150メートル競走(ひゃくごじゅうメートルきょうそう、英語: 150 metres)は、150メートルを走るタイムを競う陸上競技のトラック種目で、短距離走に分類される。150m競走150m走とも表記される。

概要

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  • 150m競走は直走路か曲走路で行われるが、国際陸上競技連盟世界記録公認対象外種目のため、世界最速の記録は「世界記録」ではなく「世界最高記録」という扱いになる。オリンピック世界選手権、各大陸選手権など大規模な大会で150m競走が実施されたことはないが、個人種目ではなくリレー種目なら、ヨーロッパ室内選手権の前身であるヨーロッパ室内大会で女子4×150mリレーが実施されたことがある(1967年大会のみ)[1]
  • 直走路の150m競走は現在、イギリスのグレート・シティ・ゲームズ (Great CityGames(2009年開始)[2]アメリカのアディダス・ブースト・ボストン・ゲームズ(adidas boost boston game)(2016年開始)といったストリート陸上大会で行われている[3]。街中に特設コースを設置して行われる両大会には世界トップクラスの選手も出場するため、両大会から直走路の世界最高記録が誕生している[4][5]。2013年にはブラジルリオデジャネイロコパカバーナビーチに特設コースを設置し、ウサイン・ボルトなどを招いて150m競走が行われた。
  • 曲走路の150m競走は現在、オーストラリアのニトロ・アスレチックス(Nitro Athletics)(2017年開始)という国際大会で行われている。第1回大会はウサイン・ボルトなど世界トップクラスの選手も出場した[6]。日本でも小さな記録会で曲走路の150m競走が行われている。
  • 150mは100mと200mの中間のため、100m専門の速い選手と200m専門の速い選手が対決したらどうなるのかと話題になることがある[7]。そんな夢の対決が実現したのが、1997年にカナダで行われたドノバン・ベイリー(当時の100m世界記録保持者)とマイケル・ジョンソン(当時の200m世界記録保持者)のレースだったが、この時はマイケル・ジョンソンが途中で棄権する期待ハズレの結果に終わった(詳細は150メートル走を参照)。

主な記録

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男子
記録 タイム 風速 名前 所属 場所 日付
世界最高(直走路) 14秒35 +1.1 ウサイン・ボルト   ジャマイカ マンチェスター 2009年5月17日 [8]
世界最高(曲走路) 14秒44+ -0.3 ウサイン・ボルト   ジャマイカ ベルリン 2009年8月20日 [8]
日本最高(曲走路) 15秒35 0.0 桐生祥秀 東洋大学 ゴールドコースト 2017年3月17日 [9]
女子
記録 タイム 風速 名前 所属 場所 日付
世界最高(直走路) 16秒30 +0.2 トリ・ボウイ   アメリカ合衆国 ボストン 2017年6月5日 [8]
世界最高(曲走路) 16秒10+ +1.3 フローレンス・グリフィス=ジョイナー   アメリカ合衆国 ソウル 1988年9月29日 [8]

脚注

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  1. ^ EUROPEAN INDOOR CHAMPIONSHIPS (WOMEN)”. GBRATHLETICS.COM (2017年11月10日). 2017年11月10日閲覧。
  2. ^ グレート・シティ・ゲームズ”. グレート・シティ・ゲームズ (2017年11月10日). 2017年11月10日閲覧。
  3. ^ アディダス・ブースト・ボストン・ゲームズ”. アディダス・ブースト・ボストン・ゲームズ (2017年11月10日). 2017年11月10日閲覧。
  4. ^ ボルト 150メートルのストリートレースで歴代最高記録”. フランス通信社 (2009年5月18日). 2017年11月10日閲覧。
  5. ^ Tori Bowie Sets World Best As Americans Win 4 More Events At Boost Boston Games”. 全米オリンピック委員会 (2017年6月4日). 2017年11月10日閲覧。
  6. ^ ボルトが150mで圧巻の走り、新形式のチーム対抗戦で優勝”. フランス通信社 (2017年2月12日). 2017年11月10日閲覧。
  7. ^ 100mは桐生 200mはサニブラウン 150mはどっちが速い?”. スポーツニッポン (2015年9月20日). 2017年11月10日閲覧。
  8. ^ a b c d IAAF World Championships London 2017 statistics handbook / WORLD & CONTINENTAL RECORDS(男子は477ページ、女子は490ページ参照) (PDF, 31.34 MB) 国際陸上競技連盟 2017年11月10日閲覧
  9. ^ 「男子100m 日本新インタビュー 桐生祥秀 / 桐生祥秀 大学4年間の全成績」『月刊陸上競技』第51巻第12号、講談社、2017年11月号、30頁。 

関連項目

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外部リンク

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