奇想科学の冒険-近代日本を騒がせた夢想家たち
『奇想科学の冒険―近代日本を騒がせた夢想家たち』(きそうかがくのぼうけん きんだいにほんをさわがせたむそうかたち)は、『偽史冒険世界の謎』で大衆文学研究賞を受賞した評論家、長山靖生の評伝集である。明治から昭和初期の8人の人々などが紹介されている。「近代日本が成功できた理由、失敗した理由、失敗を回避できた可能性」をこれらの人々の生き様から探ろうとしたと書かれている。2007年平凡社新書で刊行された。
取り上げられた人々と概要
編集- 第1章 それでも地球は動じない -佐田介石
- 第2章 「進歩」の発見、「啓蒙」の歓び -近藤真琴
- 第4章 人権を乗せた軍艦 -矢野龍渓
- ロボットの登場する小説の歴史をたどりながら(『未来のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン)、『R・U・R』(カレル・チャペック)、『ロビー』(アイザック・アシモフ)など)昭和3年の昭和天皇御大礼記念博覧会に出品された「學天則」を製作した西村真琴の思想と事跡が紹介される。
書誌情報
編集- 『奇想科学の冒険―近代日本を騒がせた夢想家たち』 、平凡社新書(2007年6月)ISBN 458285379X