亜硝酸イソブチル
亜硝酸イソブチル(あしょうさんイソブチル、英: Isobutyl nitrite)は、亜硝酸とイソブタノールからなる亜硝酸エステルの一種である。化学式はC4H9NO2で、(CH3)2CH-CH2-O-NOの構造を持つ。
亜硝酸イソブチル Isobutyl nitrite | |
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2-Methylpropyl nitrite | |
別称 亜硝酸2-メチルプロピル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 542-56-3 |
PubChem | 10958 |
ChemSpider | 10493 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C4H9NO2 |
モル質量 | 103.11976 |
外観 | 無色透明の液体 |
密度 | 0.87 g/mL |
沸点 |
67 °C, 340 K, 153 °F |
水への溶解度 | 微溶 |
有機溶媒への溶解度 | エーテル、エタノールに溶解 |
危険性 | |
主な危険性 | 可燃性 |
引火点 | -21℃ |
半数致死量 LD50 | 410mg/kg(ラット経口) |
関連する物質 | |
関連物質 | 亜硝酸ブチル |
出典 | |
Merck Index, 11th Edition, 5032. 製品安全データシート(安全衛生情報センター) | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集血管拡張作用があり、シアン中毒の解毒剤としても使われる。ラッシュ系ドラッグとして最も多く流通するが[1]、日本の法令では2007年2月28日に指定薬物となり[2]、医療用および人体に危害を及ぼすおそれのない用途以外での製造・輸入・販売等は禁止されている[3]。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[4]。
脚注
編集- ^ “脱法ドラッグから違法ドラッグへ” (pdf). モダンメディア2006年52巻4号. 栄研化学. p. 99. 2013年1月20日閲覧。
- ^ 指定薬物一覧(厚生労働省)
- ^ 指定薬物について(厚生労働省)
- ^ 毒物及び劇物指定令 昭和四十年一月四日 政令第二号 第二条 一の五
外部リンク
編集- 国際化学物質安全性カード 亜硝酸イソブチル (ICSC:1651) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版