北田卓史
北田 卓史(きただ たくし 1921年1月12日 - 1992年8月24日[1])は、日本のイラストレーター。本名、北田孝幸[1]。
来歴・人物
編集東京都に生まれ、東京工業専修学校機械科(今の東京工業大学附属科学技術高等学校)卒業。
児童文学の挿絵を多数描いた。マジックのような単一な線、四角い眼、無機質な表情、大人を描いても手足が短い子供のような頭身などが特徴。
乗り物をテーマにした作品が多い。中でもタクシーが好きで、代表作の一つ「車のいろは空のいろシリーズ」もタクシーの話。卓史は本名でなく、タクシーから命名したとされる。イラスト右下の署名は「TAXI」。
児童美術科連盟会員。1958年と1959年に日本童画会賞、1962年に小学館絵画賞佳作賞を受賞。1992年、食道癌のため死去[1]。
主な作品
編集大石真作品
編集大石真とのコンビによる作品が多いため、ここでは分けて紹介する。
- もりたろうさんシリーズ(ポプラ社)
- もりたろうさんのじどうしゃ
- もりたろうさんのひこうき
- もりたろうさんのせんすいかん
- さとるのじてんしゃ(小峰書店)
- ぞうくんのぶらんこ(小峰書店)
- チョコレート戦争(理論社)
- トムとチムといぬのロボット(ひくまの出版)
- ながぐつのごめんね(童心社)
- まいごのロボット
その他
編集- 車のいろは空のいろシリーズ(あまんきみこ、ポプラ社)
- 車のいろは空のいろ 星のタクシー
- 車のいろは空のいろ 白いぼうし
- 車のいろは空のいろ 春のお客さん
- 大あたり アイスクリームの国へごしょうたい(立花えりか、旺文社)
- かいぞくふとっちょジェイク(山元護久、チャイルド本社)
- くじらの くー(小林純一、童心社)
- こんやはおつきみ(谷真介、金の星社)
- ちいさいちいさいひこうき(佐藤義美、チャイルド本社)
- ちいさくなったおとうさん(矢崎節夫、至光社)
- 注文の多い料理店(宮沢賢治、脚本:堀尾青史、童心社、宮沢賢治記念館にて映像形式で上映)
- チョコレートカステラだいじけん(かこさとし、童心社)
- つなひきライオン(まど・みちお、チャイルド本社)
- 寺村輝夫童話全集15 ふしぎの時間(寺村輝夫、ポプラ社)
- なまえがふたつ(藤田よし子、ひかりのくに)[2]
- へんしんじどうしゃ えんこくん(杉山径一、小峰書店)
- ぼくねじだいすき(武市八十雄、至光社)
- ぽっぽぉーよぎしゃ(矢崎節夫、至光社)
- ママのおはなし
- 山ねこおことわり(あまんきみこ、ポプラ社)
- ゆめの中でピストル(寺村輝夫、PHP研究所)
- わたしはおしゃれなぼうしやさん(山下夕美子、教育画劇)
単独書籍以外
編集脚注
編集- ^ a b c 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.205
- ^ “北田卓史 なまえがふたつ 藤田よし子 ひかりのくに | トムズボックス powered by BASE”. トムズボックス. 2023年12月21日閲覧。