囲碁のプロ制度
囲碁を職業とする選手
本項では囲碁界におけるプロ制度について説明する。
プロの採用方法について
編集現代の囲碁界では日本・中国・韓国・台湾以外にも北米や欧州でも囲碁のプロ制度が導入されている。多くの場合においてプロ志願者同士での対局を通じて成績優秀者のみがプロになることを許される。なお、日本棋院の「棋士採用試験」や関西棋院の「外来棋士採用試験」は「試験」という名称であるが、大学入試のような筆記試験ではなく、対局を中心とした実技を重視する試験である。
大まかにまとめると次のようになる。
プロになる利点
編集囲碁のプロとして採用されると、アマチュアの大会に出場できなくなる上に、安定した収入[5]が約束されていないというリスクがあるが、次のような利点もある。
他競技におけるプロ制度との違い
編集プロ制度を持つ競技は数多く存在するが、囲碁のプロ制度と違って次のような違いがある。
副業
編集公式手合いに支障をきたさない範囲で副業をしているプロは少なからずいる。
主に次のようなものがある。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 採用地域や試験によって試験料・出願資格は異なる。例えば年齢、性別、国籍などの制限がありうる。
- ^ 日本棋院は総当たりで志願者同士を対局させるが、ヨーロッパ囲碁連盟はトーナメント戦方式を採用している。
- ^ 日本棋院とヨーロッパ囲碁連盟の採用試験は志願者数に応じて試験を複数ラウンドに分けるという点では一緒だが、日本棋院は全ラウンドを原則として同じ場所で開催するのに対して、ヨーロッパ囲碁連盟の採用試験ではラウンドごとに開催国が変わることもある。例えば2014年の試験はウィーン、アムステルダム、ストラスブルグで行われた。
- ^ 関西棋院外来棋士採用試験規定
- ^ 囲碁のプロにとって基本的な収入源は対局料(ボクシングのファイトマネーに相当)であるので、対局数に応じて収入がほとんど決まってしまう。そして囲碁棋戦の多くは予選も含めてトーナメント方式なので(棋聖戦や本因坊戦の挑戦者決定リーグなどを除く)、プロにとって負けることとは収入がなくなることを意味する。
- ^ 日本棋院普及指導員
- ^ 学校囲碁指導員制度
- ^ 日本プロ麻雀連盟 2020年度プロテスト(第36期後期)受験生募集要項
- ^ 例えば緑星囲碁学園出身の棋士たちは、自発的に講師などとして運営に協力している。
- ^ 囲碁の一力八段が河北新報社入社