アイルソン空軍基地(アイルソンくうぐんきち、英語: Eielson Air Force Base)は、アラスカ州フェアバンクスに位置するアメリカ空軍の基地である。F-35A戦闘機などを運用する第354戦闘航空団英語版が所在している。姉妹基地のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地英語版とともに、アメリカ空軍のレッドフラッグ・アラスカ演習英語版の開催拠点にもなっている。

アイルソン空軍基地
Eielson Air Force Base
IATA: EIL - ICAO: PAEI
概要
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所在地 アラスカ州フェアバンクス
種類 軍用
運営者 アメリカ合衆国空軍の旗 アメリカ空軍
標高 167 m (548 ft)
座標 北緯64度39分56秒 西経147度06分05秒 / 北緯64.66556度 西経147.10139度 / 64.66556; -147.10139座標: 北緯64度39分56秒 西経147度06分05秒 / 北緯64.66556度 西経147.10139度 / 64.66556; -147.10139
公式サイト www.eielson.af.mil/
地図
アイルソン空軍基地の位置
アイルソン空軍基地の位置
EIL/PAEI
アイルソン空軍基地の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
14/32 4,429×46 コンクリート
出典:FAA[1]
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概要

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マイル26遠隔基地(1945年)

1943年6月7日、西部防衛司令部英語版の指示で、滑走路2本を備えた飛行場の建設に着工し、1944年10月17日にマイル26遠隔基地として完成した[2]。1948年1月13日にマイル26遠隔基地は、極地飛行を行ったパイロットのカール・アイルソンにちなみ、アイルソン空軍基地へ改称された[2]。1950年代に入ると基地施設の建設が続き、BXや体育館、劇場、学校、営舎などが建設された[3][4]

アイルソン空軍基地の管理部隊としては1948年4月1日にアイルソン空軍基地航空団が創隊し、9月20日に第5010航空団へ改組された[5]。1981年10月1日、第343複合航空団英語版が第5010航空団に代わり管理部隊となった[6][7]。1993年8月20日には第354戦闘航空団英語版が第343複合航空団に代わる新たな管理部隊となっている。

環境汚染

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アイルソン空軍基地は1989年11月21日に軍事スーパーファンド・サイト英語版に指定され[8]、地下水にはベンゼンキシレントルエンなどの揮発性有機化合物英語: Volatile Organic Compounds、略称:VOC)が含まれていた。

2014年には、水成膜泡消火薬剤英語版英語: Aqueous Film-Forming Foam、略称:AFFF)使用区域での有機フッ素化合物検査によって汚染が確認され、2015年3月に飲料水用の水源を変更。水質汚染は4月に基地北側のムース・クリーク英語版近くの井戸でも確認され[9]、7月にはムース・クリークの132の井戸からアメリカ環境保護庁の健康勧告レベルの1リットルあたり0.2マイクログラムを超えるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)が検出されており、アメリカ空軍は水質汚染の解決に向けた会議を8月に開催した[10]

所在部隊

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第18アグレッサー飛行隊のF-16C
第356戦闘飛行隊のF-35A

アイルソン空軍基地には、以下の部隊が所在している[11][12]

第11空軍隷下
第19空軍隷下
アラスカ空軍州兵英語版隷下
第16空軍英語版隷下
空軍特別捜査局英語版隷下
  • 第6管区
    • 第632分遣隊

人口動態

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人口推移
人口
19706,149
19805,232−14.9%
19905,2510.4%
20005,4002.8%
20102,647−51.0%
20202,610−1.4%

アイルソン空軍基地は1970年の国勢調査英語版非法人地域として初めて登場し、1980年に国勢調査指定地域英語: Census-designated place、略称:CDP)に指定された。

2000年国勢調査の時点で、基地内には5,400人、1,448世帯が居住しており、人種構成は白人が81.7%、黒人またはアフリカン・アメリカンが9.4%、ネイティブ・アメリカンが0.6%、アジア人が2.1%、太平洋諸島系が0.2%、混血3.9%、ヒスパニックラテン系が5.8%、その他の人種2.2%となっている[13]

世帯平均収入の中央値は35,938USドル、人口一人あたりの収入は11,512USドルとなっている[13]

脚注

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出典

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  •   この記事にはパブリックドメインである、アメリカ合衆国連邦政府が作成した次の文書本文を含む。空軍歴史調査局(英語版).
  •   この記事には現在パブリックドメインとなったEielson AFBからの記述が含まれています。
  1. ^ Airport Diagram – Eielson AFB (PAEI)”. Federal Aviation Administration (2019年12月5日). 2020年1月19日閲覧。
  2. ^ a b 青木謙知「アメリカ空軍基地とは」『世界の航空戦力 アメリカ空軍』、イカロス出版、2017年11月、121頁。 
  3. ^ Eielson Air Force Base, Alaska”. 2019年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ2020年1月25日閲覧。
  4. ^ Amber Hall's past provides answers for the future”. 2021年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月12日閲覧。
  5. ^ Mueller, p. 145
  6. ^ Mueller, pp. 143–148
  7. ^ Abstract, History 343 Composite Wing, CY 1981”. Air Force History Index. 2012年6月4日閲覧。
  8. ^ NPL Site Narrative for Eielson Air Force Base Archived 2020-06-19 at the Wayback Machine. EPA, Last updated on 21 November 1989, accessed 25 August 2015
  9. ^ Sam Friedman (2015年5月22日). “Air Force to test Moose Creek wells for groundwater contamination”. Fairbanks News Miner (AK). オリジナルの2015年11月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151119033852/http://www.newsminer.com/news/local_news/air-force-to-test-moose-creek-wells-for-groundwater-contamination/article_14352e6c-001c-11e5-99ea-aba97774135f.html 2015年9月3日閲覧。 
  10. ^ Robin Wood (2015年8月24日). “Air Force to hold meeting about Moose Creek water contamination”. Fairbanks News-Miner (AK). オリジナルの2015年8月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150827025108/http://www.newsminer.com/news/local_news/air-force-to-hold-second-meeting-about-moose-creek-water/article_2b26557e-4acc-11e5-8c41-ab701fd587c4.html 2015年8月26日閲覧。 
  11. ^ Units”. Eielson Air Force Base. US Air Force. 2020年1月19日閲覧。
  12. ^ 355th Fighter Squadron reactivates, Alaska's second F-35A squadron” (英語). Eielson Air Force Base. US Air Force (2020年12月18日). 2021年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年7月8日閲覧。
  13. ^ a b U.S. Census website”. United States Census Bureau. 1996年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ2008年1月31日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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