乳児死亡率(にゅうじしぼうりつ)とは、年間の1000出生当たりの生後1年未満の死亡数を指す[1]

世界の乳児死亡率

計算式

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(年間の乳児死亡率)=1000×(年間の乳児死亡数)/(年間の出生数)

で表される。

統計

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各国の乳児死亡率
日本 備考
2000年 3.830
2005年 2.958
2006年 2.864
  • 日本の統計数は「人口動態統計」に基づく。

国内の現況

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日本における早期新生児・新生児・乳児死亡率の推移[2]
出生数 早期新生児死亡数 新生児死亡数 乳児死亡数 早期新生児死亡率
(出生千対)
新生児死亡率
(出生千対)
乳児死亡率
(出生千対)
1950年 2,337,507 35,184 64,142 140,515 15.1 27.4 60.1
1955年 1,730,692 22,621 38,646 68,801 13.1 22.3 39.8
1960年 1,606,041 17,040 27,362 49,293 10.6 17.0 30.7
1965年 1,823,697 14,949 21,260 33,742 8.2 11.7 18.5
1970年 1,934,239 12,810 16,742 25,412 6.6 8.7 13.1
1975年 1,901,440 10,245 12,912 19,103 5.4 6.8 10.0
1980年 1,576,889 6,154 7,796 11,841 3.9 4.9 7.5
1985年 1,431,577 3,737 4,910 7,899 2.6 3.4 5.5
1990年 1,221,585 2,337 3,179 5,616 1.9 2.6 4.6
1995年 1,187,064 1,832 2,615 5,054 1.5 2.2 4.3
2000年 1,190,547 1,519 2,106 3,830 1.3 1.8 3.2
2005年 1,062,530 1,091 1,510 2,958 1.0 1.4 2.8
2010年 1,071,305 878 1,167 2,450 0.8 1.1 2.3
2013年 1,029,817 752 1,026 2,185 0.7 1.0 2.1
2014年 1,003,609 711 952 2,080 0.7 0.9 2.1
2015年 1,005,721 665 902 1,916 0.7 0.9 1.9
2016年 977,242 677 875 1,928 0.7 0.9 2.0
2017年 946,146 626 833 1,761 0.7 0.9 1.9
2018年 918,400 614 801 1,748 0.7 0.9 1.9
2019年 865,239 578 755 1,654 0.7 0.9 1.9
2020年 840,835 552 704 1,512 0.7 0.8 1.8
2021年 811,622 506 658 1,399 0.6 0.8 1.7

世界の現況

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乳児死亡率の国際比較[3]
国名 調査した年 乳児死亡率
(出生千対)
日本 2017年 1.9
フィンランド 2017年 2.0
スロベニア 2017年 2.1
エストニア 2017年 2.3
ノルウェー 2017年 2.3
スウェーデン 2017年 2.4
チェコ共和国 2017年 2.7
アイスランド 2017年 2.7
イタリア 2017年 2.7
ポルトガル 2017年 2.7
スペイン 2017年 2.7
韓国 2017年 2.8
オーストリア 2017年 2.9
アイルランド 2017年 3.0
リトアニア 2017年 3.0
イスラエル 2017年 3.1
ルクセンブルク 2017年 3.2
オーストラリア 2017年 3.3
ドイツ 2017年 3.3
ギリシャ 2017年 3.5
ハンガリー 2017年 3.5
スイス 2017年 3.5
ベルギー 2017年 3.6
オランダ 2017年 3.6
デンマーク 2017年 3.8
フランス 2015年 3.8
イギリス 2017年 3.9
ポーランド 2017年 4.0
ラトビア 2017年 4.1
ニュージーランド 2015年 4.3
カナダ 2017年 4.5
スロバキア共和国 2017年 4.5
ロシア連邦 2017年 5.6
アメリカ 2017年 5.8
チリ 2016年 7.0
コスタリカ 2017年 7.9
中華人民共和国 2017年 8.0
トルコ 2017年 9.2
メキシコ 2017年 12.1
ブラジル 2017年 13.2
コロンビア 2016年 16.9
インドネシア 2017年 21.4
南アフリカ 2017年 28.8
インド 2017年 32.0
日本における乳児死亡の主な死因の構成割合(平成30年)[4]
死因 件数 占める割合
先天奇形,変形及び染色体異常 617 35.3%
周産期に特異的な呼吸障害及び心血管障害 263 15.0%
不慮の事故 65 3.7%
乳幼児突然死症候群 56 3.2%
妊娠期間及び胎児発育に関連する障害 50 2.9%
その他 697 39.9%
合計 1748

脚注

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関連項目

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外部リンク

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