夕風ブレンド
スキマスイッチのアルバム
『夕風ブレンド』(ゆうかぜブレンド)は、スキマスイッチの3枚目のオリジナルアルバム。
『夕風ブレンド』 | ||||
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スキマスイッチ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 54分49秒 | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル |
BMG JAPAN Augusta Records / UMJ(再発) | |||
チャート最高順位 | ||||
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スキマスイッチ アルバム 年表 | ||||
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『夕風ブレンド』収録のシングル | ||||
解説
編集- 初回生産限定盤・通常盤の2種同時発売。初回盤にはDVDが付属されている。また、紙ジャケット仕様。
- 初回生産限定盤には、9thシングル「アカツキの詩」との連動抽選特典が封入。
- 発売を記念して、1stアルバム『夏雲ノイズ』・2ndアルバム『空創クリップ』のDVD付き紙ジャケット仕様盤が復刻された(ただし、収録曲は現行盤と同じ)。2018年のユニバーサルミュージック移籍時に「スキマスイッチ」までのアルバムと一緒に再発されている
- 表紙のイラストは塩田雅紀が手がけたもの。
- 常田はリリース時のインタビューで「1stから3rdアルバムで三部作と考えていた」と語っている[1]。
- また、後のインタビューでは『ガラナ』でオリコン1位を獲得したことで、事務所からの本作へのプレッシャーが強くなっていたことを明かしている[2]。
収録曲
編集- CD
全作詞・作曲: スキマスイッチ。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「藍」 | |
2. | 「ガラナ(album ver.)」 | |
3. | 「スフィアの羽根(album ver.)」 | |
4. | 「惑星タイマー(album ver.)」 | |
5. | 「月見ヶ丘」 | |
6. | 「空創トリップ」 | |
7. | 「ボクノート」 | |
8. | 「ズラチナルーカ」 | |
9. | 「糸ノ意図」 | |
10. | 「アカツキの詩(album ver.)」 | |
11. | 「アーセンの憂鬱」 | |
12. | 「願い言」 | |
13. | 「1+1」 | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- 藍
- 大橋が何気なくピアノを弾いていたときに浮かんだフレーズを基に作られた楽曲[2]。
- 大橋の作った曲と歌詞があまりにも素晴らしくアレンジで手を加える余地がほとんどなかったため、常田は「挫折を味わった楽曲」と語っている[2]。
- また、常田は「(アレンジで)何かやらなきゃと思っていた」ところから、「(必ずしも)そうじゃないんじゃないかって思ってきた曲」とも語っている[2]。
- 1曲目には「手触りの良いバラードを」と考えていた中で、「願い言」のデモが出来上がったものの楽曲の雰囲気が終盤のイメージであったことから、新たに1曲目として制作された。よってデモのタイトルは「M-1」[3]。
- 後のインタビューで大橋は、サビの「もう嫌になるよ」の部分は中村一義をイメージして歌っていたことを明かしている[2]。
- 2012年に実施された、5thアルバム『musium』までの楽曲を対象としたファン投票で2位となり、『DOUBLES BEST』に収録された。
- 20周年記念のベストアルバム『POPMAN'S WORLD -Second-』には、「藍 ~僕たちの色彩~」として亀田誠治のプロデュースによるリアレンジバージョンが収録されている[4]。
- ガラナ(album ver.)
- 8thシングルのアルバム・バージョン
- 最後にピアノの演奏が追加されて「スフィアの羽根」へと続く。
- スフィアの羽根(album ver.)
- 8thシングル「ガラナ」カップリングのアルバム・バージョン
- 最初の一音のみ原曲と音程が違い、最後に30秒程のオーケストラ演奏が追加されて「惑星タイマー」へと続く。
- 惑星タイマー(album ver.)
- 月見ヶ丘
- 空創トリップ
- インストゥルメンタルの楽曲。
- 「スキマスイッチ TOUR '06 “空創トリップ”」のオープニング曲[2]。
- ツアーでは打ち込みの音源を流していたが、本作への収録に伴い生音でレコーディングし直した[2]。
- ツアーのセットリストに倣い、ボクノートの前のトラックとなった[2]。
- ボクノート
- 7thシングル
- ズラチナルーカ
- 原曲自体はリリースの4年前から存在していたが、なかなか形にできなかったという楽曲。
- 大橋曰く「四畳半ロック」な楽曲。「自分には作れない世界観」と語っている[5]。
- また、大橋は「シンタワールド」な楽曲とも表現している[2]。
- 常田が読んだ「ユーゴスラビアの崩壊に関する本からインスピレーションを受けている[2]。
- 「打ち込みっぽい感じを生でやる」というのがテーマであり、常田はピアノのリフが気に入っているという。
- 常田が作ったデモを基に制作された[5]。
- 常田が作ったデモは同じフレーズの繰り返しであったが、大橋のアイデアでサビに展開を持たせることとなった[2]。
- タイトルは、セルビア語で「空を漂う物」「空港」など空にまつわるものを指す[1]。
- デモのタイトルは「光の中へ」
- 糸ノ意図
- アカツキの詩(album ver.)
- 9thシングルのアルバム・バージョン
- もともとはこのバージョンが先に作成された。
- 曲の最後が、シングルとは大きく異なり、曲の最初のギターの演奏も微妙に違っている。
- 20周年記念のベストアルバム『POPMAN'S WORLD -Second-』にはこのバージョンが収録されている。
- アーセンの憂鬱
- 願い言
- 1+1
- 大橋の歌と常田のピアノによる一発録り。
初回特典DVD収録内容
編集- 「ボクノート」 Video Clip[7]
参加ミュージシャン
編集- 藍
- ガラナ (album ver.)
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus, Acoustic Guitar
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatments
- 小倉博和:Electric Guitar
- 沖山優司:Bass
- 河村“カースケ”智康:Drums
- 三沢またろう:Percussion
- 弦一徹ストリングス:Strings
- スフィアの羽根 (album ver.)
- 惑星タイマー (album ver.)
- 大橋卓弥:Vocal
- 常田真太郎:Piano
- 蓜島公二:Conductor
- 大石真理恵:Stand Cymbal
- 藤井珠緒:Timpani
- 藤田乙比古, 萩原顕彰, 木原英土:Horn
- 弦一徹ストリングス:Strings
- 月見ヶ丘
- 空創トリップ
- 常田真太郎:Piano
- 弦一徹ストリングス:Strings
- ボクノート
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatments
- 佐橋佳幸:Acoustic Guitar, Pedal Steel
- 沖山優司:Bass
- 松永俊弥:Drums
- 若森さちこ:Percussion
- 金原千恵子ストリングス:Strings
- ズラチナルーカ
- 大橋卓弥:Vocal, Chorus
- 常田真太郎:Piano, Other Instruments, Treatments
- 佐橋佳幸:Acoustic Guitar, Electric Guitar
- 沖山優司:Bass
- 河村“カースケ”智康:Drums
- 若森さちこ:Percussion
- 糸ノ意図
- アカツキの詩 (album ver.)
- アーセンの憂鬱
- 願い言
- 1+1
- 大橋卓弥:Vocal
- 常田真太郎:Piano
ライブ映像作品
編集他のアルバムへの収録
編集カバー
編集- 藍
-
- Lefty Hand Cream - 2017年11月15日発売のアルバム「Lefty Hand Covars」にてカバー。
- JUJU - 2018年1月24日発売のシングル「東京」および2024年5月29日発売のトリビュート・アルバム『みんなのスキマスイッチ』にてカバー[8]。
- ケーヴァ(CV:城戸香織) - 2021年9月23日発売の配信シングル「藍(Arranged cover)」にてカバー。音楽プロジェクト『AKROGLAM』の楽曲。
- 1+1
-
- 徳永英明 - 2024年5月29日発売のトリビュート・アルバム『みんなのスキマスイッチ』にてカバー[8]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 秦基博とのコラボレーション
- ^ 福耳の『福耳宝箱』に付属。
- ^ 杏子・松室政哉とのコラボレーション
- ^ ファンクラブ限定盤では、Day1とDay2のアレンジが異なるそれぞれの演奏を収録。
- ^ a b c d e 「藍 ~僕たちの色彩~」として収録。
- ^ 10thアルバム『A museMentally』初DELUXE盤の特典Blu-ray
- ^ 2023年10月9日に出演した「MINAMI WHEEL 2023」のライブ映像を収録。
- ^ 「ボクノート」の前奏として演奏されており、収録曲としての記載はない。
- ^ a b 初回盤特典映像
- ^ a b c d e メドレーの中で演奏。
- ^ ベストアルバム『POPMAN'S WORLD -Second-』DELUXE盤の特典Blu-ray
- ^ セルフカバーバージョン
- ^ 2012年に実施されたファン投票で2位となり収録。
- ^ ロンドンAsylum Chapelで収録したライブ音源
- ^ シークレットトラック
出典
編集- ^ a b “スキマスイッチ、ニューアルバム好調! 不思議タイトル曲の意味は?”. BARKS (2006年12月14日). 2022年8月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “【公式】#78 3rdアルバム『夕風ブレンド』を全曲振り返ろう! スキマスイッチのこのヘンまでやってみよう”. YouTube (2022年10月28日). 2022年10月28日閲覧。
- ^ a b c “【公式】#112 20年分のタイムカプセルを仕分けしてみよう!<その②> スキマスイッチのこのヘンまでやってみよう”. YouTube (2023年6月24日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “スキマスイッチ20周年ベストの収録内容発表、「藍」の亀田誠治プロデュース版収録”. 音楽ナタリー (2023年5月3日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b “公式】#70 2ndフルアルバム『空創クリップ』を全曲振り返ろう! スキマスイッチのこのヘンまでやってみよう”. YouTube (2022年9月9日). 2022年9月9日閲覧。
- ^ “SUKIMASWITCH 20th Anniversary BEST 『POPMAN’S WORLD -Second-』選曲ドラフト会議Vol. 2”. YouTube (2023年4月25日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ a b c d e “夕風ブレンド【初回生産限定盤】”. sonymusic. 2024年2月6日閲覧。
- ^ a b “スキマスイッチ初のトリビュート盤発売!Uru、ビーバー、いきもの、sumika、星街が歌うのは”. 音楽ナタリー (2024年4月17日). 2024年4月17日閲覧。
外部リンク
編集- SonyMusic