国道147号
長野県を通る一般国道
(大町バイパスから転送)
国道147号(こくどう147ごう)は、長野県大町市から松本市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道147号 | |
地図 | |
総延長 | 31.4 km |
実延長 | 31.4 km |
現道 | 31.0 km |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 長野県大町市 大黒町交差点(北緯36度30分48.90秒 東経137度51分24.60秒 / 北緯36.5135833度 東経137.8568333度) |
主な 経由都市 |
長野県安曇野市 |
終点 | 長野県松本市 平瀬口交差点(北緯36度15分57.08秒 東経137度56分41.22秒 / 北緯36.2658556度 東経137.9447833度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道148号 国道19号 国道254号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集起点の大町市から南下し、安曇野市を経由して、終点の松本市に至る路線で、北アルプス地域と松本地域を結ぶ主要道として利用されている。 また当路線と、起点の大町市から接続している国道148号の2路線は、千国街道(塩の道)にあたる道筋になっており、これに並行してJR東日本大糸線が走っている[1]。
路線データ
編集歴史
編集路線状況
編集大町市大黒町交差点を起点とし、大町バイパスが大町市旭町交差点まで伸びる。左手に昭和電工大町工場がある。高瀬川を上橋(じょうばし)で渡り、大町市常盤地区に入る。北安曇郡松川村を通り、安曇野市までは右手に北アルプスを見ることができる。
通称
編集バイパス
編集当初はバイパス道路として建設されたが、いずれも現道となっている。
- 大町バイパス
- 大町(おおまち)バイパスは、大町市街地を迂回するバイパス道路である。それぞれ大町市の大黒町交差点を起点とする国道147号と国道148号にまたがっており、一中東交差点を境に南側は旭町交差点までが国道147号、北側は南借馬交差点までが国道148号である。国道147号側は昭和期に建設されており、1974年(昭和49年)7月8日に竣工[8]、国道148号側は1986年(昭和61年)に事業着手[9]し、1995年(平成7年)前後に開通している[10][11]。
- 穂高バイパス
- 穂高(ほたか)バイパスは、安曇野市穂高常盤町から同市穂高柏矢町の柏矢町南交差点に至るバイパス道路である。千国街道穂高宿の旧宿場町を迂回するかたちで建設され、旧道は安曇野市道および一部は長野県道309号塚原穂高停車場線となっている。
- 高家バイパス
- 高家(たきべ)バイパスは、安曇野市豊科下鳥羽から松本市島内に至る延長4.2 kmのバイパス道路である[12]。拾ヶ堰橋北 - 南中学校南 - あづみの産業団地 -(2007年(平成19年)7月25日供用開始[13][14])-アルプス大橋東 -(2000年(平成12年)12月26日供用開始[15])- 平瀬口の順に構成されており、2007年(平成19年)7月25日に延長278 m[16]のアルプス大橋の完成をもって暫定2車線として全線で供用を開始した[13]。
- バイパスが建設される以前は、拾ヶ堰橋北交差点から南下して梓川を梓橋でまたぎ、新橋交差点で国道19号に達する経路となっていたが、長野県内でも主要な渋滞ポイントとして数えられており[16]、1992年(平成4年)に事業着手した[12]。その後の費用便益分析(B/C)では、6.0が算出されている[17]。また全線供用後は、終点の平瀬口で接続する国道254号松本トンネル有料道路の利用台数が2.5倍に増加した[18]。
- その後、2022年(令和4年)3月よりアルプス大橋東交差点 - 平瀬口交差点の4車線化工事が進められ、同年12月26日に供用開始された[19]。
重複区間
編集- 国道148号(大町市・大黒町交差点(起点) - 大町市・一中東交差点)
道路施設
編集橋梁
編集バス路線
編集地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集- 長野県大町市
- 国道148号・長野県道31号長野大町線・長野県道474号信濃大町停車場線:大黒町交差点、起点
- 国道148号・長野県道326号槍ヶ岳線:一中東交差点)
- 長野県道306号有明大町線(旧道):南原町交差点
- 長野県道51号大町明科線・長野県道55号大町麻績インター千曲線:旭町交差点
- 長野県道306号有明大町線新道:上一北交差点
- 長野県道334号大平大峰沓掛線:安曇沓掛駅付近
- 長野県北安曇郡松川村
- 長野県道450号矢地赤芝線:信濃松川駅前交差点
- 長野県道275号上生坂信濃松川停車場線:板取交差点
- 長野県安曇野市
- 長野県道329号原木戸安曇追分停車場線:穂高(島新田交差点)
- 長野県道25号塩尻鍋割穂高線・長野県道307号下木戸有明停車場線:穂高(北穂高交差点)
- 長野県道85号穂高明科線・長野県道317号穂高停車場線:穂高(常盤町交差点)
- 長野県道310号柏矢町田沢停車場線:穂高(柏矢町交差点)
- 長野県道495号豊科大天井岳線:豊科(新田北交差点 - 新田交差点)で重複
- 長野県道57号安曇野インター堀金線:豊科(成相交差点)
- 長野県道316号梓橋田沢停車場線:豊科(拾ヶ堰橋北交差点 - 南中学校南交差点)で重複
- 長野県松本市
- 長野県道48号松本環状高家線:アルプス大橋東交差点
- 国道19号・国道254号:平瀬口交差点、終点
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 浅井建爾 2015, p. 118.
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月9日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月9日閲覧。
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ “道路の区域変更及び関係図面の縦覧(平成23年4月1日長野県松本建設事務所告示第8号) (PDF)”, 長野県報 (長野県) 号外: p. 1, (2011年4月1日)
- ^ “道路の区域変更及び関係図面の縦覧(平成23年4月1日長野県安曇野建設事務所告示第2号) (PDF)”, 長野県報 (長野県) 号外: p. 2, (2011年4月1日)
- ^ “大町市統計要覧 2005” (PDF). 大町市. 2012年11月4日閲覧。
- ^ 第116回国会 衆議院建設委員会 第1号 (1989年11月21日) 国会会議録検索システム
- ^ 昭文社 1993, p. 256.
- ^ 昭文社 1996, p. 119.
- ^ a b “再評価結果(平成19年度事業継続箇所)- 一般国道147号高家バイパス” (PDF). 国土交通省. 2012年11月4日閲覧。
- ^ a b “信州・フレッシュ目安箱 - 高家バイパスについて”. 長野県総務部広報県民課. 2012年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月4日閲覧。
- ^ “広報まつもと 平成19年7月15日” (PDF). 松本市. p. 8 (2007年7月15日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “広報まつもと 平成12年12月15日” (PDF). 松本市. p. 2 (2000年12月15日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “今後の道路行政の意見・提案の提出について” (PDF). 長野県知事. 国土交通省. 2012年11月4日閲覧。
- ^ “再評価の結果~箇所一覧~”. 国土交通省. 2012年11月4日閲覧。
- ^ 平成21年11月 長野県議会定例会本会議 第5号 (2009年12月4日) 長野県議会
- ^ 『国道147号「平瀬口交差点〜アルプス大橋までの車道部(4車線)」が12月26日(月)午後2時から供用となります。』(PDF)(プレスリリース)長野県松本建設事務所、2022年12月20日 。2022年12月24日閲覧。
参考文献
編集- 昭文社 (1993年4月第1版), スーパーマップル 関東地方道路地図, 昭文社, ISBN 4-398-62518-6
- 昭文社 (1996年1月1版6刷), 県別マップル 長野県1/3万道路地図, 昭文社, ISBN 4-398-62620-4