無花果の顔
『無花果の顔』(いちじくのかお)は2006年の日本のファンタジー映画。女優・桃井かおりが自身の小説を元に脚本を執筆し、長編映画の監督に初挑戦した作品である[1]。
無花果の顔 | |
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監督 | 桃井かおり |
脚本 | 桃井かおり |
原作 | 桃井かおり |
製作 |
菊野善衛 川原洋一 |
製作総指揮 |
日下部哲 桑田瑞松 |
出演者 |
山田花子 桃井かおり |
音楽 | ギラッド・ベナムラム |
撮影 | 釘宮慎治 |
編集 | 大島ともよ |
製作会社 | AGORA |
配給 | シナジー |
公開 | 2006年12月23日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
第57回ベルリン国際映画祭にてNETPAC(最優秀アジア映画)賞を受賞[2]。その年度の最低の映画を選ぶ映画賞「蛇いちご賞」の作品賞も受賞している[信頼性要検証]。
ストーリー
編集一見平凡に見える家族のドラマチックな人生をファンタジックに描く。
郊外の古びた一軒家に暮らす門脇家は両親と娘、息子の4人家族である。ある日、工務店勤めの父親が他人の手抜き工事の後始末を徹夜でこなすために、ワンルームマンションで1人暮らしを始める。しばらくして、父親は家に戻って来るが、仕事場で倒れてそのまま亡くなってしまう。母親は夫の通夜をてきぱきと手配するが、実は夫の死を受け入れられず、現実逃避をしていたのだ。一方、娘は父の遺影となる写真を探しているときに、自分が「養女」であることを示す戸籍謄本を見つける。
夫の死という現実を受け入れられず、普通の生活もままならなくなった母親は、家を引き払い、娘のアパートで暮らすようになる。ところが、母親はパートで働いている居酒屋の主人と突然再婚する。一方、娘は何となく付き合っていた男の子供を妊娠し、突然女の子を出産する。娘の生んだ赤ん坊をあやす母親は精神のバランスを崩しかけていたが、新しい夫はそんな妻の面倒を見ている。そして、新しい父親に「たまには家に顔を出し欲しい」と言われた娘は、かつての実家の庭に植えられていた思い出の無花果の木を移植した「新しい実家」を訪ねる。
キャスト
編集スタッフ
編集参考文献
編集- ^ “無花果の顔”. KINENOTE. 2013年9月11日閲覧。
- ^ “桃井かおり ベルリンで怪気炎 監督・出演した2本が映画祭出品” (日本語). ZAKZAK 2018年12月1日閲覧。