北村 忠兵衛(きたむら ちゅうべえ、生没年不詳)とは、江戸時代の絵師。
京都清水寺所蔵の「渡海船図」の扁額(絵馬)に「寛永拾壱甲戌暦(1634年)霜月吉日 畫師北村忠兵衛」とあり、この絵の作者とされている。師系や経歴については明らかではないが、土居次義は画風から「狩野派に属する画人」とする。この「渡海船図」は『扁額軌範』(文政2年〈1819年〉序)に「船之図」として取り上げられている。