伊藤佐智子
伊藤 佐智子(いとう さちこ)は、衣裳デザイナー、スタイリスト、クリエイティブ・ディレクター。
映画、演劇、そして時代の流れを象徴する広告の中で、一枚の布からはじまる様々な表現を構築し提案。衣裳デザインはもとより、商品開発から空間デザインに至るまで、ジャンルを超えたコンセプチュアルワークを手がけている。[1][2]東京2020パラリンピック開会式衣装ディレクター[3]。
略歴
編集1970年 清泉女学院中学高等学校卒[4]
1972年 アトリエ伊藤佐智子(1992年に「株式会社ブリュッケ」に社名変更)を設立[5]、オートクチュール開業。
1973年、渋谷パルコオープニングキャンペーン、資生堂「シフォネット」キャンペーンを皮切りに“オーダーメイド・システム”によるファッションデザイン活動を開始。
作品
編集TV
編集映画
編集- そろばんずく(1986年、森田芳光監督)
- 二十世紀少年読本(1988年、林海象監督)
- ZIPANG(1989年、林海象監督)
- フィガロストーリー“月の人”(1991年、林海象監督)
- RAMPO(1992年、黛りんたろう監督/奥田和由監督)
- CAT’s EYE(1997年、林海象監督)
- 白痴(1999年、手塚眞監督)
- 式日(2000年、庵野秀明監督)
- 連弾(2000年、竹中直人監督)
- 月に沈む(2002年、行定勲監督)
- サヨナラCOLOR(2005年、竹中直人監督)
- オペレッタ狸御殿(2005年、鈴木清順監督)
- 春の雪(2005年、行定勲監督)
- ベロニカは死ぬことにした(2006年、堀江慶監督)
- 無花果の顔(2006年、桃井かおり監督)
- 遠くの空に消えた(2007年、行定勲監督)
- 舞妓Haaaan!!! (2007年、水田伸生監督)
- クローズド・ノート(2007年、行定勲監督)
- ヤーチャイカ(2008年、覚和歌子・谷川俊太郎監督)
- 空気人形(2009年、是枝裕和監督)
- 指輪をはめたい(2011年、岩田ユキ監督)
- 謝罪の王様(2013年、水田伸生監督)
- 繕い裁つ人(2015年、三島有紀子監督)
- 海街diary(2015年、是枝裕和監督)
- 海辺の生と死(2017年、越川道夫監督)
- ナラタージュ(2017年、行定勲監督)
- 今夜、ロマンス劇場で(2018年、武内英樹監督)
舞台
編集- 演劇『兵士の物語』(1974年、厚木凡人演出)
- 演劇『ハムレット』(1976年、木村光一演出)
- 演劇『シーソー』(1978年、岡田真澄演出)
- コンサート『松任谷由実コンサート』(1980年~90年)
- 演劇『ノー・ストリングス』(1984年、渡辺浩子演出)
- コンサート『井上陽水コンサート』(1988年)
- 演劇『ブンナよ木からおりてこい』(1994年、鈴木完一郎演出)
- コンサート『井上陽水コンサート』(1999年~2011年)
- 演劇『月光のつつしみ』(2002年、岩松了演出)
- 演劇『人形の家』(2008年、デヴィット・ルボー演出)
- 演劇『楽屋』(2009年、生瀬勝久演出)
- 演劇『ベッジ・パードン』(2011年、三谷幸喜演出)
展覧会
編集- 『伊藤佐智子ガイコツ展』(1984年~86年、六本木 NEWS)
- 『Saraça Vision』(2003年、総合ディレクション 資生堂ギャラリー)
- 台湾故宮博物院企画展『歴史典蔵的新生命』(2004年、展示・映像企画 台湾故宮博物院)
- 『着物で遊ぶ・菊池信子さんの場合』(2005年、総合ディレクション ミキモトホール)
- きものサローネin日本橋2015『伊藤佐智子 息づく、きもの展』(2015年、日本橋三井ホール)
広告
編集(一部を紹介)
- サントリーローヤル「ランボー」「ガウディ」(1983年~)
- 富士フイルム「写ルンです」(1992年~)
- トヨタ「チェイサー」「スターレット」ほか(1992年~)
- 資生堂「PERKY JEAN」「レシェンテ」「TSUBAKI」ほか(1987年~)
- ラフォーレ「グランバザール」
著書
編集- 『更紗 Saraça Vision』(2003年、写真:上田義彦 青幻舎)ISBN 978-4916094858
- 『STYLE BOOK』(2005年、伊藤佐智子×宮沢りえ 講談社)ISBN 978-4062127035 [7]
- 『着物で遊ぶ』(2005年、写真:清水尚 青幻舎)ISBN 978-4861520334
- 『日本の染と織』(2011年、パイ・インターナショナル)ISBN 978-4756241276
- 『きもの 平安から現代まで 日本の服飾図譜』(2011年、パイ・インターナショナル)ISBN 978-4756241450
脚注
編集- ^ ACC, 一般社団法人. “箭内道彦 連載対談「広告ロックンローラーズ」第二十一回 伊藤 佐智子さん |”. ACC. 2019年11月28日閲覧。
- ^ 『雑誌「装苑」2006年2月号 デザインの祭典/衣装デザインの可能性』文化出版局、2006年。
- ^ “公演の舞台裏 ―衣装デザイナー編 伊藤佐智子 - 神奈川芸術プレス” (2022年1月25日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “朝日新聞デジタル:清泉女学院(7) - 神奈川 - 地域”. www.asahi.com. 2024年7月3日閲覧。
- ^ “ABOUT US | BRUCKE”. 2024年10月16日閲覧。
- ^ “【大河べらぼう】衣装デザインは伊藤佐智子さん「江戸文化の心意気、意気地、誇りを粋と掛け合わせて表現したい」デザイン画も発表”. 美術展ナビ (2024年6月25日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ 『雑誌「ダ・ヴィンチ」 2005年 4月号 対談「宮沢りえ×伊藤佐智子」』メディアファクトリー、2005年。