中村 伊知哉(なかむら いちや、1961年(昭和36年)3月19日 - )は、日本の政策学者。iU(情報経営イノベーション専門職大学)学長。企業の社外取締役や業界団体の理事なども務めている[2]

なかむら いちや

中村 伊知哉
生誕 (1961-03-19) 1961年3月19日(63歳)
日本の旗 日本 京都府
出身校 京都大学経済学部(1984年、学士)
大阪大学大学院国際公共政策研究科[いつ?]
慶應義塾大学大学院(2008年、論文博士・乙第4219号)[1]
職業 政策学者、大学教員(学長)
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人物

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京都府出身。京都教育大学附属高校では山村紅葉と同級生。京都大学経済学部在学中はバンド活動に従事し、ロックバンド少年ナイフのディレクターをしていた[3]

1984年[4]に卒業後、郵政省へ入省。同期に谷脇康彦総務審議官(郵政・通信担当))、山田真貴子総務審議官(国際担当))、武田博之内閣官房内閣審議官(内閣官房郵政民営化推進室長))、千田哲也株式会社かんぽ生命保険代表執行役社長、日本郵便代表取締役社長)等がいる。当時郵政省キャリア組の慣例だった地方郵便局長経験として、20歳代の末(28-29歳)に北海道登別郵便局局長を1年勤めた後、2年間(1992-1993)パリに駐在しADSLなどの調査に携わった[5]。通信・放送 融合政策、インターネット政策を担当するが、橋本行革で省庁再編に携わったのを最後に退官。

渡米し、1998年にMITメディアラボ客員教授、2002年からは客員研究員[6]。MIT Okawa Centerの設立プロジェクトを担当する[7]。この間、ボストンと日本との間を行き来するような生活をしていると、中村を政策アドバイザーに迎えようとしていた羽咋市長によって市議会で説明されている[8]。2001年度、経済産業研究所上席研究員を兼務する[9]

2002年、スタンフォード日本センター研究部門所長[10][13]青木昌彦今井賢一林敏彦らと運営に携わる。この頃、大阪大学大学院の博士課程を単位取得退学[いつ?]

2006年に慶應義塾大学教授、2008年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で博士号(博士(政策・メディア))取得。

mixi[14]JPホールディングス[15]の社外取締役を務めるが辞任、スペースシャワー社外取締役は継続している。

2020年よりiU(情報経営イノベーション専門職大学)学長。

その他、一般社団法人CiP協議会理事長[16]、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム理事長[17]、一般社団法人安心ネットづくり促進協議会副代表理事[18]、一般社団法人超教育協会幹事・理事[19]、特定非営利活動法人CANVAS副理事長[20]、理化学研究所AIPセンターコーディネーター[21]などを兼務。

所属

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これまでの所属・肩書き

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  • 吉本興業ホールディングス社外取締役
  • 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 (KMD) 教授
  • 一般社団法人超人スポーツ協会共同代表[34]
  • 一般社団法人デジタル教科書教材協議会 専務理事[35]、事務局長[36]
  • 一般社団法人日本eスポーツ協会 理事[37]
  • 一般社団法人映像配信高度化機構理事長[38]
  • 公益財団法人KDDI財団 非常勤理事[39][40]
  • ソーシャルゲーム協会[41] 事務局長[42]
  • IPDCフォーラム 代表[43]
  • ミクシィ社外取締役[44]
  • ホリプロ タレント[45]
  • 吉本興業顧問(2016年1月 - 2016年6月)[46]
  • 芸術科学会 評議員[47]
  • アニメ・マンガ人材養成産官学連携コンソーシアム 統括委員会委員長(平成24 - 26年度)、共通委員会委員長(平成27年度)[48]
  • Tokyo Crazy Kawaii実行委員会 実行委員長[49][50]
  • 海外マンガフェスタ 顧問[51]
  • 日本財団 これも学習マンガだ! 選書委員[52]
  • JPホールディングス社外取締役
  • 融合研究所 所長
  • デジタルマンガ キャンパス・マッチ実行委員会 実行委員長[53]
  • 一般社団法人日本民間放送連盟 研究所 客員研究員
  • 一般社団法人日本民間放送連盟 研究所「民放のネット・デジタル関連ビジネス研究プロジェクト」座長
  • 武雄市MY図書館名誉館長[54]
  • 武雄市図書館デジタル化推進協議会委員[55]
  • 武雄市ICT教育推進協議会委員[56]

政府委員

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  • 内閣府
    • クールジャパン官民連携プラットフォーム構成員[57]
    • 知的財産戦略本部
      • 知的財産推進計画2021策定に向けた検討
        • 構想委員会 委員[58]、コンテンツ小委員会 小委員長[59]、デジタル時代における著作権制度・関連政策の在り方検討タスクフォース 座長[60]
  • 内閣官房 IT総合戦略本部
    • シェアリングエコノミー検討会議 委員[61]
  • 総務省
    • 情報通信白書編集委員会 アドバイザリーボード[要出典]
    • ICT サービス安心・安全研究会 青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース主査[62]
  • 文部科学省
  • 消費者庁
    • 消費者のデジタル化への対応に関する検討会 座長代理[64]

これまでの政府委員

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  • 内閣官房
    • 東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部 政策参与
    • クールジャパン戦略推進会議 委員[65]
      • クールジャパン推進会議ポップカルチャー分科会議長[66]
    • 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)
      • 新戦略推進専門調査会 規制制度改革分科会委員[67]、シェアリングエコノミー検討会議構成員[68]
    • 知的財産戦略本部
      • 知的財産推進計画2012策定に向けた検討
        • 知的財産による競争力強化・国際標準化専門調査会 委員[69]
      • 知的財産推進計画2013策定に向けた検討
        • コンテンツ強化専門調査会 会長[70]
      • 知的財産推進計画2014策定に向けた検討
        • 検証・評価・企画委員会 共同座長[71]
      • 知的財産推進計画2015策定に向けた検討
        • 検証・評価・企画委員会 共同座長[72]
      • 知的財産推進計画2016策定に向けた検討[73]
        • コンテンツ分野を取り扱う会合への出席者 座長
        • 次世代知財システムを取り扱う会合(次世代知財システム検討委員会)への出席者 座長
      • 知的財産推進計画2017策定に向けた検討[74]
        • コンテンツ分野を取り扱う会合への出席者 座長
        • 新たな情報財を取り扱う会合(新たな情報財検討委員会)への出席者 検討委員長(共同)
        • 映画の振興施策に関する検討会議 座長[75]
      • 知的財産推進計画2018策定に向けた検討
        • コンテンツ分野を取り扱う会合への出席者 座長[76]
      • 知的財産推進計画2019策定に向けた検討
        • コンテンツ分野を取り扱う会合への出席者 座長[77]
      • 知的財産推進計画2020策定に向けた検討
        • 検証・評価・企画委員会 委員[78]
        • 構想委員会 構成員[79]
  • 総務省
    • 情報通信審議会 専門委員
    • デジタルコンテンツ創富力の強化に向けた懇談会] 座長
    • 「コンテンツ振興検討チーム」座長代理
    • 「今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム」メンバー
    • 「新たな電波の活用ビジョンに関するチーム」委員
    • 「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」座長代理
    • ICTビジョン懇談会「情報流通促進SWG」主査
    • ICTビジョン懇談会「基本戦略WG」構成員
    • 「wiMAX評価委員会」委員
    • 情報通信審議会情報通信政策部会「通信・放送の総合的な法体系に関する検討委員会」 専門委員
    • ICT国際競争力懇談会「ワイヤレス分科会」メンバー
    • 「取引市場WG」主査
    • ICT国際競争力懇談会「ワイヤレスWG」座長代理
    • 通信・放送問題タスクフォース メンバー
    • 「コンテンツ取引市場形成に関する検討会」 委員
    • 「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」委員
    • 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」委員
    • 「通信・放送の融合時代における事業環境研究会」座長
    • 「衛星放送懇談会」構成員
    • 「コンテンツ安心マーク」構成員
    • 「コンテンツ政策」専門委員
    • 情報通信ソフト懇談会「コンテンツWG」座長代理
    • 「デジタル著作権プロジェクト」主査
    • 「情報通信政策セッション」委員
    • ホワイトスペース推進会議 委員
    • 地域情報化評価会 メンバー
    • コンテンツ海外展開協議会 座長
    • 地方発の放送コンテンツ発信力強化に向けた懇談会
    • 情報通信白書編集委員会 座長
  • 経済産業省
    • 新しいライフスタイルのための映像ビジネス環境に関する 調査研究会 座長
    • 委託事業「令和元年度新コンテンツ創造環境整備事業(eスポーツに係る市場規模等調査分析事業)」[80]
      • eスポーツを活性化させるための方策に関する検討会 座長[81]
  • 国土交通省
    • 「地理空間情報の活用推進のための方策に関する検討委員会」委員
  • 文部科学省
    • 「学校教育の情報化に関する懇談会」委員
    • 「コミュニケーション推進教育会議」委員
    • 文化庁
      • 文化審議会
        • 著作権分科会専門委員
        • 電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議 委員
        • 著作権分科会国際小委員会 委員
      • 「次世代ネットワーク社会における著作権制度のあり方についての調査研究会」委員

著書

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単著

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  • 『新版 超ヒマ社会をつくる - アフターコロナはネコの時代-』Kindle版、ヨシモトブックス、2021年5月。B0957G5D1T
  • 『超ヒマ社会をつくる』ヨシモトブックス、2019年6月。ISBN978-4-8470-9799-7
  • 『コンテンツと国家戦略 ソフトパワーと日本再興』角川書店〈角川EPUB選書〉、2013年12月。ISBN 978-4-04-080006-6 
  • 『中村伊知哉の 「新世紀ITビジネス進化論」』ディスカヴァー・トゥエンティワン〈ディスカヴァー携書〉、2011年12月。ISBN 978-4-7993-1099-1 
  • 『「通信と放送の融合」のこれから』翔泳社、2008年。ISBN 978-4-7981-1580-1 
  • 『デジタルのおもちゃ箱』NTT出版、2003年。ISBN 4757101120 
  • 『インターネット、自由を我等に』アスキー出版局〈ASCII archivesシリーズ〉、1996年7月。ISBN 4756116752 

共著

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  • 中村伊知哉、石戸奈々子『デジタル教科書革命』ソフトバンククリエティブ、2010年9月。ISBN 978-4797360264 
  • 中村伊知哉、石戸奈々子『日本を動かす次世代メディア デジタルサイネージ戦略 電子看板最前線』アスキー・メディアワークス、2010年4月。ISBN 978-4-04-868479-8 
  • 中村伊知哉、石戸奈々子『デジタルサイネージ革命』朝日新聞出版、2009年6月。ISBN 978-4-02-250598-9 
  • 中村伊知哉、小野打恵『日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像』日本経済新聞社、2006年5月。ISBN 978-4532351861 

監修

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  • ジェニファー・ランドー『Amazonをつくったジェフ・ベゾス』岩崎書店〈時代をきりひらくIT企業と創設者たち〉、2013年2月。ISBN 978-4265079094 
  • コロナ・ブジェジナ『Googleをつくった3人の男』岩崎書店〈時代をきりひらくIT企業と創設者たち〉、2013年2月。ISBN 978-4265079087 
  • テレーズ・シェイ『Appleをつくったスティーブ・ジョブズ』岩崎書店〈時代をきりひらくIT企業と創設者たち〉、2013年2月。ISBN 978-4265079117 
  • 近藤静雄『手にとるようにウェブ世界がわかる本』かんき出版、2006年10月。ISBN 4-7612-6389-X 

講師

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  • 『中高年のためのらくらくデジタル塾 もう怖くない! デジタル機器』NHK出版〈趣味工房シリーズ〉、2011年5月。ISBN 978-4141897309 
  • 『中高年のためのらくらくパソコン塾 音楽・写真で楽しさ広がる! デジタル生活』NHK出版〈趣味工房シリーズ〉、2010年12月。ISBN 978-4141897217 

部分執筆

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  • 『スマート化する放送 ICTの革新と放送の変容]』(部分執筆)三省堂、2014年 ISBN 978-4-385-36303-5
  • 『頭のいい人が変えた10の世界 NHK ITホワイトボックス』講談社、2011年 ISBN 978-4-06-217463-3
  • 『日本のポップパワー 世界を変えるコンテンツの実像』(部分執筆)日本経済新聞社、2006年 ISBN 4-532-35186-3
  • 「CANVAS-NPOと子どもとメディア」『2010年コンテンツ産業に必要な8つの要件-d-commerce宣言』 NHK出版、2004年
  • 「第4章コンテンツ政策の転換」『NHKスペシャル-変革の世紀II インターネット時代を生きる』日本工学アカデミー・日本学術会議編、2003年
  • 「デジタルは日本を切り拓く」『電脳への提言』アスキー、1997年

出演番組など

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テレビ番組など

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ラジオ

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映画

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  • ベネッセコーポレーション「教授、語る編」、2012年3月

連載コラム

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出典

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  1. ^ 『日本型コンテンツ政策の構築』博士 (政策・メディア)2022年2月28日閲覧。
  2. ^ プロフィール”. 2020年8月10日閲覧。
  3. ^ レコード「山のアッちゃん」「Pretty Little Baka Guy」にDirectorとしてクレジットされている。楽曲も提供している。JASRAC作品データベース検索サービスJ-WIDで中村が作詞・作曲となっている少年ナイフの楽曲は「BYE BYE」である。
  4. ^ RIETI - 中村 伊知哉
  5. ^ 「第50回 中村 伊知哉 氏 スタンフォード日本センター研究所長/国際IT財団専務理事」(Musicmanインタヴュー 2006年12月16日)2022年2月28日閲覧。
  6. ^ PROJECT/TITLE”. IchiyaNakamura. 2020年8月10日閲覧。
  7. ^ プロフィール”. 2020年8月10日閲覧。
  8. ^ 平成13年羽咋市議会 会議録 第1回(3月)定例会” (PDF). 羽咋市議会. 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月6日閲覧。
  9. ^ 経済産業研究所の平成13年度の業務実績関連資料Ⅰ<フェローの研究活動成果等>”. 経済産業省. p. 19. 2020年8月10日閲覧。
  10. ^ People”. Stanford Japan Center-Research. 2006年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月6日閲覧。
  11. ^ 第50回 中村 伊知哉 氏 スタンフォード日本センター研究所長/国際IT財団専務理事”. Musicman. 2020年8月10日閲覧。
  12. ^ 中村伊知哉、菊池尚人「情報通信行政組織の再構築」『国際公共政策研究』第7巻第2号、大阪大学大学院国際公共政策研究科、2003年3月、159-170頁、ISSN 1342-8101NAID 1200048457362021年5月1日閲覧 
  13. ^ 中村本人は「研究所長」[11]、「研究部所長」[12]と名乗ることもある。
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  15. ^ ツイート”. 2020年8月10日閲覧。
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外部リンク

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