九四オレンジフェリー
九四オレンジフェリー株式会社(きゅうしオレンジフェリー)は、豊後水道にフェリー航路を持つ海運会社。四国開発フェリーとオレンジフェリーグループを形成している。内航貨物船・近海船のオーナー・オペレータである瀬野汽船傘下のグループ企業である。
本社を置く八幡浜港フェリーターミナル | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 九四航路 |
本社所在地 |
日本 〒796-0087 愛媛県八幡浜市出島1581番地26[1] |
業種 | 海運業 |
法人番号 | 1500001008511 |
外部リンク | https://www.orange-ferry.co.jp/ |
沿革
編集- 1963年9月9日 - 株式会社九四フェリーボート設立[2]。
- 1964年12月15日[2] - 九四フェリーボート、運航開始。
- 1985年3月22日 - 「ニュー九州」就航に伴い、臼杵港フェリーターミナルの供用開始。この時点では旧ターミナルも併用。
- 1987年7月 - 宇和島運輸、宿毛観光汽船と共同出資で八幡浜・佐伯フェリー株式会社を設立[3]。
- 1992年10月 - 八幡浜・佐伯フェリーを完全子会社化[3]。
- 2000年11月12日 - 九四フェリーボート、松山地方裁判所大洲支部に民事再生法の手続き適用を申請。
- 2003年
- 2016年1月19日 - 「おれんじ四国」が八幡浜港を出港する際、強風に流され、対岸の栗之浦ドックのクレーンに衝突、船体を損傷した[4]。
- 2022年4月1日 - 八幡浜港の新ターミナル完成に伴い、発着場所変更[5]。
航路
編集船舶
編集運航中の船舶
編集仕様がほぼ同じ「おれんじ九州」「おれんじ四国」の2隻が就航している。
両船ともフィンスタビライザーを装備。船内はバリアフリー対応となっており、車椅子にも対応できるエスカレーターを設置している[6]。また、全便でうどん等の軽食を提供している。
- おれんじ九州
- 2007年7月3日就航。2,924総トン、全長119.9m、幅16.4m、出力6,618kw、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
- 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。西造船(愛媛県今治市。現・あいえす造船)建造。瀬野汽船が所有。
- おれんじ四国
- 2008年4月24日就航。2,918総トン、全長119.9m、幅16.4m、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
- 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。
- 2016年1月19日午後0時50分頃、八幡浜港岸壁、離岸の際、強風に煽られ、クレーン船と衝突。2月に航路復帰。
過去に就航していた船舶
編集- しこく[7]
- 九州(初代)[8]
- 1969年2月竣工・就航、来島どっく高知建造。1985年引退、1986年フィリピンに売船[7]。
- 983.60総トン、全長71.45m、型幅13.60m、型深さ4.40m、ディーゼル2基、機関出力2,660ps、航海速力15ノット。
- 旅客定員400名、乗用車70台。
- 四国[8]
- 1972年2月竣工、同年3月1日就航[2]、来島どっく高知建造、1989年八幡浜佐伯フェリーに売船、「豊後」に改名。
- 989.92総トン、全長72.60m、型幅13.60m、型深さ4.70m、ディーゼル2基、機関出力3,400ps、航海速力15.5ノット。
- 旅客定員400名、乗用車70台。
- ニュー九州[9]
- ニュー四国
- 1988年7月竣工。2,182総トン、全長110.0m、幅16.0m、出力9,000ps、航海速力20.0ノット(最大22.8ノット)。
- 旅客定員460名。車両積載数:トラック36台・乗用車12台。臼杵造船所建造。
- 2008年4月、「おれんじ四国」就航に伴い引退。現在は、フィリピン Trans-Asia Shipping Lines の「Trans Asia 3」に改名のうえ、セブ~カガヤン・デ・オロ間の航路に就航している[要出典]。
- はやぶさ
- 九州(2代)
- 1986年6月竣工、2004年改装。2,286総トン、全長98.6m、幅17.2m、出力8,000ps、航海速力18.7ノット(最大20.8ノット)。
- 旅客定員456名。車両積載数:トラック35台。内海造船瀬戸田造船所建造。
- 元「びすば」(東日本フェリー)。2007年、「おれんじ九州」就航に伴い引退後は日本国外に売却され、現在はギリシャ ANMEZ の「ADAMANTIOS KORAIS」に改名している。
おれんじ会
編集九四オレンジフェリー・四国オレンジフェリーに共通した会員割引システムだったが、2017年度(2018年3月末)をもって終了した。年度単位の会員制度をとっており、年度途中に入会した場合は当該年度末までとなる。乗船当日の申し込みは出来ず、事前申し込みが必要だった。
会員証は青色発色のリライタブルカードで、会員番号、会員氏名、年齢と、割引制限期間(九四オレンジフェリーは無し)が記載される。家族会員の登録も可能。
- 入会金:無料
- 年会費:1,000円
- 主な特典
- 旅客運賃1割引
- 電話予約の際、会員番号を申し出ることによりスムーズな予約が可能
参考文献
編集- 日本船舶明細書I 2008年版 - 社団法人 日本海運集会所(2007年12月30日発行)
脚注
編集出典
編集- ^ 九四オレンジフェリー(株)(八幡浜~臼杵) - 九州旅客船協会連合会
- ^ a b c d e 全国フェリー・旅客船ガイド 1987年上期号 (日刊海事通信社 1986)
- ^ a b 小松健一郎、消えた航跡、南の風社、2018年、98頁。
- ^ “九四オレンジフェリー、23日まで上下各3便運航”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2016年1月20日). オリジナルの2016年1月24日時点におけるアーカイブ。 2016年1月24日閲覧。
- ^ “八幡浜港フェリーターミナル 移転のお知らせ”. 八幡浜市. 2022年11月29日閲覧。
- ^ エスカレータ取り付け場所(新造船情報) - 九四オレンジフェリー(2007年1月11日付)
- ^ a b 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- PP.257-258 (海人社 2009)
- ^ a b 日本船舶明細書 1985 (日本海運集会所 1984)
- ^ 日本船舶明細書 1996 (日本海運集会所 1995)