全国高等学校陸上競技選抜大会
全国高等学校陸上競技選抜大会(ぜんこくこうとうがっこうりくじょうきょうぎせんばつたいかい)は、日本の高等学校の陸上競技大会である。インターハイ(全国高等学校総合体育大会陸上競技大会)で実施されない種目が多く行われ、「もう一つのインターハイ」とも呼ばれる。
全国高等学校陸上競技選抜大会 | |
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主催 | 日本陸上競技連盟 |
創立 | 2013年 |
終了 | 2019 |
開催時期 | 8月下旬 |
開催地 | 大阪府大阪市 |
日程 | 2日間 |
競技場 | 長居第二陸上競技場 |
実施種目 | トラック&フィールド競技 |
種目数 | 15(男子6、女子9) |
概要
編集インターハイでは実施されないオリンピック種目の普及・強化を図るとともに、インターハイやオリンピックで実施されない特殊種目も実施し、優秀な人材に新たな挑戦の場を与える目的で2013年に新設された。大会に出場するには日本陸上競技連盟が定めた参加標準記録を破る必要があるが、専門外の種目にも挑戦できるように参加標準記録が設定されている[1][2]。
前身の大会として、1989年~2000年に掛けて、同様にインターハイ未実施種目であった女子400mH、競歩、混成、長距離(男子10000,女子5000m)の全国高校選手権が実施されていた。長距離を除く各種目のインターハイ本大会採用をもって大会は終了した。
現在の大会は毎年8月下旬に大阪府の大阪市長居第二陸上競技場で開催され、「もう一つのインターハイ」とも呼ばれる[3][4]。第1回大会の実施種目は7種目(男子の10000m・八種競技、女子の5000m・棒高跳・三段跳・ハンマー投・七種競技)だけだったが、徐々に種目も新設され増えていった。第1回大会から実施されていた女子の棒高跳・三段跳・ハンマー投は、2017年からインターハイの実施種目となった。第6回大会では22種目まで増えたが、スプリントトライアスロンなどの特異種目が新設されるなど、実施される種目も大きく変わった[5]。
大会一覧
編集- 開催場所は全て大阪市長居第二陸上競技場
回 | 開催日程 | 新設種目と廃止種目 | 結果 |
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1 | 2013年8月31日 - 9月1日 | [6] | |
2 | 2014年8月30日 - 8月31日 | (新設)男女300m・2000m障害 | [7] |
3 | 2015年8月29日 - 8月30日 | (新設)男女300mハードル・3000m競歩 | [8] |
4 | 2016年8月27日 - 8月28日 | [9] | |
5 | 2017年8月26日 - 8月27日 | [10] | |
6 | 2018年8月25日 - 8月26日 | (新設)男女スプリントトライアスロン・600m・砲丸投げ、男子3000m・110mMH・二段跳び・五種競技、女子2000m・100mYH・四段跳び・四種競技 (廃止)男女300m、男子10000m・八種競技、女子5000m・三段跳・七種競技 |
実施種目と大会記録
編集男子
編集種目 | 記録 | 選手 | 所属 | 年 | 備考 |
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スプリントトライアスロン (60m・150m・300m) |
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600m | |||||
3000m | |||||
110mミドルハードル* | |||||
300mハードル | 36秒41 | 山内大夢 | 福島県立会津高等学校 | 2017年 | |
2000m障害 | 5分44秒00 | 濱田和浩 | 瓊浦高等学校 | 2014年 | |
3000m競歩 | 12分14秒64 | 古賀友太 | 大牟田高等学校 | 2017年 | |
二段跳び | |||||
砲丸投* | |||||
五種競技 (100m・走幅跳・砲丸投・走高跳・400m) |
女子
編集種目 | 記録 | 選手 | 所属 | 大会 | 備考 |
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スプリントトライアスロン (60m・150m・300m) |
|||||
600m | |||||
2000m | |||||
100mユースハードル* | |||||
300mハードル | 41秒48 | 関本萌香 | 秋田県立大館鳳鳴高等学校 | 2017年 | |
2000m障害 | 6分36秒81 | 島田美穂 | 山梨学院大学附属高等学校 | 2014年 | 日本最高記録 |
3000m競歩 | 13分07秒28 | 藤井菜々子 | 北九州市立高等学校 | 2017年 | |
四段跳び | |||||
棒高跳* | 3m95 | 青柳有香 | 東京都立雪谷高等学校 | 2016年 | |
砲丸投* | |||||
ハンマー投* | 54m90 | 関口清乃 | 埼玉県立進修館高等学校 | 2015年 | |
四種競技 (100mH・走高跳・砲丸投・200m) |
廃止種目と大会記録
編集男子
編集種目 | 記録 | 選手 | 所属 | 年 | 実施年 |
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300m | 33秒06 | 鵜池優至 | 京都市立西京高等学校 | 2016年 | 2014年 - 2017年 |
10000m* | 29分30秒99 | 太田智樹 | 浜松日体高等学校 | 2015年 | 2013年 - 2017年 |
八種競技 | 6077点 | 田上駿 | 洛南高等学校 | 2013年 | 2013年 - 2017年 |
女子
編集種目 | 記録 | 選手 | 所属 | 年 | 実施年 |
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300m | 38秒26 | 松尾季奈 | 兵庫県立須磨東高等学校 | 2017年 | 2014年 - 2017年 |
5000m* | 15分49秒85 | 小笠原朱里 | 山梨学院高等学校 | 2017年 | 2013年 - 2017年 |
三段跳* | 12m51 | 奥村彩音 | 聖望学園高等学校 | 2016年 | 2013年 - 2017年 |
七種競技* | 5475点 | ヘンプヒル恵 | 京都文教高等学校 | 2014年 | 2013年 - 2017年 |
大会から誕生した日本記録
編集回 | 種目 | 記録 | 選手 | 所属 | 樹立年月日 |
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2 | 女子2000m障害 | 6分36秒81 | 島田美穂 | 山梨学院大学附属高等学校 | 2014年8月31日 |
脚注
編集- ^ “全国高校選抜陸上大会を新設”. 日刊スポーツ (2013年3月14日). 2017年10月28日閲覧。
- ^ 第3回全国高等学校陸上競技選抜大会・大会要項 (PDF, 174 KB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧
- ^ “もう一つのインターハイ、大阪で開催(8/26~27 第5回全国高等学校陸上競技選抜大会)”. 日本陸上競技連盟 (2017年8月24日). 2017年10月28日閲覧。
- ^ “高校陸上女子ハンマー 桑原さん全国3位”. 日高新報 (2015年9月2日). 2017年10月28日閲覧。
- ^ 第6回全国高等学校陸上競技選抜大会要項 (PDF, 845 KB) 日本陸上競技連盟 2018年5月5日閲覧
- ^ 第1回全国高等学校陸上競技選抜大会リザルト (PDF, 2.6 MB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧
- ^ 第2回全国高等学校陸上競技選抜大会リザルト (PDF, 359 KB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧
- ^ 第3回全国高等学校陸上競技選抜大会リザルト (PDF, 594 KB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧
- ^ 第4回全国高等学校陸上競技選抜大会リザルト (PDF, 451 KB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧
- ^ 第5回全国高等学校陸上競技選抜大会リザルト (PDF, 412 KB) 日本陸上競技連盟 2017年10月28日閲覧