大在駅
大分県大分市にある九州旅客鉄道の駅
大在駅(おおざいえき)は、大分県大分市大字政所にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1][2]。
大在駅 | |
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三代目の駅舎(2008年4月) | |
おおざい Ōzai | |
◄鶴崎 (3.3 km) (3.1 km) 坂ノ市► | |
![]() | |
所在地 | 大分県大分市大字政所1456[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日豊本線 |
キロ程 | 144.3 km(小倉起点) |
電報略号 | サイ←ヲイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,972[3]人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1924年(大正13年)[4]11月25日[5] |
備考 |
歴史
編集- 1924年(大正13年)[4]11月25日:鉄道省が開設[5][7]。
- 1943年(昭和18年):2代目駅舎に改築[4]。
- 1972年(昭和47年)2月25日:貨物取扱廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承[5]。
- 1998年(平成10年)9月14日:駅よりホームに沿って西側踏切へ短絡する通路新設[8]。
- 2003年(平成15年)2月1日:1番線の一線スルー運用開始。
- 2005年(平成17年)
- 2009年(平成21年)3月14日:当駅に特急「ソニック」(佐伯駅発着)2往復停車開始。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカードSUGOCAの利用を開始[9]。
- 2018年(平成30年)3月17日:当駅停車の特急「ソニック」が1往復となり、代わって上り1本のみ「にちりん」(佐伯始発大分行き)が停車開始。
- 2020年(令和2年)JR大在駅バリアフリー化工事が行われる
- 2023年(令和5年)7月1日:駅遠隔案内システム(Smart Support Station)「ANSWER」の導入に伴い終日無人化[10][11]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。駅舎は2005年に改築された鉄骨造平屋建(約70 m2)で屋根は波を、窓は泡をイメージしたデザインとなっている[4]。従来より北側に設置されている駅舎から駅南側にある日本文理大学へは大きく迂回する必要があり、駅西側の踏切からホームへ直接出入りする学生がいたため短絡通路を設置していた[8]。その後、3代目駅舎建設時に南北自由通路となる陸橋を建設し、利便性の向上が図られた[4]。
無人駅である。2023年6月30日まではJR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[6]、みどりの窓口が設置されていた[1]。2012年12月1日にSUGOCAを導入、発売も行っている[12]。当初は2018年3月17日に牧駅 - 幸崎駅間に駅遠隔案内システム「ANSWER」を導入した上で当駅を無人化する予定であったが、高城駅 - 坂ノ市駅間に関しては「ANSWER」導入は一旦見送られた[13][14][15]。その後、2023年7月1日に高城駅・鶴崎駅・坂ノ市駅と共に「ANSWER」が導入された[10][11]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | ■日豊本線 | 下り | 佐伯・延岡方面 | |
上り | 大分・小倉方面 | |||
3 | 上り | 大分・小倉方面 | 当駅始発の一部 |
- 付記事項
- 1番のりばが一線スルーとなっているため、行違いのない限りは上下線とも1番のりばを使用する。
- 通過列車を待ち合わせる場合には、上下線とも2番のりばを使用する。
- 停車列車同士の行違いの場合は、下りが1番のりば、上りが2番のりばを使用する。
- 3番のりばは定期列車では当駅始発の一部列車が使用する程度であるが、臨時列車、貨物列車の待避に使われることがある。
- 朝・夕方に当駅を始発・終着とする普通列車(平日は上り3本・下り2本、土休日は2往復)が設定されている。
-
構内(2003年8月)
現存しない構造物
編集- 1番線の東側には2本の貨物側線、3番線の南側は3本の留置線が敷設されていた。現在は整地されて駐車場・駐輪場となっている。
利用状況
編集2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は1,972人である[3]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000年 | 1,245 |
2001年 | 1,203 |
2002年 | 1,182 |
2003年 | 1,230 |
2004年 | 1,304 |
2005年 | 1,415 |
2006年 | 1,476 |
2007年 | 1,526 |
2008年 | 1,599 |
2009年 | 1,626 |
2010年 | 1,668 |
2011年 | 1,688 |
2012年 | 1,734 |
2013年 | 1,873 |
2014年 | 1,865 |
2015年 | 2,053 |
2016年 | 2,061 |
2017年 | 2,160 |
2018年 | 2,178 |
2019年 | 2,200 |
2020年 | 1,730 |
2021年 | 1,789[17]。 |
2022年 | 1,972[3]。 |
駅周辺
編集新興住宅地が大半を占める。1980年代前半まではススキと葦の埋め尽くす湿地帯が馬刀貝等を採取する人達で賑わう砂浜まで続いていた。現在砂浜は臨海工業地帯に変わり見る影も無い。北西 - 南東方向に走るJR日豊線の北側は駅の表とされ南側は裏側とされる。
- 駅北側
- 駅南側
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日、19頁。
- ^ a b “大分支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月4日閲覧。
- ^ a b c “駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2023年12月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ぐーんと便利に/JR大在駅新駅舎と陸橋完成”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社): p. 12(朝刊). (2005年3月11日)
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、754頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 大分駅事業所 - JR九州サービスサポート.2021年12月11日閲覧
- ^ 「鉄道省告示第213号」『官報』1924年11月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c ““近道”が完成/大在駅に旅客通路”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社): p. 8(朝刊)<大分市>. (1998年9月24日)
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ a b 『高城駅、鶴崎駅、大在駅、坂ノ市駅、中判田駅において、「スマートサポートステーション」のサービスを開始します。』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2023年5月19日。オリジナルの2023年7月2日時点におけるアーカイブ 。2023年7月2日閲覧。
- ^ a b “JR九州、大分市内4駅の無人化始まる 乗降客は事故や災害時の対応に不安も”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社). (2023年7月1日). オリジナルの2023年7月1日時点におけるアーカイブ。 2023年7月2日閲覧。
- ^ SUGOCA 利用可能エリア 九州旅客鉄道、平成28年3月26日時点(2016年10月5日閲覧)。
- ^ 『大分市内の一部の駅が「Smart Support Station」に変わります』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2018年2月16日。オリジナルの2018年6月19日時点におけるアーカイブ 。2020年2月7日閲覧。
- ^ “大分市内、牧駅除く7駅は無人化先送り JR九州”. 大分合同新聞. (2018年2月15日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ “敷戸と大分大学前駅 無人化今秋にも”. 大分合同新聞. (2018年2月16日) 2018年3月6日閲覧。
- ^ 「東京第二陸軍造兵廠線」『貨物営業粁程表 昭和17年5月31日現在』 鉄道省運輸局 1942年(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2023年12月7日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 大在駅(駅情報) - 九州旅客鉄道