人知れぬ涙
「人知れぬ涙」(ひとしれぬなみだ、伊: Una furtiva lagrima)は、ガエターノ・ドニゼッティ作曲のオペラ『愛の妙薬』の中でネモリーノ(テノール)によって歌われるアリアである。
概要
編集第2幕第8場で、テノーレ・レッジェーロの持役である素朴な農民の若者ネモリーノが歌う。村の娘アディーナの流した涙から自分が好かれていることを悟ったネモリーノの喜びが歌われていれる。ラルゲット 変ロ短調→変ロ長調 6/8拍子。
歌詞
編集イタリア語(原詞) | 日本語訳 |
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Una furtiva lagrima |
ひそかな涙が |
*最後の行はオリジナルには存在しないが、伝統的に良く歌われるカデンツァで、現代では歌われるのが通常である。ルイジ・リッチがリコルディ社から出版したカデンツァ集第2巻(男声用)に譜面が示されている。
参考文献
編集- 『最新オペラ名アリア選集 テノールI』(音楽之友社、2002年9月)
- “L'Elisir d'Amore, Act 2”. スタンフォード大学. 2016年5月29日閲覧。