宮浦 (福岡市)

福岡市西区の地名

宮浦みやのうらは、福岡県福岡市西区町名。現行行政地名は、大字宮浦[1]。面積は273.26ヘクタール[2]。2022年12月末現在の人口は660人[3]郵便番号は819-0201[4]

大字宮浦
地図
大字宮浦の地図
大字宮浦の位置(福岡市内)
大字宮浦
大字宮浦
大字宮浦の地図
大字宮浦の位置(福岡県内)
大字宮浦
大字宮浦
大字宮浦 (福岡県)
大字宮浦の位置(日本内)
大字宮浦
大字宮浦
大字宮浦 (日本)
北緯33度38分36秒 東経130度13分38秒 / 北緯33.64333度 東経130.22722度 / 33.64333; 130.22722
日本の旗 日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
西区
面積
 • 合計 273.26 ha
人口
(2022年12月末現在)
 • 合計 660人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
819-0201
市外局番 092

地理

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福岡市の「都心部」[注釈 1]の中心とされる中央区天神等の西北西約17キロメートル、西区の北西端、糸島半島の北東端に位置する。北及び東で博多湾に面し、南で小田こたと、西で西浦にしのうらと隣接する。

通称としての地名

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宮浦は、西浦、小田及び草場くさばを合わせた総称して「北崎」きたざきと称されることが多い。これらの地区については、1961年(昭和36年)4月1日に福岡市に編入される前に存在した北崎村の一部であったという歴史的なつながりがある。現在、これらの区域は、小学校の校区である「北崎校区」の区域であり、また、地域の自治組織として複数の町内会から構成される「北崎校区自治協議会」の区域でもある。

河川

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宮浦には次の河川が横断している[8]

  • 宮の浦川(普通河川
  • 木の下川(普通河川)

都市計画

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都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において、農地が広がり農漁村集落が分布する「農業・集落ゾーン」及び緑豊かな山並みや海岸線からなる「山地・丘陵地」等に位置付けられている。区域区分は、市街化調整区域に指定されており、原則として新たな開発行為や建築行為が認められない。ただし、都市計画法で限定的に列挙されている一定の開発行為及び建築行為は認められる。宮浦において特に指定がなされている区域等については以下のようなものがある。

沿道サービス施設

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宮浦においては、市街化調整区域内であっても許可の対象となる沿道サービス施設の許可条件の一つである沿道サービス指定路線[9]が次の路線について指定されている。

既存集落

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宮浦の一部の区域においては、市街化調整区域内であっても、日用品販売店舗や分家住宅などの建築物を建築することができる「指定既存集落」の区域[10]が指定されている。

都市計画法第34条第14号に基づく新基準

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宮浦は「福岡市開発審査会附議基準」の2016年(平成28年)6月8日改訂によりできた新基準である「地域産業振興施設」[11]の対象となる区域の一つである北崎小学校区に含まれている。この制度では、地域住民の合意のもと、農林水産業や観光業など、地域産業の振興に寄与する建築物の立地が可能となり、例えば既存集落以外の地域におけるレストラン、カフェ、直売所、宿泊施設(ホテル)、体験・交流施設、観光案内所、土産物屋などが許可の対象とされている。

語源

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地名の宮浦は、宗像三所の明神を勧請して宮を建てたことに由来する。[12]

歴史

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現行の行政地名大字宮浦は、1889年(明治22年)からのものである。はじめは小田村、1896年(明治29年)から北崎村、1961年(昭和36年)から福岡市、1972年(昭和47年)からは同市西区の大字である。[12]

人口

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大字宮浦の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。一貫して減少している。

交通

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交通に関しては、公共交通機関としてはバスのみである。

鉄道

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鉄道は通っていない。最寄りの駅は九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線九大学研都市駅であり、距離は道程で約10キロメートルである。

バス

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昭和自動車株式会社(通称:「昭和バス」)のバスが運行している。[注釈 2] 町内のバス停は次の通り。

  • 小浜こはま
  • 宮の浦みやのうら
  • 畑中はたけなか

道路

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主な道路は次の通り。

施設

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公共・公益施設

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  • 北崎公民館(所在地:大字宮浦1978-1)
  • 宮浦公民館[注釈 4]
  • 宮の浦公園(所在地:大字宮浦、公園種別:街区公園
  • 唐泊漁港(漁港漁場整備法に基づく指定を受けた第二種漁港[注釈 5]
  • 福岡市漁業協同組合唐泊支所(所在地:大字宮浦273-12)
  • 福岡市農業協同組合北崎支店(大字宮ノ浦1963-3)
  • 北崎郵便局 (業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口、所在地:大字宮浦1955-8)
  • いきいきセンターふくおか(正式名称:福岡市西第5地域包括支援センター北崎支所、所在地:大字宮浦1963-3)[注釈 6]
  • 宮浦集落排水処理場(農業集落排水処理施設及び漁業集落排水処理施設)[注釈 7]

学校

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町内に小学校及び中学校は存在しないが、校区については、次の学校の校区に属する[15]

名所・旧跡

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  • 灘山(標高209.2メートルの山)
  • 灘山第一展望台(灘山をめぐるハイキングコースの途中に設置されている。)
  • 願海寺(所在地:大字宮浦357番地、法人番号: 1290005000081[16]
  • 大歳神社(所在地:大字宮浦281番地、法人番号:3290005000071[16]
  • 三所神社(所在地:大字宮浦1157番地1、法人番号:5290005000202[16]、2006年「西区の宝」認定)
  • 徳門寺(大字宮浦1930)
  • 東林寺(大字宮浦)
  • 万葉歌碑(東林寺内)
  • うしろ浜うしろばま[注釈 8]
  • くじら石(2006年「西区の宝」認定)

外部リンク

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「都心部」の都市計画における位置づけについては、『第9次福岡市基本計画』[5]の「都市空間構想図」において、具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[6]。なお、『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[7]
  2. ^ 2021年(令和3年)4月1日時刻表改正で、増便されている[13]
  3. ^ 宮浦の西側では福岡志摩前原線と並走しているが、西警察署北崎駐在所の角でこれより離れて南側の山間を通り、宮浦と小田の境界あたりで再び福岡志摩前原線と並走する。
  4. ^ 所在地の地番:大字宮浦1182番3北緯33度38分29.9秒 東経130度13分42.4秒 / 北緯33.641639度 東経130.228444度 / 33.641639; 130.228444
  5. ^ 漁港の一覧については「日本の漁港一覧」を参照
  6. ^ 高齢者の健康、福祉、介護などに関する相談等の支援を行うことを目的として福岡市役所が設置する施設。福岡市のWEBページ:「いきいきセンターふくおか」、「福岡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営等の基準等を定める条例」参照。
  7. ^ 宮浦では下水道法に基づく下水道ではなく、集落排水処理施設 [14]が整備されている。
  8. ^ グランピングの施設「唐泊VILLAGE」が開設されている。株式会社西日本新聞社と株式会社VILLAGE INCによる合弁会社、合同会社西日本VILLAGEにより運営がなされている。

出典

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  1. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年1月27日閲覧。→別表第1
  2. ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2021年5月23日閲覧。
  3. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年4月22日閲覧。
  4. ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年1月27日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  5. ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年4月18日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
  6. ^ a b 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 2023年8月16日閲覧。→「第4章/区別構想/西区」(PDF)
  7. ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
  8. ^ 福岡市河川計画課. “福岡市の河川概要”. 福岡市. 2021年5月21日閲覧。より「河川図」参照。また、福岡市. “普通河川の指定”. 福岡市平成17年3月17日告示第80号. 2021年5月24日閲覧。
  9. ^ 福岡市開発・建築調整課. “沿道サービス指定路線の指定区域図(都市計画法第34条第9号)”. 福岡市. 2021年5月30日閲覧。
  10. ^ 福岡市開発・建築調整課. “指定既存集落及び既存集落の指定区域図”. 福岡市. 2021年5月30日閲覧。
  11. ^ 福岡市企画調整部及び開発・建築調整課. “地域産業振興施設”. 福岡市. 2021年5月25日閲覧。
  12. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、1319頁。ISBN 4-04-001400-6 
  13. ^ 福岡市交通計画課. “西の浦線に乗って観光地へ!”. 福岡市. 2021年5月22日閲覧。
  14. ^ 福岡市. “福岡市集落排水処理施設条例”. 福岡市昭和60年4月1日条例第24号. 2021年5月30日閲覧。
  15. ^ 福岡市. “福岡市通学区域”. 福岡市教育委員会. 2021年5月30日閲覧。
  16. ^ a b c 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2022年9月5日閲覧。→検索

関連項目

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