学ぼうBOSAI
『学ぼうBOSAI』(まなぼうボウサイ)は、NHK Eテレで2013年4月10日から断続的に放送されている、防災をテーマとした学校放送番組。
学ぼうBOSAI | |
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ジャンル | 学校教育(防災教育) / 防災番組 |
出演者 |
大木聖子 濱口優 相武紗季 濱田龍臣 鈴木福 |
ナレーター |
DJナイク 田中敦子 幸田夏穂 山本美希 小林千恵 北郷三穂子 |
製作 | |
プロデューサー | 六本良多、他 |
制作 | NHK、NHK大阪放送局 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2013年4月10日 - 2022年3月15日 2024年4月6日 - |
放送時間 | #放送媒体・時間を参照 |
放送分 | 10分 |
回数 | 44 |
特記事項: 新作の最終放送は2018年3月15日。 |
概要
編集2011年の東日本大震災をきっかけに展開している大型キャンペーン企画・「NHK東日本大震災プロジェクト」協賛番組である。この番組では、子供も大人も心を動かし、深く考える番組として、プレゼンターや専門家が最新の知見や現場での取り組み、学校でのワークショップの様子を伝えるものである[1][2]。
本番組のベースとなった番組は2つある。1つは、2012年度に学校放送の特集企画として放送した『シンサイミライ学校』[注 1]であり、もう1つは同じ2012年度から定時放送としてスタートした「現場に出かけて現場で学ぶ」総合学習番組で主要テーマの1つが防災教育である『げんばるマン』である。
日本南海トラフを震源とする巨大地震の発生が懸念されていることもあり、NHKは2013年度の学校放送番組の編成見直しにあたり、岩手県釜石市における“釜石の奇跡”の実例を踏まえ、内容を拡充して子どもたちにも自分たちでいのちを守る力を身に着けてもらおうと、防災教育番組の定時化を実施することとしたのである。
この番組から慶応大学生が振付を考案した「じしんだんごむし体操」が生まれた[3]。これは地震が発生したら身を守るためにダンゴムシのように丸くなった方がいいという主旨の歌と体操である[3]。楽曲自体はMBSテレビの番組『お天気のお知らせ』で使用されていた楽曲「じゃがポテ仮面のじしんだんごむし」が元となっている[4][注 2]。
2017年度を最後に新作の放送が無くなり、地上波での放送も2021年度を最後に一旦終了したが、「NHK for School」公式サイトでのアーカイブ配信は、「シンサイミライ学校」のシリーズを除いて当面続けられている。また、地上波での防災教育番組の放送は1年半のブランクを挟み、2023年度からは『キミも防災サバイバー!』に引き継がれたが、2024年度は同番組に並行する形で本番組の放送も再開されている。
放送媒体・時間
編集どちらも日本時間 。
- 本放送
- 2013年度:水曜日 9:50 - 10:00
- 2014・2015年度:木曜日 9:30 - 9:40
- 2016・2017年度:木曜日 9:45 - 9:55
- 2018年度前期:金曜日 15:45 - 15:55
- 2018年度後期、2019年度(後期のみ放送):木曜日 9:55 - 10:05
- 2020年度(前期のみ放送)、2021年度(後期のみ放送):火曜日 10:05 - 10:15
- 2024年度:土曜日 5:50 - 6:00
- 再放送
- 2013・2014年度:日曜日 18:30 - 18:40
- 2015 - 2017年度:金曜日 15:45 - 15:55
放送概要
編集- 2013年度
- 以下の3シリーズで合計20回分を放送。原則隔週更新のため、新作の翌週は前週の再放送となっていた。
- 地球の声を聴こう
- 私たちが住む地球の声に耳を傾け、災害はなぜ発生するのかを知るとともに、災害の恐ろしさとそれに対する備えを行うことの大切さを学ぶ。同シリーズは2013年度に続いて、2014年度も2013年度放送分の再放送に加えて2014年度が初回放送となる新作も放送している。2016年度にも3本新作が制作され、合計17回分制作された。
- 命を守るチカラ
- 私たちの命を守るために、日々奮闘する人たちの姿を追ったドキュメント。2014年度以降は2013年度放送分の再放送。全7回。
- シンサイミライ学校
- 2014 - 2015年度
- 2013年度放送分の再放送(全20回)に2014年度が初回放送となる新作(全20回)を加えた全40回の放送となる。2014年度が初回放送となるシリーズ企画として、「地球の声を聴こう」のほかに、以下の2つの新シリーズが追加された。
- 東日本大震災 被災者に学ぶ
- 東日本大震災の被災者を取材し、震災当時の想いや現在の心境を訊く。2015年度以降は2014年度放送分の再放送。全7回。
- 阪神・淡路大震災 いのちのリレー
- 阪神・淡路大震災の経験を生かし、現在防災の現場で活動する人たちを追ったドキュメント。2015年度以降は2014年度放送分の再放送。全6回。
- 2016年度
- 37回分は2014年度までの放送分の再放送。残りの3回分は「地球の声を聴こう」の追加制作分。
- 2017年度
- 39回分は2016年度までの放送分の再放送。残りの1回分は「被災地に学ぶ」の特別編「子供が見た避難所生活」と題し、2016年に発生した熊本地震の被災地を取り上げている。この回が事実上最後の新作となった。
- 2018年度
- 2017年度に放送された40回分を再放送したが、前期と後期で放送時間が異なることから、放送の順序を入れ替えている。
- 2019 - 2021年度
- 放送期間が半年に縮小されたため、「シンサイミライ学校」を終了させ、それ以外のシリーズから19 - 20回分を抜粋して放送した。
- 2024年度
- 3年ぶりに放送再開。8月3日までの4か月間で「地球の声を聴こう」全17回を再放送した[注 3]。8月10日からは9月14日までは「命を守るチカラ」7回中6回分の再放送を実施し、9月21日には「被災者に学ぶ 子供が見た避難所生活」を再放送。9月28日からは「東日本大震災 被災者に学ぶ」を再放送する予定。8月以降の放送日程は放送終了以降に公式サイトへ反映される。なお、早朝枠につき学校の長期休暇期間も放送が行われている。
放送リスト
編集「地震に備えよう!」や、「災害に備えよう!」という内容と題して、これまでの災害の映像と共に振り返る。
地球の声を聞こう | ||
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初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2013年 4月10日 |
地震波が教えてくれること | 地震編 |
5月29日 | 地震はなぜ起こるの? | |
6月12日 | 地球は生きている | |
8月21日 | 台風の進路を予測しよう | 台風編 |
9月11日 | 自分の町を知って台風に備えよう | |
11月20日 | 津波はどうして起きる? | 津波編 |
12月4日 | 津波から命を守るには? | |
2014年 6月5日 |
雷から身を守ろう | 雷・竜巻・猛暑編 |
6月12日 | 竜巻の正体を知ろう | |
6月19日 | 猛暑と熱中症 | |
9月11日 | 集中豪雨から身を守ろう | 豪雨・大雪編 |
2015年 2月5日 |
大雪災害にそなえよう | |
2014年 9月18日 |
噴火のしくみを学ぼう | 噴火編 |
9月25日 | 噴火の前に何が起きる? | |
2016年 9月15日 |
突然の噴火に備えよう | |
10月13日 | 土砂災害から命を守ろう | 災害編 |
2017年 3月16日 |
河川氾濫に備えよう | |
命を守るチカラ | ||
初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2013年 4月24日 |
フライトドクター | |
6月26日 | 災害救助犬・指導手 | |
9月25日 | 火山災害ホームドクター | |
2014年 1月8日 |
東京消防庁・ハイパーレスキュー | |
2月5日 | 天気予報で災害を防ぐ・気象台 | |
2月19日 | ロボット開発で災害に備える | |
3月5日 | 大雨・土砂災害に備える | |
シンサイミライ学校 | ||
初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2013年 5月15日 |
アニメで学ぶ"命を守るキズナ" | 大阪放送局制作 |
7月10日 | 地震からいのちを守る知恵 | |
10月9日 | きみならどうする?判断の分かれ道 | |
10月23日 | 元気のでる"BOSAI食"をつくろう | |
11月6日 | キャンプで学ぶ"BOSAI力" | |
2014年 1月22日 |
命を守る"手作りBOSAIマップ" | |
東日本大震災 被災者に学ぶ | ||
初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2014年 5月29日 |
消防団員〜宮城・女川町〜 | |
10月23日 | 看護師〜宮城・女川町〜 | |
11月6日 | 校長先生〜宮城・南三陸町〜 | |
11月13日 | 民生委員〜岩手・宮古市田老〜 | |
2015年 2月26日 |
工場長〜宮城・仙台市〜 | |
3月5日 | タクシー運転手〜宮城・気仙沼市〜 | |
3月12日 | 商業施設運営〜宮城・石巻市〜 | |
阪神・淡路大震災 いのちのリレー | ||
初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2014年 6月26日 |
いのちを守る強いココロ〜消防士〜 | 大阪放送局制作 |
10月30日 | 何もしない自分はもうイヤだ〜災害ボランティア〜 | |
2015年 1月8日 |
人と人とのつながりこそが防災〜障害者支援〜 | |
1月15日 | どんなときも助けたい〜災害医療〜 | 神戸放送局制作 |
1月22日 | 子どもたちの未来を守る〜防災教育支援〜 | 大阪・神戸放送局共同制作 |
1月29日 | 命の大切さを伝える〜震災遺族〜 | |
被災者に学ぶ 子供が見た避難所生活 | ||
初回放送日 | サブタイトル | 備考 |
2018年 3月15日 |
避難生活が長引くとき | 最終制作回 |
出演
編集- 地球の声を聴こう
- ナレーション:DJナイク
- 講師
- 命を守るチカラ
- シンサイミライ学校
- 東日本大震災 被災者に学ぶ
- 阪神・淡路大震災 いのちのリレー
- 被災地に学ぶ 子供が見た避難所生活
- 鈴木福 - ナレーションを兼務。
制作協力・制作著作
編集制作協力・制作著作クレジットは下記のシリーズ企画により少し異なる。
- 地球の声を聴こう - 制作協力:NHKエデュケーショナル、制作著作:NHK
- 命を守るチカラ、東日本大震災 被災者に学ぶ - 制作協力:NHKプラネット、制作著作:NHK
- シンサイミライ学校 - 制作著作:NHK大阪放送局
- 阪神・淡路大震災 いのちのリレー - 制作著作:NHK大阪放送局(第1 - 3回)、NHK神戸放送局(第4回)、NHK大阪放送局・NHK神戸放送局(第5・6回)
- 被災地に学ぶ 子供が見た避難所生活 - 制作著作:NHK
脚注
編集注釈
編集- ^ 源流となったのは、阪神・淡路大震災を経験したNHK大阪放送局が中心となりWEB上で展開していた「リエゾン被災人」というサイトである。これを東日本大震災後に「NHKそなえる防災」というポータルサイトに衣替えした。
- ^ タイトルを変えただけで楽曲自体は変更がない。
- ^ 当初は7月27日までの予定であったが、同日に2024年パリオリンピック中継が入ったため1週順延した。
出典
編集- ^ 平成25年度新番組(NHK放送総局長会見資料・2013年1月23日) Archived 2013年10月19日, at the Wayback Machine.
- ^ NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2014』NHK出版、2014年11月14日、193頁 。
- ^ a b じしんだんごむし体操|クリップ|NHK for School - NHK Eテレ 学ぼうBOSAIホームページ。
- ^ toko311の2013年10月30日のツイート、2023年6月29日閲覧。
- ^ 本番組公式サイト『シンサイミライ学校』内プロフィールより
関連項目
編集外部リンク
編集- NHK そなえる防災 - ウェイバックマシン(2012年3月15日アーカイブ分)
- 学ぼうBOSAI 公式サイト
- 学ぼうBOSAI(防災) - NHK放送史
NHK Eテレ 小学校5 - 6年生及び中学校向け総合学習番組・防災教育番組(2013年度 - 2021年度) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
げんばるマン
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