和邇駅
和邇駅(わにえき)は、滋賀県大津市和邇中浜にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線の駅である。駅番号はJR-B23。
和邇駅 | |
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駅舎(2020年3月) | |
わに Wani | |
◄JR-B22 蓬萊 (2.4 km) (2.7 km) 小野 JR-B24► | |
所在地 | 滋賀県大津市和邇中浜448 |
駅番号 | JR-B23 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■湖西線 |
キロ程 | 51.6 km(近江塩津起点) |
電報略号 | ワニ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,948人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1974年(昭和49年)7月20日[1] |
備考 |
歴史
編集年表
編集- 1974年(昭和49年)7月20日:日本国有鉄道湖西線の開通と同時に開業[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる[2]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2005年(平成17年)12月3日:バリアフリー化工事が完成。エレベーター、多目的トイレ、電光掲示板の使用を開始。
- 2013年(平成25年)2月4日:開閉扉付自動改札機の使用を開始。
- 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正に伴い、緩行線電車の乗り入れが廃止される[3]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[4]。
- 2019年(平成31年)3月:堅田・京都方面に折り返し設備が新設され、使用を開始[5][6][7]。
駅名の表記
編集「和邇」という駅名の字が複雑なため、略字を用いて「和迩」と表記されることがある。例えば現在使用されている223系電車や221系電車などの車内に設置されているLED式の客室案内表示機には、ドットの関係上「和邇」ではなく「和迩」と表記される(ただし221系リニューアル車と223系2500番台、ならびに225系電車のLCDには「和邇」と表記される)。江若鉄道時代にも「和迩」の表記が乗車券などで見られた。現地でも両方の表記が見られ、近接する湖西道路のインターチェンジの名前は「和迩」が正式名称である。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線[8][9]を持つ高架駅になっている[1]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されていたが、折り返し設備(後述)が整備されたため停車場となった。改札口は地上に1か所ある。
なお、当駅はバリアフリー化工事のさいにホームエレベーター・多目的トイレ・発車標(電光掲示板)が設置された。これらは2005年(平成17年)12月3日から使用が開始された。
堅田駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅で、みどりの窓口と自動改札機が設置されている。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
出入口
編集バリアフリー化の工事の前までは、東側・南側・西側にそれぞれ1か所ずつあったが、バリアフリー化の工事によって西側の出入り口が封鎖され、そして新たに南側にスライド式のドアが設置され、南側の出入り口は2か所になった。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 湖西線 | 下り | 安曇川・近江今津方面[10] |
2 | 上り | 堅田・京都方面[10] |
- 付記事項
-
駅構内(2020年3月)
-
ホーム(2008年1月。1番のりばから近江今津方面)
折り返し設備
編集強風対策の一環として、山科方[注釈 1]に下り線から上り線への片渡り線[6][7]と信号機が新設された[11]。これにより、強風時に堅田駅以北で運転見合わせとなっていたのが原則当駅以北の運転見合わせとなるほか[注釈 2]、ダイヤ乱れ時における影響が軽減されるようになった[6][7]。
利用状況
編集「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 2,411 | [統計 1] |
1993年 | 2,487 | [統計 2] |
1994年 | 2,463 | [統計 3] |
1995年 | 2,493 | [統計 4] |
1996年 | 2,514 | [統計 5] |
1997年 | 2,566 | [統計 6] |
1998年 | 2,725 | [統計 7] |
1999年 | 2,852 | [統計 8] |
2000年 | 2,832 | [統計 9] |
2001年 | 2,810 | [統計 10] |
2002年 | 2,734 | [統計 11] |
2003年 | 2,796 | [統計 12] |
2004年 | 2,736 | [統計 13] |
2005年 | 2,757 | [統計 14] |
2006年 | 2,741 | [統計 15] |
2007年 | 2,738 | [統計 16] |
2008年 | 2,802 | [統計 17] |
2009年 | 2,699 | [統計 18] |
2010年 | 2,692 | [統計 19] |
2011年 | 2,626 | [統計 20] |
2012年 | 2,573 | [統計 21] |
2013年 | 2,602 | [統計 22] |
2014年 | 2,507 | [統計 23] |
2015年 | 2,522 | [統計 24] |
2016年 | 2,470 | [統計 25] |
2017年 | 2,423 | [統計 26] |
2018年 | 2,366 | [統計 27] |
2019年 | 2,329 | [統計 28] |
2020年 | 1,938 | [統計 29] |
2021年 | 1,875 | [統計 30] |
2022年 | 1,948 | [統計 31] |
駅周辺
編集駅前には商業施設があり、その付近には住宅地がある。駅東側を滋賀県道558号線が通るが、琵琶湖寄りは田畑となっている。なお、そこから東へ進んだ所にある新和邇浜水泳場付近の道路沿いには民家が連なっている。駅西側は住宅地となっており、駅北西側にある住吉台もこれに含まれる。湖西道路和迩インターチェンジ(道の駅妹子の郷を併設)も駅西側にあるが、こちらはやや離れた所にある。
- 大津市和邇支所
- 大津市立和邇図書館
- 大津市和邇市民体育館
- 平和堂和邇店[注釈 3][13] - 専門店街の愛称は「ショッピングセンターアルタ」(略称・アルタ)である[注釈 4][14]。「レストランはと」併設店(同店3階)であり[15]、窓側の席から当駅のホーム(堅田・京都寄り)を眺めることができる。
- 和邇郵便局
- 和邇漁港
- 新和邇浜水泳場
- 榎の石碑[16]
- 大津赤十字志賀病院
- 大津市立和邇小学校
- 住吉台
- 滋賀県道558号高島大津線
- 滋賀県道311号途中志賀線
- 滋賀県道601号守山大津志賀自転車道線
- 和邇川 - 当駅から南(堅田方面)へ少し下った所を流れる河川。川沿いには和邇公園がある。
バス路線
編集停留所名は「和迩駅」であり、江若交通の和邇栗原線が発着する[17]。同線には道の駅妹子の郷[注釈 5]を経由する系統もあったが、2021年3月に実施したダイヤ改正で廃線となった[注釈 6][18]。
- 江若交通
- 72系統 - 栗原
- 平日の学校登校日のみ運行。
- 76系統 - 妙道会聖地
- 妙道会教団が運行を要請した日のみ運行。
- 72系統 - 栗原
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 当駅と小野駅のほぼ中間
- ^ 新快速については小野駅と当駅が停車駅ではないことと、堅田駅での折り返し時間がおよそ35分と長く、その間ホームが塞がれるのを防ぐため京都駅以北で運転見合わせとなり、京都駅では一本しか無い引き上げ線を特急が優先して使うため、京都駅で折り返さず草津駅まで回送される。
- ^ (表記ゆれとして「和迩店」という表記を用いることがある[12])
- ^ イメージキャラクターは赤色のリボンを付けたワニ、ロゴは2つの赤色の輪。同専門店街は「アルタ和邇ショッピングセンター」や「和邇ショッピングセンターアルタ」と呼ばれることもある。
- ^ (停留所名は「妹子の郷」)
- ^ (同日の改正で当駅 - 小野駅間を運行する路線も廃線となっている[18])
出典
編集- ^ a b c 川島 2010, p. 60.
- ^ 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、26頁。
- ^ 双葉社 2021, p. 24.
- ^ 『近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日。オリジナルの2022年12月30日時点におけるアーカイブ 。2023年3月30日閲覧。
- ^ 『湖西線の強風対策を充実させます!防風柵の整備延長・折り返し設備の整備を行います』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年9月17日。オリジナルの2022年6月17日時点におけるアーカイブ 。2023年3月30日閲覧。
- ^ a b c “強風「比良おろし」対策、防風柵完成 JR湖西線”. 京都新聞. (2019年5月23日). オリジナルの2021年3月11日時点におけるアーカイブ。 2021年8月17日閲覧。
- ^ a b c 「「渡り線」設置で折り返し実現 そのメリットは?」『産経新聞』2019年10月17日。オリジナルの2021年10月1日時点におけるアーカイブ。2023年3月30日閲覧。
- ^ 川島 2010, p. 12.
- ^ 双葉社 2021, p. 12.
- ^ a b “和邇駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月13日閲覧。
- ^ 『2014年9月定例社長会見』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年9月17日。オリジナルの2022年9月19日時点におけるアーカイブ 。2023年3月30日閲覧。
- ^ “平和堂和迩店”. 平和堂専門店情報サイト「はと専」. 平和堂. 2023年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月21日閲覧。
- ^ “店舗のご案内 滋賀県”. 平和堂. 2024年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ “店舗情報 滋賀県”. 100円ショップのSeria(セリア). 店舗情報. Seria(セリア). 2024年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ “レストランはと平和堂和迩店”. 平和堂専門店情報サイト「はと専」. 平和堂. 2023年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。
- ^ “榎石碑(和邇中(わになか))”. 大津のかんきょう宝箱. 大津市. 2022年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月30日閲覧。
- ^ “北部地域バス路線(江若交通)の廃止・減便に伴う運行内容変更について”. 大津市建設部地域交通政策課 (2021年2月16日). 2021年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月30日閲覧。
- ^ a b “北部地域バス路線の廃止・減便についてお知らせ 〜3月13日(土)から廃止・減便いたします〜 ※仰木線は4月1日(木)から廃止” (PDF). 江若交通 (2021年2月12日). 2021年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
利用状況
編集- ^ 平成4年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成5年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成6年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成7年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成8年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成9年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成10年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成11年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成12年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成13年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成14年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成15年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成16年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成17年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成18年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成19年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成20年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成21年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成22年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成23年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成24年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成25年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成26年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成27年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成28年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成29年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和元年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和2年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和3年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和4年滋賀県統計書 (PDF)
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8。
- 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7。
関連項目
編集外部リンク
編集- 和邇駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道