唯是 康彦(ゆいぜ やすひこ、1928年8月13日[1] - )は、日本の経済学者で、千葉経済大学客員教授。専門は、農業経済学食糧問題。70~80年代の日本の農業政策に大きな影響を及ぼし、特に農産物自由化論者の代表として知られる。農水大臣の候補に挙がったこともしばしば。

来歴・人物

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1928年、北海道札幌市生まれ[1]。札幌一中(現・北海道札幌南高等学校)、北海道大学文学部を卒業後、1955年に東京大学経済学部卒業。同年、農林水産省農業総合研究所に入り、1979年に計画部長となる。この間にシカゴ大学大学院修了。その後、一橋大学講師、千葉大学法経学部教授、同法経学部長を歴任する。1994年から千葉経済大学経済学部長、同大学院経済学研究科長、同地域総合研究所所長を務めた。現在、日本経営労務協会会長、同地域政策フォーラム代表。

邦楽家唯是震一は従兄。

著書

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単著

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  • 『食料の経済分析』(同文書院, 1971年)
  • 『新食料経済学』(同文書院, 1972年)
  • 『日本の食糧経済』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1988年)
  • 『Excelで学ぶ経済学入門』(東洋経済新報社, 1997年)
  • 『Excelで学ぶ計量経済学入門』(東洋経済新報社, 2000年)

共著

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編著

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  • 『80年代の食糧』(富民協会, 1979年)
  • 『資源戦争――石油と食糧』(家の光協会, 1979年)

共編著

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  • 斎藤優)『世界の食糧問題と日本農業――食糧の安全保障は万全か』(有斐閣, 1981年)
  • 馬場啓之助)『日本農業読本』(東洋経済新報社, 1986年)

訳書

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  • D・ゲール・ジョンソン, ロバート・L・グスタフソン『穀物収量の統計分析――アメリカの食糧供給力の問題』(農政調査委員会, 1966年)
  • レスター・R・ブラウン『失われゆく食糧――食糧危機への提言』(佑学社, 1975年)
  • 『食糧超大国の崩壊――アメリカ農務省特別調査報告』(家の光協会, 1982年)
  • H・リンネマンほか『21世紀への世界食糧計画――MOIRAモデルによる予測』(東洋経済新報社, 1982年)
  • レスター・R・ブラウン『地球の復活』(東洋経済新報社, 1983年)

脚注

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  1. ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.351