地区選手権競走ちくせんしゅけんきょうそう)は、競艇GI競走の1つ。「地区選」、ないしは「地区ダービー」(関東ダービーなど)と略されることがある。

地区選手権
格付け GI
優勝賞金 530万円
優勝戦 6名
各準優勝戦上位2名
準優勝戦 得点上位18名
予選 4日間
出場資格 各地区トップクラスの選手
主催者 各市町村、組合
開催地 日本の旗 持ち回り
開催時期 1月中旬 - 下旬
第1回執行日 1954年
次回開催予定
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概要

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1954年(昭和29年)、九州地区選手権の第1回大会が芦屋競艇場で開催された[1]。この大会を皮切りに、1956年(昭和31年)に近畿地区選手権・関東地区選手権・東海地区選手権・中国地区選手権の第1回大会が開催され、1957年(昭和32年)には四国地区選手権の第1回大会が開催される。地区選手権は日本全国にいる選手が6地区に分かれ、地区ごとに競い合う大会と位置づけられている。

1月中旬から2月の下旬にかけて開催される。以前は各地区の大会がまとまって行っていたが、電話投票などの全国発売実施に伴い、日程を分散化させて行うようになりつつある。但し2010年度と2011年度は12月開催で、これにより、賞金王決定戦(シリーズ戦含む)の選考から外れ、翌年の鳳凰賞競走出場への終盤の勝負がけの競走であったが、2012年(平成24年)度から再び1月-2月の開催に戻されて、鳳凰賞競走の最終の切符を手にするGIになる。(出場選手発表「46人+予備選手」後に権利を得るための競走になる。重複の場合は予備からの繰り上り)[2]さらに、開催年のオーシャンカップ競走に向けた終盤の勝負掛けの競走でもある。開催時期が笹川賞競走のファン投票の時期と被るため、選手紹介やインタビューなどでアピールをする選手が多い。

基本的には初日・2日目の第12レースにドリーム戦が行われる。特に、四国地区選手権に関しては女子選手の出場が多いため、2日目に女子限定のドリーム戦が組まれる事がある。

1999年、鳴門競艇場で行われた四国地区選手権競走では、山川美由紀が42年ぶりに女子選手の記念制覇を果たした(この当時の女子王座決定戦はGII)。

2022年、鳴門競艇場で行われた四国地区選手権競走は、競艇のみならず、全公営競技を通じて、GII以上の競走としては初めてモーニングレースとして開催された。

賞金

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優勝賞金は他のGI競走より大幅に低い530万円である。2023年度までは480万円、2018年度までは450万円だった[3]。(プレミアムGIは1000万円「副賞金あり」、周年記念競走は900万円「副賞金あり」、ダイヤモンドカップ競走高松宮記念特別競走は800万円、GII競走のモーターボート大賞競走は400万円、平成23年度)

出場選手

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基本的にはA1級選手を中心として選出される[1]。地区により選手数に差が有るため、A1級でも出場できない選手がいる地区もあれば、B1級の選手が出場できる地区もある[1]。また、あっせん直近の勝率が高い場合など近況好調である場合には、勝率など近況不調なA1級の選手を抑えてA2級の選手があっせんされることもあるように、必ずしもA1級であればA2級以下の選手より優先して出場できる競走ではない。普段GI競走に斡旋されないA2、B1級の選手にとっては、全国に名前を売る大きなチャンスになる。

地区選手権競走の対象競艇場

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各地区選手権競走は、下記に示した各地域毎の、各競艇場の持ち回り開催(太字の競艇場はナイター開催)である[1][注 1]

関東地区選手権競走

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群馬支部、埼玉支部、東京支部にある、桐生競艇場戸田競艇場江戸川競艇場多摩川競艇場平和島競艇場[1]

東海地区選手権競走

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静岡支部、愛知支部、三重支部にある、浜名湖競艇場蒲郡競艇場常滑競艇場津競艇場[1]

近畿地区選手権競走

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福井支部、滋賀支部、大阪支部、兵庫支部にある、三国競艇場びわこ競艇場住之江競艇場尼崎競艇場[1]

中国地区選手権競走

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岡山支部、広島支部、山口支部にある、児島競艇場宮島競艇場徳山競艇場下関競艇場[1]

四国地区選手権競走

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香川支部、徳島支部にある、丸亀競艇場鳴門競艇場[1]

九州地区選手権競走

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福岡支部、佐賀支部、長崎支部にある、福岡競艇場若松競艇場芦屋競艇場唐津競艇場大村競艇場[1]

脚注

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注釈

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  1. ^ 四国は2ヶ所しかないので実質的には丸亀競艇場鳴門競艇場の隔年開催となる

出典

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外部リンク

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