向島駅 (東京都)
かつて日本の東京都向島区(現・墨田区)にあった京成電鉄の駅
向島駅(むこうじまえき)は、東京都向島区に存在していた京成電鉄押上線の駅。白鬚線が分岐していた。
向島駅 | |
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![]() 駅跡地(2006年5月) | |
むこうじま | |
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所在地 | 東京都向島区(現:墨田区) |
所属事業者 | 京成電鉄 |
所属路線 | 押上線 |
キロ程 | 1.6[1] km(押上起点) |
開業年月日 | 1914年(大正3年)6月20日 |
廃止年月日 | 1947年(昭和22年)2月28日* |
備考 | * 1943年(昭和18年)10月より営業休止 |
歴史
編集- 1914年(大正3年)6月20日:開業。
- 1928年(昭和3年)4月7日:当駅から白鬚駅までの白髭線開業[2]。
- 1936年(昭和11年)3月1日:白鬚線廃止[3]。
- 1943年(昭和18年)10月:戦時休止。
- 1947年(昭和22年)2月28日:営業廃止。
当時は向島駅周辺には、南竜館という映画館や商店街(南竜館商栄会)があり、現在線路沿いにある大きな団地(八広5丁目都営住宅)の所にはミツワ石鹸の工場があり大いに賑わっていた。
現在映画館はなく、商店街は八広新中商店街・八広銀座商店街という2つの商店街になり、1990年ぐらいまでは栄えていたが(商店街のセールでは八広新中商店街は商店街内で有効の商品券が当たる三角くじ、八広銀座商店街では、テレビや自転車が景品が当たるガラガラくじがあり大いに賑わった)、今ではその商店街もシャッター通りになっている。
廃止後
編集上り本線脇にホームの側壁が残っていたが、連続立体交差化工事に伴い消滅し、現在目立った痕跡は存在しない。
駅廃止後も、駅跡地付近は京成電鉄の所有地になっているため、直接・子会社を含め、工事等でたびたび利用されている。
隣の駅
編集- 京成電鉄
- 押上線
- 京成曳舟駅 - 向島駅 - 荒川駅(現:八広駅)
- 白鬚線
- 向島駅 - 長浦駅
脚注
編集- ^ 石本祐吉『京成の駅今昔・昭和の面影 : 100年の歴史を支えた全駅を紹介』JTBパブリッシング、2014年。
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 附・専用鉄道. 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道運輸営業廃止実施」『官報』第2824号、1936年6月3日(国立国会図書館デジタルコレクション)