大隈カバン店
株式会社大隈カバン店(おおくまカバンてん)は、福岡市中央区の新天町商店街に本社を置く鞄小売会社である。店舗は福岡市内に4か所(新天町・天神地下街・博多駅地下街・那の川)所在する。インターネットによる通信販売(ネットショッピング)も行っている。過去には北九州市、久留米市にも店舗が存在した。福岡県、佐賀県、大分県に於いて出張店舗を設置している。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-8-122 |
設立 | 1928年(昭和3年)創業 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 5290001006640 |
事業内容 | 鞄・ハンドバッグ・ランドセル小売 |
代表者 | 代表取締役社長 大隈太佳嗣 |
外部リンク | https://ohkuma.co.jp/ |
沿革
編集1928年(昭和3年)10月、上新川端町で創業。
1938年(昭和13年)には東中洲にも出店したが[1]、1945年(昭和20年)6月の福岡大空襲で両店舗とも焼失した[2]。
戦後は1946年(昭和21年)10月、新天町商店街の設立とともに南通り店を出店した[2]。
1953年(昭和28年)9月に二代目が跡を継ぎ[1]、1954年(昭和29年)3月には新天町の別の店舗の権利を550万円で買い取って[3]北通り店を出店した。しかし、5月1日に新天町で火災があり、北通り店は焼失した[4]。北通り店はしばらく仮店舗による営業を余儀なくされたが、1956年(昭和31年)5月に正式な店舗として営業を再開した。
1958年(昭和33年)10月には被災しなかった南通り店も鉄筋構造に改築され[5]、本店機能は北通り店に移された[6]。
1961年(昭和36年)に天神の西鉄名店街に、1964年(昭和39年)に博多ステーションビル地下など、新天町外にも出店。
1965年以降には久留米や小倉など、福岡市外にも出店した[7]。
2017年(平成29年)9月、福岡市南区那の川にランドセルギャラリーを新設。
シーズン時には株式会社セイバンコーナー、型落ちモデル等のアウトレットコーナーを増設している。
うさぎのマークのランドセル
編集「うさぎのマークのランドセル」は大隈カバン店の看板商品となっているランドセル。
1988年時点では福岡の小学生の2~3人に1人が使うヒット商品となっている[8]。福岡ローカルで1970年代から放送されているCMも有名。CMの最後に「バキューン」というのが特徴で、CMソングを歌うと誰もが条件反射のように「バキューン」と答えるほど認知度が高い[9]。2020年には新たなCMアニメを制作している。
CMの「バキューン」の際に示されるVサインをあしらったランドセルも発売したほか[9]、地元プロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスとのコラボレーションによるランドセルも販売されている[10]。
関連会社
編集- 株式会社オークマ (化粧品小売)
脚注
編集- ^ a b 『新天町20年の歩み』新天町商店街公社・新天町商店街商業協同組合、1967年。
- ^ a b 『新天町四十年史』新天町商店街公社・新天町商店街商業協同組合、1986年、238ページ。
- ^ 「狂う熖、逃げ惑う子 西風にあおられ、軒並み炎上 〝ドンタクなのに〟と呆然」『西日本新聞』昭和29年5月2日付朝刊7面。
- ^ 「新天町二十戸焼く 重軽傷八名・損害二億余」『西日本新聞』昭和29年5月2日付朝刊1面。
- ^ 『新天町四十年史』79ページ。
- ^ 『新天町四十年史』202ページ。
- ^ 「専門店 高収益の秘密 4 大隈カバン店(袋物・装飾雑貨―福岡・天神) 一等地選んで出店 売り場効率重視の小型店」『日経流通新聞』昭和50年6月30日付8面。
- ^ 『日本経済新聞』1988年(昭和63年)3月10日付夕刊20面。
- ^ a b 「CMのCM なぞの「バキューン」」『西日本新聞』1998年(平成10年)1月8日付朝刊24面。
- ^ 『週刊ベースボール』第71巻第45号、2016年9月12日、42ページ。