注
編集- ^ 防衛ハンドブック2012(朝雲新聞社)
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ. 2016年5月11日閲覧。
- ^ “陸上自衛隊富士学校”. 防衛省・自衛隊. 2016年5月20日閲覧。
- ^ a b “富士教導団教育隊”. 2020年5月31日閲覧。
- ^ 自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和50年政令第338号)
- ^ “自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和63年政令第99号)”. 法庫. 2016年5月20日閲覧。
参考文献
編集- 『陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地開設50周年記念誌』(陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地編 H16)