北勝輝 勇気(ほくとうき ゆうき、1993年6月2日 - )は、大阪府松原市出身で八角部屋に所属した元大相撲力士。本名は池川 勇気(いけがわ ゆうき)。身長192cm、体重159kg。得意技は寄り。最高位は西幕下14枚目(2019年3月場所)。

北勝輝 勇気
基礎情報
四股名 池川 → 北勝陽 → 北勝輝
本名 池川 勇気
生年月日 (1993-06-02) 1993年6月2日(31歳)
出身 大阪府松原市
身長 192cm
体重 159kg
BMI 43.1
所属部屋 八角部屋
得意技 寄り
成績
現在の番付 引退
最高位 西幕下14枚目
生涯戦歴 122勝101敗15休(35場所)
優勝 序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2016年3月場所
引退 2022年1月場所
趣味 SNSチェック
備考
2022年1月26日現在

来歴

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入門前

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幼少期は水泳を習っていたが、両親の勧めで松原市立松原東小学校3年次から地元の大阪一心相撲道場で相撲を習うことになった[1][2]。暫くは水泳と相撲を並行して続けていたが、松原市立松原第六中学校2年次に水泳を辞めて相撲に専念するようになり、3年次には全国都道府県中学生相撲選手権大会に出場した[1]近畿大学付属高校では3年次に選抜高校相撲十和田大会個人ベスト8[1]高校総体団体ベスト8などの実績を残した[2]。高校卒業後は近畿大学経済学部経営学科に進学[1]。大学の同期には石橋広暉(朝乃山)、玉木一嗣磨(朝玉勢)らがいる[3]。西日本体重別相撲選手権大会135kg以上級を1年次と2年次で2連覇、全日本選手権では3年次と4年次にベスト16、学生選手権で4年次に個人・団体共準優勝の実績を残している[1][4]。準優勝した4年次の学生選手権団体戦決勝では、チームが2連敗した後の中堅戦に出場して日本大学相撲部主将の木﨑信志(美ノ海)に勝利し、チームのストレート負けを阻止している[4]。大学卒業後は、学生選手権準優勝の実績により自信を深めたことや、両親の後押しもあって大相撲入りの道に進むことを決め[2]2015年12月24日に八角部屋入門を発表した[3]幕下および三段目付出の資格は取れなかったものの[5]、高校時代から八角部屋入りを検討していたことに加えて、親交のあった北勝富士(当時の四股名は大輝)から師匠の8代八角(第61代横綱・北勝海)や部屋のマネジャーらを紹介してもらったことで、その気持ちが強くなったという[1]

大相撲入門後

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2016年3月場所で、本名の「池川」を四股名として初土俵を踏み、前相撲は一番出世[1]。翌5月場所は序ノ口で優勝した[6]。続く7月場所は序二段の地位で7戦全勝としたものの、木﨑に優勝決定戦で敗れ序二段優勝を逃した[7]。三段目に昇進した9月場所では、3番目の相撲で大神風に敗れて初土俵からの連勝が16でストップしたものの、その後は立て直して6勝1敗とした[8]。場所後には部屋の関取の付け人として秋巡業にも帯同し、幕下力士らと稽古を重ねて新幕下で迎える11月場所に備えていたが[8]、場所直前に稽古で左足の踝付近を骨折し、アキレス腱も痛めたため自身初の休場(全休)となった[9]。休場明けの2017年1月場所は三段目で6勝1敗の好成績を挙げて翌3月場所で幕下に復帰し[9]、これ以降は幕下の地位に定着した。初めて幕下15枚目以内の番付に入った2019年3月場所から「北勝陽」に改名したが、この場所は初日から4連敗で負け越した[10]2020年9月場所から「北勝輝」に改名。2021年11月場所で28場所ぶりに三段目に陥落。2022年1月場所限りで現役を引退した[11]

場所別成績

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  • 通算成績:122勝101敗15休(35場所)
  • 各段優勝
    • 序ノ口優勝:1回(2016年5月場所)
北勝輝 勇気
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2016年
(平成28年)
x (前相撲) 西序ノ口10枚目
優勝
7–0
東序二段10枚目
7–0 
西三段目19枚目
6–1 
西幕下41枚目
休場
0–0–7
2017年
(平成29年)
東三段目21枚目
6–1 
東幕下42枚目
3–4 
西幕下53枚目
5–2 
東幕下37枚目
4–3 
西幕下30枚目
3–4 
東幕下37枚目
4–3 
2018年
(平成30年)
西幕下29枚目
4–3 
東幕下24枚目
4–3 
西幕下16枚目
2–5 
東幕下32枚目
4–3 
西幕下24枚目
4–3 
西幕下20枚目
3–4 
2019年
(平成31年
/令和元年)
西幕下29枚目
5–2 
西幕下14枚目
2–5 
西幕下28枚目
3–4 
東幕下35枚目
4–3 
西幕下30枚目
5–2 
東幕下18枚目
2–4–1 
2020年
(令和2年)
西幕下32枚目
4–3 
西幕下25枚目
3–4 
感染症拡大
により中止
西幕下32枚目
4–3 
東幕下23枚目
4–3 
東幕下18枚目
3–4 
2021年
(令和3年)
東幕下25枚目
4–3 
東幕下19枚目
休場
0–0–7
西幕下59枚目
4–3 
東幕下49枚目
4–3 
西幕下39枚目
1–6 
東三段目12枚目
1–6 
2022年
(令和4年)
西三段目43枚目
引退
3–4–0
x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 池川 勇気(いけがわ ゆうき)2016年3月場所 - 2019年1月場所
  • 北勝陽 勇気(ほくとよう -)2019年3月場所 - 2020年7月場所
  • 北勝輝 勇気(ほくとうき -)2020年9月場所 - 2022年1月場所

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 「春場所全新弟子名鑑」『相撲』2016年4月号、ベースボール・マガジン社、107頁。 
  2. ^ a b c 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2016年6月号、ベースボール・マガジン社、69頁。 
  3. ^ a b “近大の石橋広暉らが大相撲入り「恩返しをしたい」”. 日刊スポーツ. (2015年12月24日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1583371.html 2021年9月3日閲覧。 
  4. ^ a b 「アマチュア相撲だより」『相撲』2016年1月号、ベースボール・マガジン社、136頁。 
  5. ^ 翌2016年度以降の規定では学生選手権準優勝により三段目格付出となるが、当時は同大会の成績は三段目格付出の対象外だった
  6. ^ “西10枚目の池川、“デビュー場所”で序ノ口優勝”. 日刊スポーツ. (2016年5月20日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1650206.html 2016年11月19日閲覧。 
  7. ^ “木崎が序二段V、池川との優勝決定戦を制した”. 日刊スポーツ. (2016年7月24日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1683795.html 2016年11月19日閲覧。 
  8. ^ a b 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2016年11月号、ベースボール・マガジン社、76頁。 
  9. ^ a b 「幕下以下各段報告」『相撲』2017年3月号、ベースボール・マガジン社、50頁。 
  10. ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2019年4月号、ベースボール・マガジン社、84頁。 
  11. ^ 昭和初土俵の最後の力士、51歳華吹ら25人の引退を発表」『日刊スポーツ』2022年1月26日。2022年1月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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