国富町
宮崎県東諸県郡の町
(八代村 (宮崎県)から転送)
国富町(くにとみちょう)は、宮崎県中部に位置する町。県央エリアに属する[1]。町役場の位置する本庄地区は江戸時代は天領で、本庄川を利用した水運による物資の集散地としてにぎわった。現在は農業と先端産業の町である。
くにとみちょう 国富町 | |||||
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身投嶽展望台 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 宮崎県 | ||||
郡 | 東諸県郡 | ||||
市町村コード | 45382-0 | ||||
法人番号 | 1000020453820 | ||||
面積 |
130.63km2 | ||||
総人口 |
17,559人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 134人/km2 | ||||
隣接自治体 | 宮崎市、西都市、児湯郡西米良村、東諸県郡綾町 | ||||
町の木 | カシ | ||||
町の花 | コスモス | ||||
国富町役場 | |||||
町長 | 日髙利夫 | ||||
所在地 |
〒880-1192 宮崎県国富町大字本庄4800番地 北緯31度59分26秒 東経131度19分25秒 / 北緯31.99064度 東経131.3235度座標: 北緯31度59分26秒 東経131度19分25秒 / 北緯31.99064度 東経131.3235度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集宮崎県の中央部、宮崎市の北西隣に位置する内陸地域で、北西から南東にかけて細長く延びた形の町域となっており、南側が中心部にあたる。中心部から東端部にかけては宮崎平野の一角を占めており、特に台地部が多い。一方、北西部は九州山地の一角を占めており、北西端は掃部岳(かもんだけ、1223m)の山頂[2]にあたり、周辺には標高1000mを越すところがある。町域南部を九州一の清流である本庄川(大淀川支流)が東西に流れている。
年平均気温は18度、平均降水量は2,569mm、日照時間は2,110時間。
- 湖沼: 籾木池
隣接している自治体
編集地名
編集- 旧本庄町
- 嵐田
- 須志田
- 竹田
- 田尻
- 本庄
- 宮王丸
- 向高
- 森永
- 旧木脇村
- 岩知野
- 木脇
- 三名
- 塚原
- 旧八代村
- 伊左生
- 深年
- 八代北俣
- 八代南俣
歴史
編集- 古墳時代 - 本庄古墳群(本庄・須志田)に代表される古墳群が点在していた。
- 安土桃山時代 - 豊臣秀吉の九州征伐(1587年)では弟・秀長が本庄の義門寺に陣を置いたとされる。
- 江戸時代 - 国富町域は延岡藩飛地→天領(本庄地区)、高鍋藩飛地(木脇地区)、薩摩藩高岡外城(八代地区)に大別された[3]。本庄が天領化されたのは1646年以降、遅くとも1688年[4]のことである(須志田のみは山陰・坪谷村一揆後)。
天領本庄の代表的な商家は和泉屋(日高家)である。和泉屋が農閑期に漉かせた和紙は19世紀から20世紀前半にかけての主産業となった。
近現代
編集行政
編集- 町長:日髙利夫(2024年12月3日 - )
- 町議会:議員定数13人
歴代町長
編集- 初代: 篠原哲二(1956年10月28日 - 1960年10月27日)
- 第2代 - 第3代: 川越虎雄(1960年10月28日 - 1966年9月15日)
- 第4代: 村中田愛芳(1966年10月6日 - 1968年11月11日)
- 第5代 - 第10代: 高山義輝(1968年12月3日 - 1992年12月2日)
- 第11代 - 第13代: 上杉哲夫(1992年12月3日 - 2004年12月2日)
- 第14代 - 第16代: 河野利美 (2005年12月3日 - 2016年12月2日)
- 第17代 - 第18代: 中別府尚文 (2016年12月3日 - 2024年12月2日)
- 第19代: 日髙利夫 (2024年12月3日 - )
産業
編集- 主な産業
- 農業が中心で、葉タバコ・切り干し大根は全国1位。また、清流の本庄川を利用した先端産業も立地していて、プラズマディスプレイ工場であった日立プラズマディスプレイ(旧富士通日立プラズマディスプレイ)は昭和シェルソーラーが進出し、2011年に世界最大級のCIS系太陽電池工場に転換された。
地域
編集人口
編集2005年国勢調査に基づく
国富町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 国富町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 国富町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
国富町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
編集4の小学校、3の中学校、1の高等学校が所在する。
小学校
編集2007年5月現在の児童数は1,204人。
町立
- 本庄小学校
- 森永小学校
- 八代小学校
- 木脇小学校
- 北俣小学校(2009年3月閉校)
- 深年小学校(2009年3月閉校)
中学校
編集2007年5月現在の生徒数は692人。
町立
高等学校
編集交通
編集空港
編集- 最寄り空港は宮崎空港。自家用車で約40分。
鉄道
編集- 鉄道路線なし。最寄り鉄道駅は宮崎駅。
道路
編集高速道路
編集県道
編集主要地方道
- 宮崎県道14号佐土原国富線 - 木脇を通る。
- 宮崎県道17号南俣宮崎線 - 本庄川の南岸を横断する。
- 宮崎県道24号高鍋高岡線 - 本庄を縦断する道路。旧高岡筋(薩摩街道)
- 宮崎県道26号宮崎須木線 - 木脇・本庄を通る幹線道路。本庄川の北岸を横断する。
- 宮崎県道40号都農綾線 - 八代を通る。
一般県道
- 宮崎県道351号木脇高岡線 - 本庄川区間が未開通。
- 宮崎県道355号旭村木脇線 - 八代と木脇を結ぶ
- 宮崎県道356号法ヶ岳本庄線 - 本庄から法華嶽薬師寺に至る。
- 宮崎県道361号綾法ヶ岳線 - 法華嶽薬師寺から綾町方面に向かう。
- 宮崎県道363号綾宮崎自転車道線 - 本庄川に沿うサイクリングロード。
バス路線
編集※町内を高速バス、長距離バスは通っていない。
郵便局
編集- 北俣簡易郵便局
- 木脇郵便局
- 国富郵便局
- 三名簡易郵便局
- 十日町簡易郵便局
- 深年簡易郵便局
- 宮王丸簡易郵便局
- 六日町簡易郵便局
- 森永郵便局
- 八代郵便局
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集名所・旧跡・観光スポット
編集- 本庄剣柄稲荷神社
- 本庄古墳群(国の史跡) - 本庄の市街地に点在する。
- 八代城跡 - 伊東四十八城のひとつ。
- 萬福寺 - 桃山式庭園 2月は梅見ごろ 木造阿弥陀如来と両脇侍像が国の重要文化財に指定されている。
- 義門寺
- 諏訪神社
- 森永化石群
- 不動の滝
- 本庄石仏
- 大坪の一本桜
- 法華嶽薬師寺 - 日本三大薬師、薩摩藩の三薬師(他は米山薬師・門倉薬師)のひとつとされる。
- 法華嶽公園
- 法華嶽公園グラススキー場
- 法華嶽公園キャンプ場 - 7月から11月まで営業(9月から11月は土日のみ営業)
- 里山ガーデン 馬乗園(ばじょうえん) - 私設庭園 宮崎のアジサイの名所の一つ
- 式部岳 - 標高1,218.9m 国富町最高峰の山 1995年に一般公募で命名される
- 掃部岳 - 標高:1,223m アカガシ、モミ、ブナ、ヒメシャラの巨木で有名である。深年川沿いの林道を終点まで行き、ここから山頂を目指すが、途中 綾森林事務所のゲートがあり、車両は通行できない。ニホンカモシカの生息南限
- 釈迦ヶ岳 - 標高は830.6m 山名は山腹にある法華嶽薬師寺建立の際、山頂に釈迦尊像を安置したという言い伝えに由来
祭事・催事
編集著名な出身者
編集脚注
編集関連項目
編集参考文献
編集- 国富町総務課『国富町勢要覧』 国富町、2006年。
- 国富町総務課『平成20年度 国富ものしり帳(町の概要・県内ランキング)』 国富町、2008年。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 国富町商工会
- ウィキトラベルには、国富町に関する旅行ガイドがあります。
- 国富町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ