宍戸睦郎
宍戸 睦郎(ししど むつお、1929年1月6日 - 2007年2月3日)は、日本の作曲家、洗足学園大学名誉教授。姪に歌手の松尾和子がいる。
人物
編集北海道旭川市出身。東京藝術大学で池内友次郎に師事。1954年からフランスのパリへ留学しパリ音楽院でジョリヴェやメシアンのクラスで勉強。1957年に卒業したが1961年まで現地に残る。1965年に「ピアノ協奏曲第1番」で芸術祭奨励賞を受賞した。フランスの書法を取っているが日本的な力強さもある作風で、代表作に1966年にのピアノのためのトッカータがある。
1956年、ピアニストの田中希代子と結婚(1959年に離婚)。
1981年から洗足学園大学音楽学部・同学園短期大学音楽科で教鞭をとり、1995年から1999年まで大学音楽学部長・短大音楽科長を務めた。
作曲作品
編集収録曲:
- 交響曲 Symphonie(1994)
- 鍵盤のための組曲 Suite pour le Clavier pour Piano(1985)
- 合唱組曲「奥鬼怒伝承」 Suite de choeurs "Okukinu Densho"(1985)
- 小交響曲(1950年)
- ピアノ組曲・ダンス(1957年)
- ピアノ協奏曲第1番(1960年)
- 交響曲(1960年、大日本印刷株式会社の委嘱作品)
- 第1カンタータ「唄」(1962年、谷川俊太郎の歌詞による)
- 第2カンタータ「山魚女奇譚」(1970年)
- ピアノ協奏曲第2番(1975年、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の委嘱作品)
- カンタータ「仙台賛歌」(1977年、仙台市委嘱作品)
- 第3カンタータ「藍の悲歌」(1981年)
- 三つの響きのための〈レクイエム〉(1983年)
- フルートとチェンバロのための音楽(1989年)
- 祝典序曲