太平洋空軍 (アメリカ空軍)
太平洋空軍(たいへいようくうぐん,Pacific Air Forces,PACAF(パキャフ))はアメリカ空軍の主要部隊の一つ。空軍を構成する主要軍団の一つとして構成され、作戦指揮系統としてはアメリカインド太平洋軍の指揮下にある。人員は約45,000名、司令部所在地ハワイ州パールハーバー・ヒッカム統合基地所在。太平洋・アジア地域のアメリカ空軍戦力を統括する組織であり、3個航空軍を主力としている。
太平洋空軍 | |
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創設 | 1944年8月3日 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
軍種 | アメリカ空軍 |
タイプ | 主要軍団 |
上級部隊 |
アメリカ空軍参謀本部 アメリカインド太平洋軍 |
基地 | ハワイ州パールハーバー・ヒッカム統合基地 |
渾名 | PACAF |
司令官はケビン・B・シュナイダー空軍大将である。
概要
編集第二次世界大戦中の1944年にアメリカ陸軍航空軍の部隊統括用に設立された。極東空軍(Far East Air Forces 1941年設立のものと異なる)としてオーストラリア・ブリスベーンに設置されたものが前身である。3個航空軍を傘下に入れ、日本軍との戦闘を行なった。
第二次世界大戦終結後の1945年12月6日にアメリカ陸軍太平洋航空軍団(Pacific Air Command, United States Army)に改編され、5個航空軍を擁し、太平洋各地に展開した。1947年1月1日には極東空軍(Far East Air Forces)に戻されている。
現在の太平洋空軍(Pacific Air Forces)となったのは1957年7月1日のことである。その間、朝鮮戦争やベトナム戦争に投入され、冷戦においても前線部隊の展開が行なわれた。
1986年以降は統合軍であるアメリカ太平洋軍の作戦指揮を受けるようになっている。
2012年9月28日傘下の第13空軍の機能を統合した[1]。第13空軍ケニー司令部が行っていた第7空軍を除く太平洋空軍すべての戦闘指揮などの機能や、主要な部隊は太平洋空軍に移管された。第13空軍第1分遣隊(Detachment 1, 13 AF 別名ケニー司令部ジャパン)の日本における調整などの機能は第5空軍が引き継いだ[2]。
主要部隊
編集- 第5空軍(5th AF):日本 横田基地。
- 第7空軍(7th AF):韓国 烏山空軍基地
- 第8戦闘航空団(8th FW):韓国 群山空軍基地
- 第35戦闘飛行隊(35th FS) F-16C/D-40
- 第80戦闘飛行隊(80th FS) F-16C/D-40
- 第51戦闘航空団(51st FW):韓国 烏山空軍基地
- 第25戦闘飛行隊(25th FS) A-10C
- 第36戦闘飛行隊(36th FS) F-16C/D-40
- 第55空輸小隊(55th ALF) C-12J
- 第8戦闘航空団(8th FW):韓国 群山空軍基地
- 第11空軍:アラスカ州 エルメンドルフ-リチャードソン統合基地
- 第3航空団(3d WG):アラスカ州 エルメンドルフ-リチャードソン統合基地
- 第354戦闘航空団(354th FW):アラスカ州 アイルソン空軍基地
- 第18アグレッサー飛行隊(18th AGRS) F-16C/D-30
- 第353戦闘訓練中隊(353d CTS) (機材無し。演習支援飛行隊)
- 第355戦闘飛行隊(355th FS) F-35A
- 第356戦闘飛行隊(355th FS) F-35A
- 第673航空団(673d ABW):アラスカ州 エルメンドルフ-リチャードソン統合基地
- 直属部隊(旧第13空軍)
脚注
編集外部リンク
編集- Pacific Air Forces (official site)