壁龕
古典的建築意匠の一種
(壁がんから転送)
壁龕(へきがん)またはニッチ(niche)は、古典的建築意匠の一種。エクセドラまたはアプスとも。
なお「ニッチ」という用語は建築物のへこみという意味以外にも、岩のへこみや隙間などを指すこともある。 つまり「ニッチ」は狭い場所一般を指すと考えられ、そこから生態系における相対的位置を表すニッチという用法が生まれた。
概要
編集具体的な事例
編集ニッチとその語源
編集"niche" という語は、ラテン語の nidus(巣)から、フランス語の niche を経由して生まれた。古くは、フィリッポ・リッピの聖母子像の絵の背景の壁龕のように上部をホタテガイの貝殻の模様で飾ることが多かったため、イタリア語の nicchio(貝殻)も関係しているとされる[1]。また、"conch"(巻貝)という語はより大きなエクセドラなどを指す(conchは古くは大きめの貝全般を指した)。
脚注・出典
編集参考文献
編集- Sir John Summerson, 1948. in Heavenly Mansions. Discussion of the Gothic aedicule.