内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)
内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)[3](ないかくふとくめいたんとうだいじん こどもせいさく しょうしかたいさく わかものかつやく だんじょきょうどうさんかくたんとう、英語: Minister of State for Policies Related to Children, Measures for Declining Birthrate, Youth Empowerment, and Gender Equality[4])は、日本の内閣府特命担当大臣(以下「特命担当大臣」という。)の一つである。内閣総理大臣によって内閣府に設置され、国務大臣をもって充てられる。その責務はこども家庭庁、男女共同参画局の担当である[5]。
日本 内閣府特命担当大臣 (こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画) [1] Minister of State for Policies Related to Children, Measures for Declining Birthrate, Youth Empowerment, and Gender Equality | |
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内閣府ロゴマーク | |
所属機関 | 内閣 |
担当機関 | 内閣府 |
任命 | 内閣総理大臣 (石破茂) |
前身 | 内閣府特命担当大臣(少子化対策担当) |
初代就任 | 小倉將信 |
創設 | 2023年4月1日 |
俸給 | 年額 約2,953万円[2] |
ウェブサイト | 大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府 |
沿革
編集現在、担当分野とされているもののうち、男女共同参画は2001年に設置されている。また少子化対策は、2003年から設置されている。
内閣府設置法及び男女共同参画基本法の制定当時、男女共同参画は内閣官房長官が直轄することとされ、ほかに男女共同参画担当の特命担当大臣を置くことは想定されていなかった。男女共同参画会議のメンバーを規定する男女共同参画基本法には、他の「重要政策に関する会議」と異なり、男女共同を担当する特命担当大臣が置かれた場合に関する規定が存在しないことから明らかである。
第2次森改造内閣(中央省庁再編後)において、男女共同参画は内閣官房長官が担当大臣として所管した。
第1次小泉第2次改造内閣にて「内閣府特命担当大臣(青少年育成及び少子化対策担当)」と「内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)」が設置された。以来、第3次小泉内閣までこの2つが設置されていたが、第3次小泉改造内閣では内閣総理大臣の小泉純一郎の発案により、両大臣を共に廃止し、その業務を統合した「内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)」が置かれた。
後任の首相の安倍晋三も、小泉の意向にしたがい、内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)」を置いていた。しかし、第1次安倍改造内閣にて内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)」は一括して廃止され、その業務を分割した「内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)」と「内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)」が再び設置された
安倍の後続の福田康夫内閣、福田の後続の麻生内閣、政権交代後の民主党政権時、自民党の野党復帰後も、少子化対策担当と男女共同参画担当に分割されていた。ただし、同じ人物が2つを兼務することも多かった[注 1]。
第2次岸田第1次改造内閣で、2023年4月1日にこども家庭庁が設置されると、 「内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)」となった。「こども政策 少子化対策 若者活躍」はこども家庭庁、「男女共同参画」は男女共同参画局の所管である。変更の際の初代には、それまで「こどもを中心に据えた施策を総合的に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整担当」の国務大臣であり、「内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)」及び「内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)」でもあった小倉將信が就任した[6]。
現在の三原じゅん子は、こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当のほか、共生・共助担当も命じられているが、発令では「こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画を担当させる」と一体であるのに対し、共生・共助担当は別途「共生・共助を担当させる」と別の扱いである。
規定
編集特命担当大臣のうち防災担当、沖縄及び北方対策担当、金融担当、消費者及び食品安全担当の4大臣は内閣府設置法により以前から必置とされていたが[7][8][9][10]、2015年4月1日施行の子ども・子育て支援法の施行に伴う内閣府設置法の改正[11]により少子化対策担当も必置とされた[12]。
更にこども家庭庁設置法(令和4年法律第75号)と同時に成立したこども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律(令和4年法律第76号)により内閣府設置法が改正され、2023年4月1日から、従来の少子化対策に加えて、こども政策若者活躍を必置とした。ただしこの必置の事務の中には男女共同参画は含まれていない[13]。従って、内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画)は、厳密にはその一部が必置の大臣となる。
特徴
編集2003年の「内閣府特命担当大臣(青少年育成及び少子化対策担当)」設置以来、2025年現在までで、歴代の内閣府特命担当大臣で少子化対策を担当した大臣は、27人(事務代理を除く)を数える。
そのうち最も在任期間が長かったのは加藤勝信(第3次安倍内閣第1次・第2次改造時)の約1年10ヶ月、次いで森まさこ(第2次安倍内閣)の約1年9ヶ月でありその他は長くても1年強で交替する上に兼務も多い。
また、ほとんどが初入閣であり継続的に政権をもっていた自民党政権下では、野田聖子のみ過去に閣僚経験がある。
歴代大臣
編集- 特命担当大臣は複数名を任命することがあるため、通常は代数の表記は行わない。ただし、本表ではわかりやすさに配慮し、代数の欄を便宜上設けた。
- 辞令のある再任は就任日を記載し、辞令のない留任は就任日を記載しない。
- 党派の欄は、就任時、または、内閣発足時の所属政党を記載した。
内閣府特命担当大臣(青少年育成及び少子化対策担当)
編集代 | 氏名 | 内閣 | 就任日 | 退任日 | 党派 | 備考 | ||
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内閣府特命担当大臣(青少年育成及び少子化対策担当) | ||||||||
1 | 小野清子 | 第1次小泉内閣 | 第2次改造内閣 | 2003年9月22日 | 2003年11月19日 | 自由民主党 | ||
2 | 第2次小泉内閣 | 2003年11月19日 | 2004年9月27日 | 再任 | ||||
3 | 南野知惠子 | 改造内閣 | 2004年9月27日 | 2005年9月21日 | ||||
4 | 第3次小泉内閣 | 2005年9月21日 | 2005年10月31日 | 再任 | ||||
内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)に統合 |
内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)
編集代 | 氏名 | 内閣 | 就任日 | 退任日 | 党派 | 備考 | ||
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内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当) | ||||||||
1 | 猪口邦子 | 第3次小泉内閣 | 改造内閣 | 2005年10月31日 | 2006年9月26日 | 自由民主党 | ||
2 | 高市早苗 | 第1次安倍内閣 | 2006年9月26日 | 2007年8月27日 | ||||
内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)と内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)に分割 |
内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)
編集代 | 氏名 | 内閣 | 就任日 | 退任日 | 党派 | 備考 | ||
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男女共同参画担当大臣 | ||||||||
1 | 福田康夫 | 第2次森改造内閣 (中央省庁再編後) |
2001年1月6日 | 2001年4月26日 | 自由民主党 | |||
2 | 第1次小泉内閣 | 2001年4月26日 | 2003年9月22日 | 再任 | ||||
第1次改造内閣 | 留任 | |||||||
内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当) | ||||||||
1 | 福田康夫 | 第1次小泉第2次改造内閣 | 2003年9月22日 | 2003年11月19日 | 自由民主党 | |||
2 | 第2次小泉内閣 | 2003年11月19日 | 2004年5月7日 | 再任 | ||||
3 | 細田博之 | 2004年5月7日 | 2005年9月21日 | |||||
改造内閣 | 留任 | |||||||
4 | 第3次小泉内閣 | 2005年9月21日 | 2005年10月31日 | 再任 | ||||
内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)に統合→再設置 | ||||||||
5 | 上川陽子 | 第1次安倍改造内閣 | 2007年8月27日 | 2007年9月26日 | 自由民主党 | |||
6 | 福田康夫内閣 | 2007年9月26日 | 2008年8月2日 | 再任 | ||||
7 | 中山恭子 | 改造内閣 | 2008年8月2日 | 2008年9月24日 | ||||
8 | 小渕優子 | 麻生内閣 | 2008年9月24日 | 2009年9月16日 | ||||
9 | 福島瑞穂 | 鳩山由紀夫内閣 | 2009年9月16日 | 2010年5月28日 | 社会民主党 | |||
‐ | (平野博文) | 2010年5月28日 | 2010年6月8日 | 民主党 | 事務代理 | |||
10 | 玄葉光一郎 | 菅直人内閣 | 2010年6月8日 | 2010年9月17日 | ||||
11 | 岡崎トミ子 | 第1次改造内閣 | 2010年9月17日 | 2011年1月14日 | ||||
12 | 与謝野馨 | 第2次改造内閣 | 2011年1月14日 | 2011年9月2日 | 無所属 | |||
13 | 村田蓮舫 | 野田内閣 | 2011年9月2日 | 2012年1月13日 | 民主党 | |||
14 | 岡田克也 | 第1次改造内閣 | 2012年1月13日 | 2012年2月10日 | ||||
15 | 中川正春 | 第2次改造内閣 | 2012年2月10日 | 2012年10月1日 | ||||
16 | 中塚一宏 | 第3次改造内閣 | 2012年10月1日 | 2012年12月26日 | ||||
17 | 森まさこ | 第2次安倍内閣 | 2012年12月26日 | 2014年9月3日 | 自由民主党 | |||
18 | 有村治子 | 改造内閣 | 2014年9月3日 | 2014年12月24日 | ||||
19 | 第3次安倍内閣 | 2014年12月24日 | 2015年10月7日 | 再任 | ||||
20 | 加藤勝信 | 第1次改造内閣 | 2015年10月7日 | 2016年8月3日 | ||||
第2次改造内閣 | 2016年8月3日 | 2017年8月3日 | 留任 | |||||
21 | 松山政司 | 第3次改造内閣 | 2017年8月3日 | 2017年11月1日 | ||||
22 | 野田聖子 | 第4次安倍内閣 | 2017年11月1日 | 2018年10月2日 | ||||
23 | 片山さつき | 第1次改造内閣 | 2018年10月2日 | 2019年9月11日 | ||||
24 | 橋本聖子 | 第2次改造内閣 | 2019年9月11日 | 2020年9月16日 | ||||
25 | 菅義偉内閣 | 2020年9月16日 | 2021年2月18日 | 再任 | ||||
26 | 丸川珠代 | 2021年2月18日 | 2021年10月4日 | |||||
27 | 野田聖子 | 第1次岸田内閣 | 2021年10月4日 | 2021年11月10日 | ||||
28 | 第2次岸田内閣 | 2021年11月10日 | 2022年8月10日 | 再任 | ||||
29 | 小倉將信 | 第1次改造内閣 | 2022年8月10日 | 2023年3月31日 | ||||
内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)に統合 |
内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)
編集代 | 氏名 | 内閣 | 就任日 | 退任日 | 党派 | 備考 | ||
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内閣府特命担当大臣(少子化対策担当) | ||||||||
1 | 上川陽子 | 第1次安倍改造内閣 | 2007年8月27日 | 2007年9月26日 | 自由民主党 | |||
2 | 福田康夫内閣 | 2007年9月26日 | 2008年8月2日 | 再任 | ||||
3 | 中山恭子 | 改造内閣 | 2008年8月2日 | 2008年9月24日 | ||||
4 | 小渕優子 | 麻生内閣 | 2008年9月24日 | 2009年9月16日 | ||||
5 | 福島瑞穂 | 鳩山由紀夫内閣 | 2009年9月16日 | 2010年5月28日 | 社会民主党 | |||
- | (平野博文) | 2010年5月28日 | 2010年6月8日 | 民主党 | 事務代理 | |||
6 | 玄葉光一郎 | 菅直人内閣 | 2010年6月8日 | 2010年9月17日 | ||||
7 | 岡崎トミ子 | 第1次改造内閣 | 2010年9月17日 | 2011年1月14日 | ||||
8 | 与謝野馨 | 第2次改造内閣 | 2011年1月14日 | 2011年9月2日 | 無所属 | |||
9 | 村田蓮舫 | 野田内閣 | 2011年9月2日 | 2012年1月13日 | 民主党 | |||
10 | 岡田克也 | 第1次改造内閣 | 2012年1月13日 | 2012年2月10日 | ||||
11 | 中川正春 | 2012年2月10日 | 2012年4月23日 | |||||
12 | 小宮山洋子 | 2012年4月23日 | 2012年10月1日 | |||||
第2次改造内閣 | 留任 | |||||||
13 | 中塚一宏 | 第3次改造内閣 | 2012年10月1日 | 2012年12月26日 | ||||
14 | 森まさこ | 第2次安倍内閣 | 2012年12月26日 | 2014年9月3日 | 自由民主党 | |||
15 | 有村治子 | 改造内閣 | 2014年9月3日 | 2014年12月24日 | ||||
16 | 第3次安倍内閣 | 2014年12月24日 | 2015年10月7日 | 再任 | ||||
17 | 加藤勝信 | 第1次改造内閣 | 2015年10月7日 | 2016年8月3日 | ||||
第2次改造内閣 | 2016年8月3日 | 2017年8月3日 | 留任 | |||||
18 | 松山政司 | 第3次改造内閣 | 2017年8月3日 | 2017年11月1日 | ||||
19 | 第4次安倍内閣 | 2017年11月1日 | 2018年10月2日 | 再任 | ||||
20 | 宮腰光寛 | 第1次改造内閣 | 2018年10月2日 | 2019年9月11日 | ||||
21 | 衛藤晟一 | 第2次改造内閣 | 2019年9月11日 | 2020年9月16日 | ||||
22 | 坂本哲志 | 菅義偉内閣 | 2020年9月16日 | 2021年10月4日 | ||||
23 | 野田聖子 | 第1次岸田内閣 | 2021年10月4日 | 2021年11月10日 | ||||
24 | 第2次岸田内閣 | 2021年11月10日 | 2022年8月10日 | 再任 | ||||
25 | 小倉將信 | 第1次改造内閣 | 2022年8月10日 | 2023年3月31日 | 再任 | |||
内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)に統合 |
内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)
編集代 | 氏名 | 内閣 | 就任日 | 退任日 | 党派 | 備考 | ||
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内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当) | ||||||||
1 | 小倉將信 | 第2次岸田内閣 | 第1次改造内閣 | 2023年4月1日 | 2023年9月13日 | 自由民主党 | ||
2 | 加藤鮎子 | 第2次改造内閣 | 2023年9月13日 | 2024年10月1日 | ||||
3 | 三原じゅん子 | 第1次石破内閣 | 2024年10月1日 | 2024年11月11日 | ||||
4 | 第2次石破内閣 | 2024年11月11日 | 現職 | 再任 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “内閣府特命担当大臣 三原 じゅん子 (みはら じゅんこ) | 石破内閣 閣僚等名簿 | 内閣”. 首相官邸ホームページ. 2024年12月19日閲覧。
- ^ 主な特別職の職員の給与 - 内閣官房
- ^ “青少年のインターネット利用状況等|cyo99”. note (2024年4月3日). 2024年12月31日閲覧。
- ^ “MIHARA Junko (The Cabinet)” (英語). Prime Minister's Office of Japan. 2024年12月19日閲覧。
- ^ “内閣府特命担当大臣 三原 じゅん子 (みはら じゅんこ) | 石破内閣 閣僚等名簿 | 内閣”. 首相官邸ホームページ. 2024年12月19日閲覧。
- ^ 「人事異動」(PDF)『官報』本紙951号、独立行政法人国立印刷局、2023年4月5日、5頁、2023年4月5日閲覧。
- ^ 内閣府設置法第9条の2。
- ^ 内閣府設置法第10条。
- ^ 内閣府設置法第11条。
- ^ 内閣府設置法第11条の2。
- ^ 子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平成24年法律第67号)第69条による改正
- ^ 内閣府設置法第11条の3(当時)。
- ^ 内閣府設置法第11条の3。
関連項目
編集外部リンク
編集- 内閣府ホームページ - 内閣府の公式サイト
- 大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府 - 内閣府特命担当大臣らを紹介する内閣府のページ