九酔渓
大分県玖珠郡九重町にある渓谷
(九酔峡から転送)
九酔渓(きゅうすいけい)は、大分県玖珠郡九重町にある渓谷。九酔峡(きゅうすいきょう)とも呼ばれ、この付近のより広い一帯の渓谷を鳴子渓谷と呼び、その中に含められることもある。
1959年(昭和34年)3月20日には大分県の名勝に指定されている。
概要
編集筑後川水系の玖珠川と鳴子川の合流地点にあり、飯田高原の落差を利用して流れ落ちる。高低差は約200メートルに上るV字谷で、斜面一面をモミ、ツガ、カエデなどの落葉樹が覆い尽くし、九州地方有数の紅葉の名所としても知られる。また、滝が多いことでも有名で、中でも震動の滝は日本の滝百選にも選定された名瀑である。2006年に完成した九重"夢"大吊橋からも、この渓谷の景色を望むことができる。
飯田高原も含め、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に含まれるために観光客が多いが、十三曲がりの通称で呼ばれるほど曲折した道路が多いため、シーズン中は渋滞を避けられない。