1000系電車(1000けいでんしゃ)は仁川都市鉄道1号線用の通勤形電車

仁川広域市地下鉄公社1000系電車
1000系電車(1次車)
基本情報
製造所 1次車:大宇重工業
2次車:ロテム
主要諸元
編成 8
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
最高運転速度 80 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 970人
車両定員 113人(先頭車)
124人(中間車)
車両重量 31,5t (Tc)
32,0t (M)
26,4t (T)
編成重量 243,8t
全長 18,180mm(先頭車)
18,000(中間車) mm
全幅 2,830 mm
全高 4,500 mm
主電動機出力 200kW
駆動方式 三相交流かご式誘導電動機
歯車比 99:14=1:7.07
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 交直流回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATC,ATO
テンプレートを表示

概要

編集

車体長は18mで、客用扉は片側に4か所設置されている。また3mを超える車幅の車両が多い韓国の鉄道の中で、2,8mと中型の車両となっている。電動車付随車の構成は4M4Tである。

1次車

編集

仁川広域市初の地下鉄である仁川都市鉄道1号線の開業に併せ、1998年1999年大宇重工業で8両編成25本(200両)が製造され、1999年10月6日に営業運転を開始した。

前面デザインは、FRP製の丸みを帯びた非対称のデザインで、白色に塗装されている。「トングリ」と呼ばれる前面形状の元祖となっており、この前面デザインは、以後登場する韓国の通勤型電車に広く採用されることになる。 車体は、ビードプレスを施した軽量ステンレス製で、水色と紺色の帯が巻かれている。

内装はオールロングシートで、世界的にも珍しい8色PDP式の車内案内表示機が設置された。ドアエンジンはスクリューモーター式となっており、開閉時の騒音を低減させている。

本グループは、大邱地下鉄放火事件の発生に伴い、座席や袖仕切り、つり革、化粧板、床材、ラインデリアなどが不燃材に交換されており、同時に車内案内表示機が液晶ディスプレイ (LCD)式に変更された。


電装品はGEC-ALSTOM製ののIGBT-VVVFが採用され、主電動機は同社製のG354AV(出力200kW)が採用された。1001~1005・1012~1016・1020・1021Fは日立・宇進産電製のIGBT-VVVFに更新されている。

2次車

編集

東幕 - 国際業務地区間の延伸開業に備えて、2007年に8両編成9本(72両)が導入された。このグループは全車両現代ロテム製である。

基本的な仕様は1次車に準じるが、前面デザインが若干変更されてKORAIL5000系新トングリをベースとしたものになり、電装品がソウルメトロ2000系電車に準じるものとなった。

3次車

編集

黔丹方面の延伸に伴い、135編成の1編成8両が導入予定。タウォンシスが製造を担当する。前面デザインは相模鉄道12000系に類似したものとなった。

 
2次車

編成

編集
← 桂陽
国際業務地区 →
  ◇◇ ◇◇     ◇◇ ◇◇  
10XY 19XY 18XY 15XY 14XY 13XY 12XY 11XY
Tc M M T T M M Tc
※XYは編成番号

機器更新の現況

編集

現在、全編成が更新された。 2012年:101

2013年:102

2014年:103

2015年:104

2016年:120

2017年:105

2018年:112〜116、121

2019年:106〜111、117〜119、122〜125

関連項目

編集