安部駅

鳥取県八頭郡八頭町にある若桜鉄道の駅

安部駅(あべえき)は、鳥取県八頭郡八頭町日下部字徳尾にある、若桜鉄道若桜線

安部駅
駅舎(2009年11月)
あべ
Abe
(2.7 km)
(2.7 km) 八東
地図
鳥取県八頭郡八頭町日下部字徳尾1236-2
北緯35度22分28.69秒 東経134度17分29.53秒 / 北緯35.3746361度 東経134.2915361度 / 35.3746361; 134.2915361
所属事業者 若桜鉄道
所属路線 若桜線
キロ程 7.1 km(郡家起点)
電報略号 アヘ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
54人/日
-2018年-
開業年月日 1932年昭和7年)2月5日[1]
備考 簡易委託駅
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歴史

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若桜線の開業は1930年昭和5年)12月1日であるが、駅の位置で日下部と八東川対岸の安井宿が対立し集団で村内を行進するなど紛糾をきわめたが、妥協案として入口を2つ設けることで日下部に設置された。この影響により、若桜線の隼駅 - 若桜駅の開業から1年2ヶ月後の開業となった[2][3]

因果関係は不明だが、安部駅の駅舎は構造がやや変わっており「玄関が線路と並行に向いていて、ホームのすぐそばで線路を横切る道路に面している。」という構造になっている[4]

年表

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駅名の由来

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  • 駅舎のある日下部地区と、八東川の対岸にある安井宿地区とで駅名の争奪戦が起きた結果、双方から1字ずつ取ったことによる。周辺に「安部」という地名はない(駅開業以降に発足した団体等の名称に使用されていることはある)。

駅構造

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駅舎内(2005年5月)

若桜方面に向かって左側に単式1面1線のホームを持つ地上駅停留所)。便所は改札外に男女共用の水洗式便所がある。

駅本屋は理髪店と一体化しており、出札業務が同店に簡易委託され、理髪店のオーナーが駅長を兼務している。なお、理髪店の休業日は無人駅となる。

利用状況

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1日の平均乗降人員は以下の通りである[10]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011年 52
2012年 33
2013年 33
2014年 31
2015年 29
2016年 40
2017年 48
2018年 54

駅周辺

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その他

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映画「男はつらいよ 寅次郎の告白」ロケ記念植樹(2005年5月)
  • 映画「男はつらいよ 寅次郎の告白」のロケ地となったことがあり、ホーム脇に記念植樹されている。また、駅舎には同映画に因んだぬいぐるみが置かれている。

隣の駅

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若桜鉄道
若桜線
隼駅 - 安部駅 - 八東駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、326頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 角川日本地名大辞典 鳥取県「安部村(近代)」
  3. ^ 国鉄全線各駅停車 7 (北陸・山陰510駅)86頁(宮脇俊三・原田勝正、1984年)
  4. ^ a b 『シーナリィガイド』河田耕一、機芸出版社、1974年、p.180-188「若櫻線」(元記事は『鉄道模型趣味』No.277・278、1971年7・8月号掲載)
  5. ^ 「鉄道省告示第20号」『官報』1932年1月30日国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ 「七駅を部外委託 米鉄、非採算線区を合理化」『交通新聞』交通協力会、1962年3月18日、1面。
  7. ^ 「通報 ●若桜線隼駅ほか3駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1974年10月31日、2面。
  8. ^ 若桜鉄道安部駅本屋2008年〈平成20年〉7月8日指定、登録有形文化財)、国指定文化財等データベース文化庁) 2024年1月14日閲覧。
  9. ^ 若桜鉄道安部駅プラットホーム2008年〈平成20年〉7月8日指定、登録有形文化財)、国指定文化財等データベース文化庁) 2024年1月14日閲覧。
  10. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2021年3月10日閲覧

関連項目

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