京都府道102号嵐山西院線

京都府の道路

京都府道102号嵐山西院線(きょうとふどう102ごう あらしやまさいいんせん)は、京都府京都市西京区から京都市右京区に至る一般府道である。

一般府道
京都府道102号標識
京都府道102号 嵐山西院線
一般府道 嵐山西院線
総延長 4.1 km
制定年 1955年昭和30年)京都府認定
起点 京都府京都市西京区嵐山朝月町【北緯35度0分2.4秒 東経135度41分16.0秒 / 北緯35.000667度 東経135.687778度 / 35.000667; 135.687778 (府道102号起点)
終点 京都府京都市右京区西院三蔵町【北緯35度0分12.8秒 東経135度43分54.6秒 / 北緯35.003556度 東経135.731833度 / 35.003556; 135.731833 (府道102号終点)
接続する
主な道路
記法
都道府県道29号標識
京都府道29号宇多野嵐山山田線
都道府県道133号標識
京都府道133号嵯峨野西梅津線
都道府県道132号標識
京都府道132号太秦上桂線
国道162号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要

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京都市西京区嵐山朝月町から京都市右京区西院三蔵町に至る。

阪急嵐山線 松尾大社駅前の松尾大社交差点を発し、阪急京都線 西院駅上にある終点の西大路四条交差点まで四条通を一貫して東へ向かう路線である。かつては主要地方道であったが、後に一般府道へ降格した。全線が主要地方道である京都市道186号嵐山祇園線と重複しているため、一般府道である本路線に府道102号を示すものはなく、存在が顕在しない。この経緯については、本稿の歴史を参照のこと。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

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本路線は、旧道路法大正8年法律第58号)によって制定されていた府道京都松尾線の一部を継承したものである。道路法(昭和27年法律第180号)第56条の規定に基づいた主要な都道府県道主要地方道)として1954年(昭和29年)に建設省が日本で初めて指定した路線の1つである。

転機となったのは1976年昭和51年)のことで、同年に実施された第4次の主要地方道指定時に府道嵐山西院線の全線や京都市道四条通の全線[3]などをもって嵐山祇園線として主要地方道に指定されたことで嵐山西院線の主要地方道としての地位は失ったが、この際に府道路線までは廃止されずに残されており[4]、地図上では京都市道186号嵐山祇園線に隠れるようにして[5]現在に至っている。

年表

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  • 1954年昭和29年)1月20日 - 建設省が府道京都松尾線の一部を嵐山西院線(京都市右京区嵐山朝月町 - 京都市右京区西院三蔵町)として主要地方道に指定[6]
  • 1955年(昭和30年)10月18日 - 京都府が嵐山西院線(京都市右京区嵐山朝日町[注釈 1] - 同右京区西院三蔵町)として府道路線認定。整理番号は主要地方道31号[7]
  • 1976年(昭和51年)4月1日 - 建設省が府道宇多野嵐山樫原線の一部、府道嵐山西院線、市道四条通を嵐山祇園線(京都市右京区嵐山朝月町 - 京都市東山区祇園町南側)として主要地方道に指定したため、嵐山西院線は主要地方道ではなくなる[3]
  • 1983年(昭和58年)2月1日 - 京都府が府道路線を認定した告示の一部を改正し、整理番号を主要地方道31号から下鴨大津線の主要地方道昇格に伴って1972年(昭和47年)から空番となっていた[8][9]一般地方道2号に変更し、重要な経過地に京都市右京区西院東貝川町を追加[注釈 2][4]
  • 1994年平成6年)4月1日 - 京都府が路線番号を再編(路線認定の一部改正)し、整理番号を一般地方道102号に変更[1]

路線状況

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重複区間

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道路施設

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橋梁

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  • 松尾橋桂川、京都市西京区 - 京都市右京区)
  • 梅津橋(有栖川、京都市右京区)

地理

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通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 市町村名 交差する場所
京都府道29号宇多野嵐山山田線 / 嵯峨街道 重複区間起点
京都市道186号嵐山祇園線 重複区間起点
京都市 西京区 嵐山朝月町 松尾大社交差点 / 起点
京都府道29号宇多野嵐山山田線 / 嵯峨街道 重複区間終点 右京区 梅津大縄場町 罧原堤四条交差点
京都府道133号嵯峨野西梅津線 梅津西浦町
京都府道132号太秦上桂線 / 梅津街道 梅津段町 梅津段町交差点
国道162号 / 天神川通 西院笠目町 天神川四条交差点
京都市道181号京都環状線 / 西大路通
京都市道186号嵐山祇園線 / 四条通 重複区間終点
西院三蔵町 西大路四条交差点 / 終点

交差する鉄道

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沿線

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b 京都府公報には、昭和30年、昭和58年、平成6年と一貫して起点を京都市西京区嵐山朝町と記載している。
  2. ^ 京都府の一般府道は、1994年(平成6年)4月1日に再編されるまで1から起番しており、主要地方道と重複する番号も存在していた。

出典

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  1. ^ a b c d “府道路線の認定に関する告示の一部改正(平成6年4月1日京都府告示第280号2)”, 京都府公報 (京都府) 号外第31号: pp. 2-9, (1994年4月1日) 
  2. ^ 京都市認定路線網図提供システム”. 京都市. 2021年5月1日閲覧。
  3. ^ a b “道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 (昭和51年4月1日建設省告示第694号)”, 官報 (国立印刷局) 号外第28号: pp. 5-39, (1976年4月1日) 
  4. ^ a b “府道路線の認定に関する告示等の一部改正(昭和58年京都府告示第65号)”, 京都府公報 (京都府) 第5720号: pp. 82-84, (1983年2月1日) 
  5. ^ 昭文社 2000, pp. 216–218.
  6. ^ “道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 (昭和29年1月20日建設省告示第16号)”, 官報 (国立印刷局) 号外第2号: pp. 1-28, (1954年1月20日) 
  7. ^ “府道路線の認定(昭和30年京都府告示第867号)”, 京都府公報 (京都府) 第2937号: pp. 1354-1355, (1955年10月18日) 
  8. ^ “府道路線の認定に関する告示等の一部改正(昭和47年京都府告示第164号)”, 京都府公報 (京都府) 第4616号: p. 214, (1972年3月28日) 
  9. ^ “府道路線の認定に関する告示等の一部改正(昭和47年京都府告示第165号)”, 京都府公報 (京都府) 第4616号: p. 214, (1972年3月28日) 

参考文献

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  • 昭文社 (2000), スーパーマップル関西道路地図 (2000年1月2版5刷 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-62318-3 

関連項目

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外部リンク

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