国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会
国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会(こくどこうつうだいじんはい ぜんこくりとうこうりゅうちゅうがくせいやきゅうたいかい)は、日本全国の離島に居住する中学生の野球チームによる、年1回開催される野球大会。通称「離島甲子園」。
概要
編集国土交通省の2008年度離島体験滞在交流促進事業の一環として、2008年7月25日から28日まで、東京都大島町において10自治体が参加して第1回大会が開催された。
長崎県対馬市を本拠にプロ野球OBによるチーム「まさかりドリームス」を結成して全国の離島を回るなど、離島での少年野球振興に取り組む村田兆治が大会提唱者であり、また大会名誉会長を務めた(2022年死去)[1][2]。
大会は、トーナメント形式で優勝が争われるほか、まさかりドリームスとの交流試合が行われる。
歴史
編集村田兆治の提唱により、2004年3月1日に平成の大合併で合併し一島一市となった新潟県佐渡市、長崎県壱岐市、長崎県対馬市の3市の合併記念事業として、2005年夏に佐渡市で国土交通大臣杯離島交流中学生野球大会が開催された。
翌2006年は、当初予定されていた大会が台風のため中止となったものの、東京都大島町、鹿児島県屋久島町が加わり、関係者の熱意により11月に壱岐市で第2回大会が開催された。2007年には、東京都八丈町、島根県隠岐の島町が新たに加わり、対馬市で8月17、18日に第3回大会が開催された。
2008年から開催される国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会は、従来の国土交通大臣杯離島交流中学生野球大会を発展させ、10自治体の参加のもと行われるものである。
2020年と2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開催中止となった。
2022年は、新潟県佐渡市を会場に、22自治体から23チームが参加して3年ぶりに開催された[3]。
参加自治体
編集- 2005年より
- 2006年より
- 2007年より
- 2008年より
- 2022年現在[4]
開催履歴
編集回数 | 年度 | 開催地 | 出場チーム数 | 優勝校 | 決勝スコア | 準優勝校 |
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第1回 | 2008年 | 東京都大島 | 10チーム | 西郷ジュニアベースボールクラブ(島根県隠岐の島町) | - | 伊豆大島選抜(東京都大島町) |
第2回 | 2009年 | 島根県隠岐の島 | 16チーム | 壱岐市選抜(長崎県壱岐市) | - | 伊豆大島選抜(東京都大島町) |
第3回 | 2010年 | 鹿児島県種子島 | 17チーム | 隠岐の島あんやらーず(島根県隠岐の島町) | 5-3[5] | 種子島中学校(鹿児島県西之表市) |
第4回 | 2011年 | 愛媛県生名島 | 19チーム | 久米島イーグルス(沖縄県久米島町)・KAMIJIMA(愛媛県上島町) | -[6] | 雨天のため両チーム優勝 |
第5回 | 2012年 | 東京都八丈島 | 21チーム | 隠岐の島あんやらーず(島根県隠岐の島町) | 2-1[7] | 久米島イーグルス(沖縄県久米島町) |
第6回 | 2013年 | 長崎県壱岐島 | 22チーム | 壱岐市選抜(長崎県壱岐市) | 3-1[8] | 久米島イーグルス(沖縄県久米島町) |
第7回 | 2014年 | 新潟県佐渡島 | 23チーム | 種子島中学校(鹿児島県西之表市) | 3-1[9] | 対馬ヤマネコボーイズ(長崎県対馬市) |
第8回 | 2015年 | 長崎県福江島 | 23チーム | 福江中学校(長崎県五島市) | 1-0[10] | 久米島イーグルス(沖縄県久米島町) |
第9回 | 2016年 | 島根県隠岐の島 | 23チーム | 宮古島アララガマボーイズ(沖縄県宮古島市) | 7-0[11] | 久米島イーグルス(沖縄県久米島町) |
第10回 | 2017年 | 沖縄県石垣島 | 23チーム | 宮古島アララガマボーイズ(沖縄県宮古島市) | 1-0 | 石垣島選抜(沖縄県石垣市) |
第11回 | 2018年 | 鹿児島県種子島 | 23チーム | 佐渡市中学校選抜チーム(新潟県佐渡市) | 2-1 | 宮古島アララガマボーイズ(沖縄県宮古島市) |
第12回 | 2019年 | 長崎県対馬島 | 26チーム | 石垣島ぱいーぐるズ(沖縄県石垣市) | 3-1 | 壱岐市選抜(長崎県壱岐市) |
2020年 | 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催中止 | |||||
2021年 | 同上 | |||||
第13回 | 2022年 | 新潟県佐渡島 | 23チーム | 佐渡市中学校1・2年生選抜(新潟県佐渡市) | 2-1[12] | 新上五島町ファイブスターズ(長崎県新上五島町) |
- 第4回大会は雨天のため両チーム優勝
NPB入団選手
編集脚注
編集- ^ “「本気見せる」まさかり教室/離島甲子園”. 日刊スポーツ (2013年9月2日). 2014年8月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “訃報”. 離島甲子園 (2022年11月14日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ 三沢敦 (2022年9月2日). “長崎の離島・新上五島のチームが準優勝 離島甲子園”. 朝日新聞デジタル. 2023年1月21日閲覧。
- ^ rito_koshienの2022年6月29日のツイート、2023年1月21日閲覧。
- ^ “全山陰大会へ闘志 離島甲子園Vの隠岐・あんやらーず”. 朝日新聞デジタル (2010年9月30日). 2015年8月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “離島甲子園は2チーム優勝/中学生野球”. 日刊スポーツ (2011年8月21日). 2014年8月21日閲覧。
- ^ “隠岐の島さよならで3度目V/離島甲子園”. 日刊スポーツ (2012年9月13日). 2015年8月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “地元壱岐市選抜が2度目V!/離島甲子園”. 日刊スポーツ (20130822). 2015年8月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “種子島中初V!球児大車輪!/離島甲子園”. 日刊スポーツ (2014年8月29日). 2015年8月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “地元福江中が初優勝!先発真崎7回完封/離島甲子園”. 日刊スポーツ. 2015年8月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “離島甲子園熱戦に幕 中学球児が思い出刻む”. 山陰中央新報デジタル. 2016年9月24日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “2022年の試合結果”. 離島甲子園. 2023年1月21日閲覧。
- ^ “【巨人】離島甲子園出身初のプロ菊地大稀「島の子たちに夢を」師匠村田兆治さんの遺志継ぐ”. 日刊スポーツ (2022年11月12日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ a b rito_koshienの2022年10月20日のツイート、2023年1月21日閲覧。
外部リンク
編集- 離島甲子園
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