家紋 (松本清張)
松本清張の短編小説
『家紋』(かもん)は、松本清張の短編小説。「十二の紐―橙色の紐」の副題で『小説新潮』1967年4月号に掲載され、1967年12月に短編集『死の枝』収録の1作として、新潮社(新潮文庫)より刊行された。
家紋 | |
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作者 | 松本清張 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
シリーズ | 死の枝 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 『小説新潮』1967年4月号 |
出版元 | 新潮社 |
刊本情報 | |
収録 | 『死の枝』 |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1967年12月15日 |
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あらすじ
編集粉雪の舞う1月16日の夜、北陸地方で農業を営む生田市之助は、本家からの使いと称する釣鐘マントの男に呼び出される。本家の当主の妻・スギの容体が良くないとの話を聞き、市之助はマントの男と外へ出る。23時半頃、マントの男は再訪し、スギの容体が急変したので、市之助の妻・美奈子と娘・雪代も本家に来るよう求める。熱を出していた雪代は隣家の主婦・お房に預けられ、美奈子はマントの男と外へ出て行く。それが雪代の見た母親の最後の姿だった。
テレビドラマ
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1990年版
編集松本清張スペシャル 家紋 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『家紋』 |
脚本 | 大野靖子 |
監督 | 山根成之 |
出演者 | 若村麻由美ほか |
製作 | |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1990年2月6日 |
放送時間 | 21:03 - 22:52 |
放送枠 | 火曜サスペンス劇場 |
特記事項: 再放送、または、ビデオ化などの二次使用は、抗議を受け不可 |
「松本清張スペシャル・家紋」。1990年2月6日、日本テレビ系列の「火曜サスペンス劇場」枠(21:03 - 22:52)にて放映。視聴率25.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
- キャスト
- 生田雪代・生田美奈子:若村麻由美
- 真典:萩原流行
- 生田市之助:河原崎次郎
- 井川比佐志
- 辰巳琢郎
- 横山通乃
- 修造:織本順吉
- 岩井半四郎
- 初江:御道由起子
- 多々良純
- 坂西良太
- 松本朝生
- 須藤健
- 斉藤暁
- 長谷川弘
- 児玉頼信
- 西川敬三郎
- 伴大介
- 三宅慎介
- 有馬光貴
- 川倉淳
- 大滝明利
- 小松伸 (現 北川伸)
- 片瀬誠
- 立花義輝
- 野沢満恵
- 野沢高弘
- 松田美佳
- 植松佳菜美
- スタッフ
再放送・二次使用の禁止
編集本作のロケは、地方のある宗派の寺を借り、本物の輪袈裟を借りて行われた。放送直後、宗派本寺から「殺人犯が着用した輪袈裟は当寺の紋が入っており、作法も同派を指す箇所が随所にある。当寺を特定し、その僧侶、門信徒を冒涜し、宗教活動を妨害するものとして断固抗議する」との抗議を受け、交渉の結果、今後再放送を一切行わないこと、ビデオ化などの二次使用もしないという約束をもって妥結した[1]。
日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
美談の行方
(1990.1.30) |
松本清張スペシャル
家紋 (1990.2.6) |
2002年版
編集松本清張没後10年特別企画 家紋 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『家紋』 |
脚本 | 大野靖子 |
監督 | 長尾啓司 |
出演者 |
岸本加世子 大地康雄ほか |
エンディング | 川村結花「エチュード」(2002.1 - 2003.2) |
製作 | |
プロデューサー | 小坂一雄 |
制作 |
テレビ東京 BSジャパン |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2002年8月18日 21:00 - 23:24 (BSジャパン) 2002年8月21日 20:54 - 23:18 (テレビ東京) |
放送枠 | 女と愛とミステリー |
「松本清張没後10年特別企画・家紋」。2002年8月18日、BSジャパンの「BSミステリー」枠(21:00-23:24)にて放映。地上波では、同年8月21日、テレビ東京系列の「女と愛とミステリー」枠(20:54-23:18)にて放映。視聴率15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
- キャスト
- 生田雪代・生田美奈子:岸本加世子(二役)
- 富島政江(雪代の養母):藤村志保
- 加納栄玄(浩司の父):金田龍之介
- 真典(住職):吹越満
- 生田市之助(雪代の父):江藤潤
- 生田初江(政江の実娘・文夫の嫁):高橋ひとみ
- 北川刑事:大沢健
- 平井刑事:池田努
- 生田宗右衛門(本家の当主):草薙幸二郎
- 生田文夫(初江の夫・生田家の分家):小宮孝泰
- 生田吉蔵(生田家の分家):津村鷹志
- 生田文吉(文夫の父):穂高稔
- 安西(医師):上田忠好
- 啓海(住職・真典の父):村上幹夫
- お房:泉ピン子(友情出演)
- 加納浩司:神田正輝(友情出演)
- 松野滋(金沢中警察署刑事):大地康雄
- 本田次布
- 窃盗犯:掛田誠
- 村人:中島元
- 佐々木麻由子
- 水島涼太
- 増田再起
- 羽生研司
- 岡本博文
- 長野晋也
- 伊藤悟
- 高村和成
- 小川宏翔
- 田中太輔
- 榊徹
- 伊達公平
- 窪田朔也
- 紺野彩夏
- 佐藤香奈
- スタッフ
- 脚本:大野靖子
- 監督:長尾啓司
- 助監督:山崎徳幸
- 撮影:小松崎茂
- 照明:石丸隆一
- 録音:川田保
- 編集:河原弘志
- 美術:西村伸明
- ロケ協力:金沢フィルムコミッション、信州上田フィルムコミッション、石川県立白山ろく民俗資料館[2]、白峰温泉 ほか
- 技術協力:映広、東映化学TOVIC
- プロデューサー:小坂一雄
- 制作:BSジャパン、テレビ東京、レオナ、電通音楽出版
テレビ東京系列 女と愛とミステリー | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
松本清張没後10年特別企画
家紋 (2002.8.21) |
保険調査員・蒲田吟子3
(2002.8.28) |
脚注・出典
編集- ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版)78-80頁参照。
- ^ “石川県立白山ろく民俗資料館”. 石川県立白山ろく民俗資料館. 2023年11月14日閲覧。
外部リンク
編集- 女と愛とミステリー 松本清張没後10年特別企画 家紋 - 2002年版テレビドラマの公式サイト。